社会人が異世界人を拾いました

かぷか

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俺は仕事をしてるからフィグを置いて行くしかない。ハッキリいって怖い。火事になるんじゃないか、勝手に鍵を壊されて外に出て車にひかれてしまうんじゃないか等々。

「はぁ~」
「大丈夫ですか?」

同じ会社の松永君で通称、松君。

「何か凄い難しい生き物を拾って…気がかりなんです」
「えーちゃんと責任もって育ててください」
「はい…」

そうだ、拾ってきた以上はちゃんと面倒をみなければ…いけないよな。土日休みだからいろいろ説明するか…。

「ただいま」

「やまと」

ホッ、とりあえずいた。部屋を素早く確認するが何か壊れたり異変はなさそうだな…。
ご飯も食べてくれたみたいだ。

「大丈夫だった?」
「ああ」
「何かしてた?」
「腕立てを1万腹筋3万」
「…そっか。それは暇だったよね」

数字は共通で、字は読めないが常識的な事や生活必需品などは共通していて助かった。

「そうだな」

とりあえずご飯。今日はカレーで…レトルトだけどすまん。後、菓子パン。

「食べれそう?カレー辛くない?」
「まぁまぁ」

「菓子パンは?」
「うまい」

菓子パン好きなんだな。

お風呂に入り昨日全く話せなかった話をした。

「まず、気づいたら居たっていうのは?」
「直前まで部屋に居た。廊下で人にすれ違い突き当たりを曲がったらここに来ていた」
「そっか」

どーしよ!魔方陣とか魔力とかじゃない!ちょっと曲がったらって解決策が…

とりあえず携帯で検索するか。

「それは?」
「携帯電話って言って調べものしたり、人と話ができる」
「では、それで連絡を」
「それは…残念ながらできない。相手の番号がないと。それに範囲が決まってて、地球しか連絡ができない。多分、地球から大分離れてると思う」

「そうか…」

シュンとなるよなそりゃ。一通り地球とどこにいるか話した。無表情だが多分動揺してるだろうな…。

「もし、もしだけど…帰れなかったらどうする?」
「!?」

ビックリした顔をしたが聞かなければ。戻れる確証なんてないし、この国はお金がないと生活できないから俺も覚悟したいんだ。

「帰れる策はいろいろしてみる。でも、それでも駄目なら?」
「住むしかない」
「そうだよね。でだ、帰れるまで家に居てくれていいから」
「いいのか?」
「うん」
「ありがとう」

ハグをお互いにした。乗り掛かった船だ最後まで面倒を見る。

う゛ぐっ、力つよ!

「明日休みだから、イカ公園に行ってみよう」
「そうだな」

そうして見つめ合った俺達はキスを…

キスを…
キスを…

しんのかい!!

このフラグは無かったようだ?
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