社会人が異世界人を拾いました

かぷか

文字の大きさ
上 下
3 / 148

3

しおりを挟む
俺は仕事をしてるからフィグを置いて行くしかない。ハッキリいって怖い。火事になるんじゃないか、勝手に鍵を壊されて外に出て車にひかれてしまうんじゃないか等々。

「はぁ~」
「大丈夫ですか?」

同じ会社の松永君で通称、松君。

「何か凄い難しい生き物を拾って…気がかりなんです」
「えーちゃんと責任もって育ててください」
「はい…」

そうだ、拾ってきた以上はちゃんと面倒をみなければ…いけないよな。土日休みだからいろいろ説明するか…。

「ただいま」

「やまと」

ホッ、とりあえずいた。部屋を素早く確認するが何か壊れたり異変はなさそうだな…。
ご飯も食べてくれたみたいだ。

「大丈夫だった?」
「ああ」
「何かしてた?」
「腕立てを1万腹筋3万」
「…そっか。それは暇だったよね」

数字は共通で、字は読めないが常識的な事や生活必需品などは共通していて助かった。

「そうだな」

とりあえずご飯。今日はカレーで…レトルトだけどすまん。後、菓子パン。

「食べれそう?カレー辛くない?」
「まぁまぁ」

「菓子パンは?」
「うまい」

菓子パン好きなんだな。

お風呂に入り昨日全く話せなかった話をした。

「まず、気づいたら居たっていうのは?」
「直前まで部屋に居た。廊下で人にすれ違い突き当たりを曲がったらここに来ていた」
「そっか」

どーしよ!魔方陣とか魔力とかじゃない!ちょっと曲がったらって解決策が…

とりあえず携帯で検索するか。

「それは?」
「携帯電話って言って調べものしたり、人と話ができる」
「では、それで連絡を」
「それは…残念ながらできない。相手の番号がないと。それに範囲が決まってて、地球しか連絡ができない。多分、地球から大分離れてると思う」

「そうか…」

シュンとなるよなそりゃ。一通り地球とどこにいるか話した。無表情だが多分動揺してるだろうな…。

「もし、もしだけど…帰れなかったらどうする?」
「!?」

ビックリした顔をしたが聞かなければ。戻れる確証なんてないし、この国はお金がないと生活できないから俺も覚悟したいんだ。

「帰れる策はいろいろしてみる。でも、それでも駄目なら?」
「住むしかない」
「そうだよね。でだ、帰れるまで家に居てくれていいから」
「いいのか?」
「うん」
「ありがとう」

ハグをお互いにした。乗り掛かった船だ最後まで面倒を見る。

う゛ぐっ、力つよ!

「明日休みだから、イカ公園に行ってみよう」
「そうだな」

そうして見つめ合った俺達はキスを…

キスを…
キスを…

しんのかい!!

このフラグは無かったようだ?
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

寮生活のイジメ【社会人版】

ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説 【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】 全四話 毎週日曜日の正午に一話ずつ公開

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

短編集

田原摩耶
BL
地雷ない人向け

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

処理中です...