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松編 ①
松 7
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部屋に帰り今日の事を振り返ると儀式を最後までやり遂げた河口くんは凄いなと思った。
本当に凄く頑張ったと思う………特に最後。
「では、最後の儀式を」
「はい!」
元気よく返事をした河口君はフィグさんに軽くキスをした。これで終わりかと思い拍手を用意してたんだけどまだ続きがあった。
例の魔石とやらが後ろで光ると魔石から二粒、スーパーボールのようなものがグラスに落ちた。それをフィグさんのグラスと河口君のグラスに入れ水みたいなものに混ぜた。思わずクラムさんに話しかけた。
「あの、クラムさんあれは?」
「魔石から取れた清酒の玉です。あれを互いに飲みほし玉が口の中から無くなったら軽く口づけして終了です。人体に害はありませんから安心してください」
ほっ、良かった。
「そうですか」
「あれに似たものを何度か食べて貰いましたので練習通りいけば大丈夫です。溶けなくても噛んで無くなれば問題無いです」
河口君は水を飲みほし清玉を口の中で頬張るが頬っぺが膨らんだまま中々無くならない。フィグさんは終えたみたいだけど。
クラムさんも少し焦りだしていたが河口君はフィグさんに首を振っていた。多分、思ったより固くて噛めないのかな?
河口君が口を開けるとフィグさんが抱き寄せ清酒の玉を河口君の口の中からキスをしながら取り出した。
皆のビックリした顔は言うまでもない。
フィグさんが噛み砕くと河口君が思い出したかのようにフィグさんにキスをした。これは俺の予想だけど河口君は清酒の玉を自分の口の中で溶かさねばと思ったんだと思う。純粋に全部溶かそうと…
そう、純粋に。
でもそれは違うんだ河口君。
それは…
どうみても、濃厚なディープキスなんだよ。
フィグさんがキスをしながら直ぐに空に文字をでかでかと写し出した。
すると一斉に招待客に護衛、仕官など全員が二人そっちのけでそっぽを向いた。
「どうしたんですか皆さん?」
「松君さん…」
「クラムさん、あれ何て書いてあるんですか?」
「あれは
『今やまとを見た奴、全員殺す』
です」
「そうですか」
「はい」
「……。」
「……。」
そんな、フィグさんと河口君をパシャり。
ディープキスを頑張って終えた河口君は最後にちゅっとキスをした。お酒が回ったのか真っ赤になっていた。どうやらこれで終わりらしい。
「クラムさん、終わったみたいですよ」
「あ、ありがとうございます」
クラムさんは仕官に話しかけ皆の顔を上げさせた。何人かは覗いていたのか顔を真っ赤にしていたりあそこを押さえていた。後でばれなきゃいいけど~
「松君様…凄かったですね」
「そこは見るのか」
「嫉妬ですか?嬉しいです!」
ギュ!!
「はぅ!」
「お前、見てたんだからフィグさんに殺されてこいよ」
「申し訳ございません~!」
ともあれ、無事に儀式を終えた。
「で、でわ二人の婚姻の儀を終了すると共に只今より伴侶となり末永く幸せが続く事を願います。妃様、最後に一言」
「頑張って業績を上げ貢献したいと思いますので宜しくお願いします!」
新入社員のような挨拶にペコリとした河口君。拍手をすると皆も拍手を盛大にしてくれた。
最後にフィグさんが宣言をした。
フィグさんらしい良い締めくくりだった。
「今後、我が妃に手を出す者がいれば全員魔物送りにしてやる」
とても祝いの席とは思えない緊張感。
そんな皆をパシャり。
「王!祝いの席で何んて事を言うんですか!」
クラムさんの発言にそっぽ向くフィグさんにおろおろしている河口君をパシャり。
本当はこの後、河口君を皆に見せる挨拶がある予定だったみたいだけどフィグさんが嫌がって無しになった。
本当に凄く頑張ったと思う………特に最後。
「では、最後の儀式を」
「はい!」
元気よく返事をした河口君はフィグさんに軽くキスをした。これで終わりかと思い拍手を用意してたんだけどまだ続きがあった。
例の魔石とやらが後ろで光ると魔石から二粒、スーパーボールのようなものがグラスに落ちた。それをフィグさんのグラスと河口君のグラスに入れ水みたいなものに混ぜた。思わずクラムさんに話しかけた。
「あの、クラムさんあれは?」
「魔石から取れた清酒の玉です。あれを互いに飲みほし玉が口の中から無くなったら軽く口づけして終了です。人体に害はありませんから安心してください」
ほっ、良かった。
「そうですか」
「あれに似たものを何度か食べて貰いましたので練習通りいけば大丈夫です。溶けなくても噛んで無くなれば問題無いです」
河口君は水を飲みほし清玉を口の中で頬張るが頬っぺが膨らんだまま中々無くならない。フィグさんは終えたみたいだけど。
クラムさんも少し焦りだしていたが河口君はフィグさんに首を振っていた。多分、思ったより固くて噛めないのかな?
河口君が口を開けるとフィグさんが抱き寄せ清酒の玉を河口君の口の中からキスをしながら取り出した。
皆のビックリした顔は言うまでもない。
フィグさんが噛み砕くと河口君が思い出したかのようにフィグさんにキスをした。これは俺の予想だけど河口君は清酒の玉を自分の口の中で溶かさねばと思ったんだと思う。純粋に全部溶かそうと…
そう、純粋に。
でもそれは違うんだ河口君。
それは…
どうみても、濃厚なディープキスなんだよ。
フィグさんがキスをしながら直ぐに空に文字をでかでかと写し出した。
すると一斉に招待客に護衛、仕官など全員が二人そっちのけでそっぽを向いた。
「どうしたんですか皆さん?」
「松君さん…」
「クラムさん、あれ何て書いてあるんですか?」
「あれは
『今やまとを見た奴、全員殺す』
です」
「そうですか」
「はい」
「……。」
「……。」
そんな、フィグさんと河口君をパシャり。
ディープキスを頑張って終えた河口君は最後にちゅっとキスをした。お酒が回ったのか真っ赤になっていた。どうやらこれで終わりらしい。
「クラムさん、終わったみたいですよ」
「あ、ありがとうございます」
クラムさんは仕官に話しかけ皆の顔を上げさせた。何人かは覗いていたのか顔を真っ赤にしていたりあそこを押さえていた。後でばれなきゃいいけど~
「松君様…凄かったですね」
「そこは見るのか」
「嫉妬ですか?嬉しいです!」
ギュ!!
「はぅ!」
「お前、見てたんだからフィグさんに殺されてこいよ」
「申し訳ございません~!」
ともあれ、無事に儀式を終えた。
「で、でわ二人の婚姻の儀を終了すると共に只今より伴侶となり末永く幸せが続く事を願います。妃様、最後に一言」
「頑張って業績を上げ貢献したいと思いますので宜しくお願いします!」
新入社員のような挨拶にペコリとした河口君。拍手をすると皆も拍手を盛大にしてくれた。
最後にフィグさんが宣言をした。
フィグさんらしい良い締めくくりだった。
「今後、我が妃に手を出す者がいれば全員魔物送りにしてやる」
とても祝いの席とは思えない緊張感。
そんな皆をパシャり。
「王!祝いの席で何んて事を言うんですか!」
クラムさんの発言にそっぽ向くフィグさんにおろおろしている河口君をパシャり。
本当はこの後、河口君を皆に見せる挨拶がある予定だったみたいだけどフィグさんが嫌がって無しになった。
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