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松編 ③
6 松の世界にお邪魔します ⑥ ソルト
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ソルトは聞き間違いではと耳を疑ったが事実のようで話がどんどん進んでいった。
「びっくりした?虎が中学生ぐらいだったような。何かしてみたくてさ」
「大変驚きました。それは先ほど話された挨拶…みたいな感じなのですか?」
「あ~それより思いっきりの感じのやつ?」
「えっと…素朴な疑問なんですがご親族同士も口づけが主流なんでしょうか?」
「いや、全然。だから俺の事あんな嫌うんだ~当て付けみたいにとっえひっかえ女の子とばっか付き合ってる。まぁ、昔の事だしもうお互い無かった事にしてる」
「それはりくさんがとらを好きだったんですか?それとも、とらがりくさんを?」
「どっちだと思う?」
「あ、えっと……あの」
「そうた、本当に虎とどこで知りあったの?教えてよ。そうた何者?虎が気に入ってる理由知りたい。でなきゃこの先しようかな」
ソルトはこれ以上は困ると思いできる限り松に迷惑を掛けないよう慎重に話をした。
「とらは私の命の恩人です。私がしてはいけない事をして周りに迷惑をかけたんですがとらが叱ってくれて助けてくれました。それから私はとらと仲良くなりたくて近づいたんですがなかなか上手くいかなくて」
「あー無理無理。虎、全然心開かないから。やまと君ぐらいじゃないかな」
「はぃ、やまとさんと自然に話をされたり笑ったりしている姿を見ると羨ましく思った事が何度もありました」
「やまと君と知り合いなんだ。そう、昔から気に入った奴にしか心開かない。だからそうた泊まりに来てたの驚いた」
「そうですか。とらは優しいですから私がしつこくしたから見かねて隣にいることを許してくれたのかもしれません。私が至らないばかりに傷つけてしまった事があります。それでも今も側に置いてくれてます」
「へーよくそこで突き放されなかったね」
「はぃ、とらには感謝しかないです。優しい方ですから一生守りたいです」
「守るって自衛隊にでも働いてんの?虎、一度仲良くなるとよっぽどな事がない限り見捨てないから良かったね。何でこんな話したんだろ」
「今は国を守る仕事についてます。りくさんはとらが好きなんですね」
「んーまぁね。何だかんだ部屋に入れてくれるし、話も聞いてくれるから。国守るって大変ぽい。どうりで良い体してるわけだ~」
ご兄弟で言い争っていましたが本気ではなさそうなので良かったです。ですがそれ以上に仲が良いということでしょうか。だとしたらしっかりお話しした方が良いかと思いますがこれ以上はとら様の許可が要ります。
「はぃ、時間が取れる時は稽古してます」
「へ~髪の色そんな自由でいいの?黒なイメージ。てか、休暇だけ染めてるとか?」
「えっと、はぃ…そんな感じです」
とら様は昨日、りく様は悪魔みたいな奴だから家に絶対入れるなと仰られてました。確かに部屋に入る為に手段を選ばないお人ですがそれ以外は思い当たる節はないように思います。社交的で人懐っこいのと節々にとら様と似ている感覚がありとても悪魔と言うものには見えないです(※悪魔は松がどんなものか説明済み)
感性が豊かであられるので他の方の反応を見て楽しんでいらっしゃるだけで、恐らく私が嫌がるのを見て口づけもやめてくださったんだと思います。
「そうた、まだここにいる?」
「恐らくは」
「いつまで?」
「迎えが来るまでで今のところ未定です」
「なら、部屋にいるの暇だよね?明日一緒に出掛けようよ」
「それは…難しいです。こちらに慣れていなくて外に出ると気分が悪くなってしまうんです。とらが一緒に居れば大丈夫なんですが。ここが一番心地良い場所なので折角のお誘いですがすみません」
「えーつまんない。じゃあ、腹筋さわっちゃうから。それともやっぱりする?」
「あ、あの、まず上から退いてください!ダメなんです、私は触られてはいけないんです!約束が…」
「やだ、そうたの腹筋凄いから触りたい!」
「っ…その…触りかたは…やめて…」
ソルトは思わず手を外し肩を掴んだ。
そんな事をしていたら玄関のドアが開いた。
ガチャ
「ただいま~」
部屋を見ると押し倒されたソルトの胸に龍空が頭をつけて腹筋を撫でていた。肩をもつソルトは松と目が合い青ざめた。
「おい」
「と、とら!!あ、あの、これは…」
「おかえり~早いね」
ソルトは無理矢理起き上がったが龍空が抱きついて離れなかった。松は龍空の腕を思い切り握りソルトから退かした。
「いって~ちょっとじゃれてただけだろ。そんな力入れるなよ!てか、そうた優しいから俺と付き合お。お互い独り身だし~」
「わ、私には好きな方が」
「片想いでしょ、いつ付き合えるかわかんないじゃん。俺ならすぐ付き合えるしさっきみたいにキス教えるから。なんならその先もできるよ」
「おい、ソルト。龍空とキスしたのか?」
「い、いえ。してません!す、すみません、部屋に入れてしまいました」
「ソルト?そうたでしょ。それより付き合おうよ。キスはまだだけどさっき腹筋見たらバキバキに割れてて触ると感じて可愛いんだよね~虐めたくなる」
プツ。
松はソルトの目の前にしゃがみ目を見ながら後ろの龍空に話した。
「誰が許可を出した」
「そうたが入れてくれた」
す、すみません!
ひっ、とら様の目が怖い
「触っていいって許可はでてたか?」
ででで、でてません!
「えー触るぐらいいいじゃん。部屋に勝手に入ったのは悪かったよ。でもさ、虎が話聞いてくれないから悪いんだよ。そうたと話してたら楽しくなっちゃって。だって触ったときのそうたの反応が面白くてさ。俺もそうたと仲良くなりたい。いてて、腕赤くなりそ」
「お前の仲良くは意味が違うだろ」
「いいじゃん、俺そうたと仲良くなりたい」
「駄目だ」
「そうやってお気に入りばっかり自分の近くに置く。虎に関係ないじゃん。うげ、やっぱり赤い」
「罰が必要かもな」
ひっ!
罰は何ですか!
「やだよ!また虎んち来るの禁止とか。アイスで冷やす」
「冷凍庫」
龍空が冷凍庫へ向かうと松はソルトの腹筋を触った。さっきからソルトを鋭い眼差しで見ていた。危機感を感じソルトは謝ろうとしたら松の顔が近づく。
「と、とら…んー!」
噛みつくようなキスを思い切りされる。そして腹筋を触ったと思ったらずぼっと手を下着の中に入れられソルトのイチモツを雑に擦った。必死に抵抗するが松は全くやめない。いつ龍空が振り返るとも分からず横目で気にしていた。
思わずアイコンタクトもするが聞き入れてもらえない。こんな状況にも関わらず反応してしまう自分が恐ろしいと思った。
表情の変わらない松に余計に興奮する。
「あ、あった。てか、タオルまかないと流石に冷たい。借りる」
「ん、」
脱衣場に行くのを見てホッとするが松はやめなかった。そしてゆっくりとした手付きになる。
「と、とら様。や、やめてください!」
「今すぐ罰がいる」
「りく様が戻ります。バレてしまいます」
「俺の前ですぐいけ」
「む、無理です、声が…」
「早くしないと龍空が戻るけどいいのか?俺の許可なく他のやつに触らせて?」
「あ、あの、不可抗力です」
「触らせて?」
「…ては…いけません」
ああ、またあの目を…
うぅ、私はとら様に触る許可も必要ですが私自身が他の人に触られる許可もいるのです。ちなみに仕事以外で他の人に触るのにも許可が要ります。ですから私が勝手に他人に触ったり触れられると困るんです!罰があるんです!
ああ、そんな触り方…どうしよう
こんな姿…見られたら…
「うぅ…とら様…他の罰なら受けます。ですから今はその罰はやめてください。お願いします。声がもれ…ンッ!」
松はキスをした。ソルトはゆっくりだった松の手に自分の手を添え一生懸命早く動かしたした。お願いを聞いてもらえるなどという選択枠など無い。ソルトは必死に舌と手を動かした。
「んっ…んっ…と…イッ…」
ぅ……出る
このままだと…ダメ
「と、…とら…ん!!」
「虎~まだ赤い」
「あっそ」
「あれ、そうたどうしたの?」
「急に気分が悪くなったらしい」
松の肩におでこをつけぐったりしていた。
「それ、貸して」
タオルを受け取るとソルトのお腹に掛けた。二人だけの世界を感じた龍空。
「はぁ~そうたの気分が悪いなら帰る。また来る」
「……。」
無言の松に龍空は仕方なく部屋を出ていった。帰り道、ブルッと身震いをした。今まで兄のあんな姿を一度も見た事がなく何をしても自分に手をかけなかったのに力強く腕を掴かまれたからだ。
改めてそうたとどんな関係なのか気になった。
「びっくりした?虎が中学生ぐらいだったような。何かしてみたくてさ」
「大変驚きました。それは先ほど話された挨拶…みたいな感じなのですか?」
「あ~それより思いっきりの感じのやつ?」
「えっと…素朴な疑問なんですがご親族同士も口づけが主流なんでしょうか?」
「いや、全然。だから俺の事あんな嫌うんだ~当て付けみたいにとっえひっかえ女の子とばっか付き合ってる。まぁ、昔の事だしもうお互い無かった事にしてる」
「それはりくさんがとらを好きだったんですか?それとも、とらがりくさんを?」
「どっちだと思う?」
「あ、えっと……あの」
「そうた、本当に虎とどこで知りあったの?教えてよ。そうた何者?虎が気に入ってる理由知りたい。でなきゃこの先しようかな」
ソルトはこれ以上は困ると思いできる限り松に迷惑を掛けないよう慎重に話をした。
「とらは私の命の恩人です。私がしてはいけない事をして周りに迷惑をかけたんですがとらが叱ってくれて助けてくれました。それから私はとらと仲良くなりたくて近づいたんですがなかなか上手くいかなくて」
「あー無理無理。虎、全然心開かないから。やまと君ぐらいじゃないかな」
「はぃ、やまとさんと自然に話をされたり笑ったりしている姿を見ると羨ましく思った事が何度もありました」
「やまと君と知り合いなんだ。そう、昔から気に入った奴にしか心開かない。だからそうた泊まりに来てたの驚いた」
「そうですか。とらは優しいですから私がしつこくしたから見かねて隣にいることを許してくれたのかもしれません。私が至らないばかりに傷つけてしまった事があります。それでも今も側に置いてくれてます」
「へーよくそこで突き放されなかったね」
「はぃ、とらには感謝しかないです。優しい方ですから一生守りたいです」
「守るって自衛隊にでも働いてんの?虎、一度仲良くなるとよっぽどな事がない限り見捨てないから良かったね。何でこんな話したんだろ」
「今は国を守る仕事についてます。りくさんはとらが好きなんですね」
「んーまぁね。何だかんだ部屋に入れてくれるし、話も聞いてくれるから。国守るって大変ぽい。どうりで良い体してるわけだ~」
ご兄弟で言い争っていましたが本気ではなさそうなので良かったです。ですがそれ以上に仲が良いということでしょうか。だとしたらしっかりお話しした方が良いかと思いますがこれ以上はとら様の許可が要ります。
「はぃ、時間が取れる時は稽古してます」
「へ~髪の色そんな自由でいいの?黒なイメージ。てか、休暇だけ染めてるとか?」
「えっと、はぃ…そんな感じです」
とら様は昨日、りく様は悪魔みたいな奴だから家に絶対入れるなと仰られてました。確かに部屋に入る為に手段を選ばないお人ですがそれ以外は思い当たる節はないように思います。社交的で人懐っこいのと節々にとら様と似ている感覚がありとても悪魔と言うものには見えないです(※悪魔は松がどんなものか説明済み)
感性が豊かであられるので他の方の反応を見て楽しんでいらっしゃるだけで、恐らく私が嫌がるのを見て口づけもやめてくださったんだと思います。
「そうた、まだここにいる?」
「恐らくは」
「いつまで?」
「迎えが来るまでで今のところ未定です」
「なら、部屋にいるの暇だよね?明日一緒に出掛けようよ」
「それは…難しいです。こちらに慣れていなくて外に出ると気分が悪くなってしまうんです。とらが一緒に居れば大丈夫なんですが。ここが一番心地良い場所なので折角のお誘いですがすみません」
「えーつまんない。じゃあ、腹筋さわっちゃうから。それともやっぱりする?」
「あ、あの、まず上から退いてください!ダメなんです、私は触られてはいけないんです!約束が…」
「やだ、そうたの腹筋凄いから触りたい!」
「っ…その…触りかたは…やめて…」
ソルトは思わず手を外し肩を掴んだ。
そんな事をしていたら玄関のドアが開いた。
ガチャ
「ただいま~」
部屋を見ると押し倒されたソルトの胸に龍空が頭をつけて腹筋を撫でていた。肩をもつソルトは松と目が合い青ざめた。
「おい」
「と、とら!!あ、あの、これは…」
「おかえり~早いね」
ソルトは無理矢理起き上がったが龍空が抱きついて離れなかった。松は龍空の腕を思い切り握りソルトから退かした。
「いって~ちょっとじゃれてただけだろ。そんな力入れるなよ!てか、そうた優しいから俺と付き合お。お互い独り身だし~」
「わ、私には好きな方が」
「片想いでしょ、いつ付き合えるかわかんないじゃん。俺ならすぐ付き合えるしさっきみたいにキス教えるから。なんならその先もできるよ」
「おい、ソルト。龍空とキスしたのか?」
「い、いえ。してません!す、すみません、部屋に入れてしまいました」
「ソルト?そうたでしょ。それより付き合おうよ。キスはまだだけどさっき腹筋見たらバキバキに割れてて触ると感じて可愛いんだよね~虐めたくなる」
プツ。
松はソルトの目の前にしゃがみ目を見ながら後ろの龍空に話した。
「誰が許可を出した」
「そうたが入れてくれた」
す、すみません!
ひっ、とら様の目が怖い
「触っていいって許可はでてたか?」
ででで、でてません!
「えー触るぐらいいいじゃん。部屋に勝手に入ったのは悪かったよ。でもさ、虎が話聞いてくれないから悪いんだよ。そうたと話してたら楽しくなっちゃって。だって触ったときのそうたの反応が面白くてさ。俺もそうたと仲良くなりたい。いてて、腕赤くなりそ」
「お前の仲良くは意味が違うだろ」
「いいじゃん、俺そうたと仲良くなりたい」
「駄目だ」
「そうやってお気に入りばっかり自分の近くに置く。虎に関係ないじゃん。うげ、やっぱり赤い」
「罰が必要かもな」
ひっ!
罰は何ですか!
「やだよ!また虎んち来るの禁止とか。アイスで冷やす」
「冷凍庫」
龍空が冷凍庫へ向かうと松はソルトの腹筋を触った。さっきからソルトを鋭い眼差しで見ていた。危機感を感じソルトは謝ろうとしたら松の顔が近づく。
「と、とら…んー!」
噛みつくようなキスを思い切りされる。そして腹筋を触ったと思ったらずぼっと手を下着の中に入れられソルトのイチモツを雑に擦った。必死に抵抗するが松は全くやめない。いつ龍空が振り返るとも分からず横目で気にしていた。
思わずアイコンタクトもするが聞き入れてもらえない。こんな状況にも関わらず反応してしまう自分が恐ろしいと思った。
表情の変わらない松に余計に興奮する。
「あ、あった。てか、タオルまかないと流石に冷たい。借りる」
「ん、」
脱衣場に行くのを見てホッとするが松はやめなかった。そしてゆっくりとした手付きになる。
「と、とら様。や、やめてください!」
「今すぐ罰がいる」
「りく様が戻ります。バレてしまいます」
「俺の前ですぐいけ」
「む、無理です、声が…」
「早くしないと龍空が戻るけどいいのか?俺の許可なく他のやつに触らせて?」
「あ、あの、不可抗力です」
「触らせて?」
「…ては…いけません」
ああ、またあの目を…
うぅ、私はとら様に触る許可も必要ですが私自身が他の人に触られる許可もいるのです。ちなみに仕事以外で他の人に触るのにも許可が要ります。ですから私が勝手に他人に触ったり触れられると困るんです!罰があるんです!
ああ、そんな触り方…どうしよう
こんな姿…見られたら…
「うぅ…とら様…他の罰なら受けます。ですから今はその罰はやめてください。お願いします。声がもれ…ンッ!」
松はキスをした。ソルトはゆっくりだった松の手に自分の手を添え一生懸命早く動かしたした。お願いを聞いてもらえるなどという選択枠など無い。ソルトは必死に舌と手を動かした。
「んっ…んっ…と…イッ…」
ぅ……出る
このままだと…ダメ
「と、…とら…ん!!」
「虎~まだ赤い」
「あっそ」
「あれ、そうたどうしたの?」
「急に気分が悪くなったらしい」
松の肩におでこをつけぐったりしていた。
「それ、貸して」
タオルを受け取るとソルトのお腹に掛けた。二人だけの世界を感じた龍空。
「はぁ~そうたの気分が悪いなら帰る。また来る」
「……。」
無言の松に龍空は仕方なく部屋を出ていった。帰り道、ブルッと身震いをした。今まで兄のあんな姿を一度も見た事がなく何をしても自分に手をかけなかったのに力強く腕を掴かまれたからだ。
改めてそうたとどんな関係なのか気になった。
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