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ソード オブ ソード
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しおりを挟む「ソード、周りは大丈夫」
「わかった」
「やけに警戒してるが何かあるのか?」
「…誰かに見られている気がする。ロキ、レイはレオ達につけ。俺は暫くこの家を見張る」
「「わかった」」
俺達は今レオとシルバに頼まれ二人を護衛をしている。だが、さっきから誰かに見られている感覚があって気になる。視線は感じるが姿がわからない。レオ達を監視してるようには感じないがあの家の主と関係があるのか。
ここはレオの本当の実家と聞いたが…
レオは…亡命王子。シルバとの婚姻で初めて知ったが恐らく墓場まで持っていく予定の話だ。俺も学校で教わった事しか知らないし、それがどこまで本当なのかもわからない。俺も聞く予定は今のところないが、レオだと知ってしまった以上最大限の警戒がいる。俺達の他に誰か知っているやつがいるかもしれない。万が一、家主が狙われる様なことがあれば守らなければ。
「そんな警戒しないでよ」
急に後ろから声がした。俺の肩に両腕をかけ体重をかけひっついてきた。
俺に気配を気づかれずに来るやつは。
「ブレイク!?」
「たまたま通りがかってね、ソード見えたから来ちゃった。何してるの?」
確かにさっきの見られているような気配は消えたがブレイクだったのか。
「護衛です」
「珍しいね、ここの家主の?」
「いえ、護衛する相手は別にいるんですが念のため家主も。この家から視線が抜けないから俺は残って警戒してる途中です」
「そっか」
「はい」
「ここは大丈夫なんじゃない?」
「うーん…はい」
「納得しない?」
「自分で確認するまでは」
いくらそうだとしても俺は頼まれた以上、自分で答えを出すまでは中途半端に終わらせたくなかった。
「なら、俺も」
そう言うと俺の後ろで腰をおろしじっと待った。やりずらいが俺は再び警戒した。
確かに視線はなくなったが妙な雰囲気だった。
その雰囲気を辿ると……
「ブレイク…この家を知ってるんですか?」
ブレイクは驚いた顔をしていた。
見たことのない顔だった。
「ああ、1、2度。ずいぶん昔に外観を見たってぐらいだよ」
徐に立ち上がると俺に向かってきて何故か俺を抱きしめた。聞いてはいけなかっただろうか。レオの実家と知っていたとしたら王子だと言う事も…
「ふっ」
「ブレイク?」
「少しだけ」
何となくいつもと違うブレイクは何かを思い出したのかぎゅっと抱きしめる腕に力が入った。わからないけど俺はそれに身を任せた。
「ソード…ありがとう。行くね」
「待って!」
「?」
俺の背中から腕を離そうとしたブレイクを今度は俺が離さなかった。
「もう少しだけ」
「ふっ…敵わないな」
ブレイクはハグを仕返して頭にキスをすると俺の手をはずさせ「またね」と言って去っていってしまった。
いつもブレイクは俺の目の前からいなくなってしまう。彼を引き留める方法がわからない。
引き留める…
俺はブレイクを引き留めたいと思っている。
引き留めてどうするんだ…
「ソード?」
「ああ、問題無かった」
「こっちもだ、特に狙われてるとかはない」
「わかった」
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