25 / 114
チャプター4:「状況は動き巡る」
4-3:「夜を過ごす ―陸士の場合―」
しおりを挟む
月詠湖の国、月流州。スティルエイト・フォートスティート。
燃料調査隊がスティルエイト邸の近くに設営した宿営地の一角。一つの宿営天幕と、その横に止められた旧型小型トラックの周りに、竹泉を始めとする普通科各員+衛生科の出蔵のたむろする姿があった。
「4分隊。皆いるな?」
そこへ、バインダーを片手に持った制刻が、歩いて来て加わる。
制刻の言う4分隊とはすなわち、彼等の所属である〝第54普通科連隊、第2中隊、第1小隊、第4分隊〟のことである。
「ええ」
制刻のその確認の言葉に、同所属である策頼は肯定の言葉を返す。
「俺と多気投は1中(第1中隊)なんだがなぁ?」
「そして私は駐屯地業務隊だったりします」
しかし、制刻や策頼とは別の所属である竹泉や出蔵は、それぞれそんな言葉を返す。
「今は2中の4分隊にカウントする」
しかし制刻は、そんな竹泉や出蔵も一まとめにした。
「でだ、聞け。拠点から、施設科の車輛群を回してもらえる事になったそうだ。到着は、速くて明日の夕方か、もしくは明後日の朝頃になるだろう」
制刻は五森の公国の本陣地から、採掘施設修繕のために必要な応援と車輛機材を、こちらへ回してもらえる事になった旨を説明する。
なお補足として、燃料調査隊はここまでの道中に通信中継装置を一定の間隔で設置して来ており、それが遠く離れた五森の公国の本陣地と、燃料調査隊との通信を可能にしていた。
「あぁ、そりゃいい。その間ゆっくりできそうだ」
説明を聞き、そんな軽口を叩く竹泉。
「ボケタレ。その間、俺等は俺等で出来る事をやるんだ」
「んなこったろうとは思ったよ」
しかしすかさず発された制刻の言葉に、竹泉は皮肉気な言葉を零した。
「でぇ、できる事って、具体的になにすんだぁ?」
そこで竹泉の言葉と入れ替わりに、多気投が尋ねる言葉を寄越す。
「今から分担を説明する」
それに対して、制刻は返すと説明を開始する。
まず衛生隊員の出蔵は、施設科の作業に同行し、不測の事態に備えるよう告げられる。
そして普通科各員は、近隣の地形環境の調査作業と、採掘施設の修繕に必要な木材の確保に向かう役割の、二つの任がある事が伝えられた。
「どっちも人員は二人づつだ。それぞれ、昼間の兄妹が案内に着いてくれる事になってるそうだ。今から、誰がどっちに行くかを、お前等で決めろ」
そこまで告げると、制刻は手にしていたバインダーへと視線を落とし、意識を移した。
「……どうすんだぁ?正直、木材確保の方は外れ感パネェよなぁ?」
説明を聞いた竹泉は、面倒臭そうな様子で発する。
「ここは公平を期して、トランプかなんかで決めるとしようぜぇ」
「アホか。んなモン誰が都合よく持ってるてんだよ」
多気投が発案するが、竹泉がすかさずその案の問題点を突く。
「ジャンケンでもすればいいじゃないですか」
「あー、それじゃ平凡過ぎだ平凡過ぎ」
今度は出蔵が発案するが、竹泉は呆れ顔で手をヒラヒラとさせながら、その案を却下する。
「平凡でなんの問題があるんだ?」
竹泉のその言葉に、策頼が端的に疑問を投げかける。
「ハハァ。秀才の竹しゃんの華麗な脳みそは、こういうどーでもいい時でもトリッキーさを求めて止まねぇのさ」
「凡庸な人間ほど平凡を避けたがるんですよね」
そこへ多気投が竹泉を煽り揶揄う声を揚々と上げ、その横で出蔵がボソリと呟いた。
「おめーらそんなに痛い目が見てーか?」
そんな多気投等の煽りに、竹泉は青筋を浮かべて脅しの言葉を投げかける。
「おい、まだ決まらねぇのか?」
そんな所へ、バインダーへ視線を落としていた制刻が顔を上げ、呆れた口調で言葉を挟んだ。
「いや、竹泉さんが妙な所でごねるものですから……」
出蔵が困った様子でそれに答える。
「ったく、しゃぁねぇ」
それを聞いた制刻は、呟くと自身の上衣の胸ポケットから何かを取り出し、それを出蔵へと放り投げた。
「わ!あれ、これって……」
出蔵が受け取ったそれは、ケースに収まったトランプのセットであった。
「そいつで決めろ」
「………」
制刻の寄越したトランプとその言葉に、各員は沈黙する。
「オメェ、ワザとやってんのか?」
「数秒前までの私達の話、聞いてました?」
そして竹泉が呆れの混じった口調で、そして出蔵が困惑の口調でそれぞれ制刻に向けて言葉を発した。
「あぁ?オメェ等の話なら、適当放題聞き流してたぜ」
そんな二人に、制刻は端的に返す。
「なんで偉そうなんだよ」
「適当放題って、日本語として正しいんですかね?」
そんな制刻に、竹泉はイラ立ちながら発し、出蔵はややどうでもいい部分に関して疑問の声を上げた。
それから数十分後。
「またかよ、カスったれ!」
竹泉が悪態を吐きながら、その手元に残ったジョーカーを地面に叩き付ける。
「竹しゃぁん。いい加減、受け入れようぜぇ」
「いーや、やり直しだやり直し!」
多気投の宥める声も碌に聞かずに、喚き立てる竹泉。
各員はトランプを用いたババ抜きで、作業の分担を決めることにしたのだが、その勝負は3回に渡り、その全てが竹泉のビリケツに終わっていた。
「おい、ふざけるな。これで四回目だぞ」
竹泉のやり直しを要求する言葉に、策頼はその鋭い顔に若干の呆れの色を浮かべて発する。
「あは♡竹泉さん弱々♡ざぁこざぁこ♡――へぶしッ!」
そして竹泉を煽った出蔵の脳天に、横に居た制刻の拳骨が落ちる。
「竹しゃん、そんなに木材確保の方が嫌かぁ?」
「そこはもうどーでもいい!それよか、ビリケツなのが納得いかねんだよ!」
多気投の疑問の言葉に、竹泉は苛立った様子で訴える。
「納得いかねぇのは結構だが、そろそろ巡回の時間だ。分担は、この結果で決定にする。策頼、多気投、巡回に行ってこい」
そんな竹泉を制刻は適当にあしらうと、ババ抜きをそこでお開きにし、策頼等巡回の役割が当てられている面子に、指示の言葉を発した。
「了解」
「悪ぃな竹しゃん、そういうこった」
指示を受けた二人は、それぞれの装備を手にすると、巡回へと発った。
「あぁ、気分悪ぃ!こっち来てから皺共に腕はぶった切られかけるわ、酔っ払いに難癖つけられるわ、おまけにババ抜きで連続ビリケツだわ――最悪のフルコースだ、豪勢すぎて吐きたくなるぜッ!」
竹泉は自身のこれまでの境遇を嘆き、吐き捨てる。
「こんなんが今後も続くのかと思うと、嫌になるねホント」
「不安や不満を抱えてるのは皆同じですよ。こっちに来て、もう一週間くらいになりますか」
そんな竹泉の愚痴に返した出蔵は、片手で指折り数えながら、もう片手で持ったカップに口を付け、中に注がれていたコーヒーを啜る。
「……向こうでは、騒ぎになってるかもしれませんね」
「そうかねぇ?もしかしたら、向こうの世界じゃ、まだ数分と経ってねぇかもしれねぇぜ?」
出蔵の呟きに、しかし竹泉はそんな発言を返す。
「というと?」
「こっちの世界と俺等の世界で、時間の流れが一緒だっていう保証もねぇって言ってんだよ」
「あぁ――言われてみれば。……という事は、ひょっとしたら同じ時間に戻れる可能性もあるって事ですか?」
竹泉の言葉を聞き、出蔵はそんな希望の言葉を口にする。
「それまで俺等が無事ならな。けど、この先なんか違えば、俺等もエルドリッジやメアリー・セレスト、畝傍の仲間入りなんて事もあるかもしれねぇぜ」
「そんなオカルト船ばっかり……」
竹泉の上げた名の数々に、出蔵は背中が薄ら寒くなるのを感じた。
「まぁ、今上げたオカルト船ズが実際どんな目に遭ったかは知らねぇけどよ、ひょっとしたら、この面子も異世界に投げ出されて、そこでファンタスティックな目に遭って帰ってきたのかもな」
「私達もそうなると……?」
「〝日本国隊、一個中隊壊滅!空白の時間に何があった!?〟ってかぁ?」
竹泉は眼をクワッと見開き、新聞の一面でも読み上げるように言って見せた。
「やめて下さいよ……」
顔を青くする出蔵。
「だが、マジで最悪ありうる話かもしんねぇ。だからこそ竹泉。下手に不安を煽る事を、ベラベラいろんなヤツの前で言うんじゃねぇぞ」
「あー、了解だ。はいはいはい……」
そこで発された制刻の釘を刺す言葉に、竹泉は適当な返事を返した。
「なんか、気味悪くなってきた……」
「自由の顔でも見とけよ。そのビックリ禍々フェイスに比べりゃ、どんなモンでもかわいく感じらぁ」
竹泉は制刻の風貌を視線で眺めながら、皮肉気に発する。
「出蔵。そのオカルト船みてぇにならねぇためにも、俺等はこの奇妙な世界を知って、そして力を維持する手段を見つける必要があるんだ」
そんな竹泉の皮肉を無視して、制刻は出蔵に言い聞かせる。
「その一環として、まずは燃料をなんとかする。竹泉、そのためには、オメェの頭に詰まった、悪態と皮肉吐くにしか役立ってない知識が必要だ」
そして制刻は、竹泉に向けて発する。
「あぁ、お褒め頂き光栄だね。面倒を吹っ掛けられたモンだぜ全く」
その言葉に、竹泉はやれやれといった様子で返した。
――翌朝。
紅の国、風精の町。水戸美達の取った宿の一室。
「……ん……」
水戸美は窓から差し込んだ日の光で目を覚ました。しかしまだ眠く、毛布を手繰り寄せようとする。
「……え!?」
しかし次の瞬間。違和感により水戸美は跳び起きた。
「あ、あれ!?こ、ここ……!?」
見慣れぬ風景に一瞬困惑する水戸美。しかし彼女はすぐに、昨日自身の身に起こった事を思い出した。
「……あ、そうか……そうだった……」
そして力が抜け、水戸美は再びベッドに倒れ込んだ。
「……あれ。ファニールさんとクラライナさんは……?」
しかしそこで、水戸美は隣で眠っていたはずの、昨日自身を助けてくれた二人の姿が無い事に気付き、再び半身を起こす。そして部屋内を見渡している最中に、部屋のドアが開かれた。
「あ、起きた?」
「ファニールさん、おはようございます」
現れたのは他でも無いファニールだ。
「うん、おはよう。ごめんね、声をかけようかと思ったけど、ぐっすり眠ってたから」
そう言うファニールは、すでに着替えを終えていた。
「あ、ごめんなさい……すぐに着替えます!」
「あ、いいよ、そんなに慌てなくて。朝ごはんまでにはまだ時間があるし」
ファニールにそう言われながらも、水戸美はせかせかと着替えを始めた。
宿の一階のホール。
「そうか……」
「どうにもこの国の国内で妙な動きがあるようだ。国を抜けるまでは、気を付けたほうがいいだろう」
その場では、クラライナと商隊一行のエルコーが何かを話し合っている。
「分かったよ。情報、ありがとう」
その会話が一区切りした所で、水戸美とファニールが宿の階段を降りてきて、その場へ姿を現した。
「あ、クラライナさん。エルコーさんも、おはようございます」
「あぁ、おはよう」
「昨日はちゃんと眠れたかい?」
水戸美の挨拶の言葉に、エルコーが同様に挨拶で返し、クラライナは水戸美に尋ねる。
「はい。すみません、寝坊しちゃったみたいで……」
「そんな事ないさ。私達のほうは、まだ余裕があるくらいだよ」
「私達の方?」
クラライナのその言葉に、水戸美は疑問の声を零す。
「あぁ。私達のほうは、月詠湖の国で大事な取引が控えていてね。もう少ししたら、この町を発つ予定なんだ」
その疑問にはエルコーが答え、説明して見せた。
「あ、そうなんですか……」
エルコーのその言葉に、水戸美の顔は少し寂しそうな物になる。
「ところが……一人未だに起きて来ないヤツがいてね」
「え?」
「おっと、噂をすれば来たようだ」
エルコーは宿の奥に伸びる、廊下の先へと視線を向ける。そこに、他ならぬ狼娘、チナーチの姿が見えた。
「わぅぅ~……」
「やっと起きたか」
チナーチは頭を抑えながら、廊下の奥からよろよろと歩いて来る。そんな彼女に、エルコーは呆れた声を投げかける。
「あ~、ミトミちゃん……おはよ……」
チナーチは水戸美の姿に気付くと、何か苦し気な様子で挨拶の言葉を寄越した。
「お、おはようございます……だ、大丈夫ですか?顔色が……」
「頭いた~い……」
心配する水戸美に、チナーチは覇気のない声色で言葉を零す。
「いつもこうなんだ。調子に乗って飲み過ぎて、翌朝は決まってこうなる。ほら、とりあえず顔洗ってこい」
「分かったから大声ださないで~……」
エルコーに促され、チナーチは苦し気な言葉を垂れながら、フラフラと水場へ向かって行った。
それから時間が経過し、商隊一行は町を発つ準備を整え、今は町の入り口で馬車の前に集っていた。そして水戸美達もそれを見送るために、その場に赴いていた。
「本当に皆さんには色々と世話になってしまったな」
クラライナは、商隊一行の皆に礼の言葉を発する。
「なに、お互い様さ」
「短い時間だったけど、楽しかったよ」
エルコーや商隊の女性が、それに返す。
「……」
「ほらほら、そんな悲しい顔しないでくれよ」
その傍らで、寂しそうな表情を作っている水戸美に、チナーチが言葉を掛ける。
「はい……」
「これ、大事にするからさ」
言いながら、チナーチは自分の片手を翳して見せる。彼女の手にあったのは、100円硬貨だ。水戸美がチナーチに譲った物であった。
「それに、またどっかで会うかもしれないっしょ?」
「うん……そうですね」
その言葉に、水戸美はしんみりとしていた気持ちを振り払い、チナーチ達に向けて笑顔を作って見せた。別れの言葉を交わし、商隊一行は馬車へと乗り込んでゆく。
「では、皆さん。お元気で」
「そっちも、良い旅を!」
そしてエルコーが別れの言葉を発し、ファニールがそれに返す。
「またどっかでな!」
「はい!」
水戸美とチナーチも同様に別れの言葉を交わし合う。
そして商隊一行は出発。
水戸美達は、馬車が小さく見えなくなるまで、それを見送っていた。
商隊一行の見送りを終えた水戸美達は、一度宿へと戻って来た。
「さてと。じゃあ、水戸美さん水戸美さんの装備を買い揃えに行かなければな」
「まずは服と靴だね。今の水戸美さんの服装だとちょっと……」
「で、ですよね……」
水戸美は自身の格好を見る。上はYシャツに下はスカート、靴はローファーと、大学に行くならともかく、旅をするにはかなり厳しい格好であった。
「じゃあ、早速行こっか」
「あ、ちょっと待ってください。バッグを取ってきます」
水戸美は二人に断ると、荷物を取りに部屋へと駆けて行った。
「……ねぇ、さっきエルコーさんと話してたこと……」
それを見送ったファニールは、そこでクラライナにそれとなく尋ねる言葉を掛けた。
「あぁ、昨夜の夜逃げしてしまった宿に関わる話だ」
「どうなってるの?」
「どうにも、この町だけのことではないようだ。半年程前から、このような不可解な事がいくつも起こっているらしい」
クラライナは難しい表情を作りながら、ファニールに答える。
「繁盛していたお店が潰れたり、その逆が起きたり……国の方針が変わったのかな?」
「いや。ここ一年で、国からそういった発表はなかったそうだ。それに、事態は商店に限ったことではないらしい。その土地の有権者が突如、その立場を他の者に譲ったりとな」
「妙だね……っていうか、この国の人たちはどう思ってるの?」
「皆、違和感は感じているようだが……去年は国全体で収穫が少なかったらしい。その影響だと考えているみたいだし、何よりそのせいで、皆余裕がないのだろう…」
クラライナは推測の言葉を発する。
「でもさぁ……」
「分かっているさ、それにしても妙だという事はな。この国を出るまでは、気を付けた方がいいな」
二人の話がそこで終わった所で、水戸美が戻って来た。
「お待たせしました……あれ?何かありました?」
水戸美はその場が何か神妙な空気になっている事を察し、尋ねる。
「ううん、大したことじゃないよ。さ、いこ」
しかしファニールは水戸美に余計な不安は抱かせまいと、詳しくは話さずに流し、そして促した。
燃料調査隊がスティルエイト邸の近くに設営した宿営地の一角。一つの宿営天幕と、その横に止められた旧型小型トラックの周りに、竹泉を始めとする普通科各員+衛生科の出蔵のたむろする姿があった。
「4分隊。皆いるな?」
そこへ、バインダーを片手に持った制刻が、歩いて来て加わる。
制刻の言う4分隊とはすなわち、彼等の所属である〝第54普通科連隊、第2中隊、第1小隊、第4分隊〟のことである。
「ええ」
制刻のその確認の言葉に、同所属である策頼は肯定の言葉を返す。
「俺と多気投は1中(第1中隊)なんだがなぁ?」
「そして私は駐屯地業務隊だったりします」
しかし、制刻や策頼とは別の所属である竹泉や出蔵は、それぞれそんな言葉を返す。
「今は2中の4分隊にカウントする」
しかし制刻は、そんな竹泉や出蔵も一まとめにした。
「でだ、聞け。拠点から、施設科の車輛群を回してもらえる事になったそうだ。到着は、速くて明日の夕方か、もしくは明後日の朝頃になるだろう」
制刻は五森の公国の本陣地から、採掘施設修繕のために必要な応援と車輛機材を、こちらへ回してもらえる事になった旨を説明する。
なお補足として、燃料調査隊はここまでの道中に通信中継装置を一定の間隔で設置して来ており、それが遠く離れた五森の公国の本陣地と、燃料調査隊との通信を可能にしていた。
「あぁ、そりゃいい。その間ゆっくりできそうだ」
説明を聞き、そんな軽口を叩く竹泉。
「ボケタレ。その間、俺等は俺等で出来る事をやるんだ」
「んなこったろうとは思ったよ」
しかしすかさず発された制刻の言葉に、竹泉は皮肉気な言葉を零した。
「でぇ、できる事って、具体的になにすんだぁ?」
そこで竹泉の言葉と入れ替わりに、多気投が尋ねる言葉を寄越す。
「今から分担を説明する」
それに対して、制刻は返すと説明を開始する。
まず衛生隊員の出蔵は、施設科の作業に同行し、不測の事態に備えるよう告げられる。
そして普通科各員は、近隣の地形環境の調査作業と、採掘施設の修繕に必要な木材の確保に向かう役割の、二つの任がある事が伝えられた。
「どっちも人員は二人づつだ。それぞれ、昼間の兄妹が案内に着いてくれる事になってるそうだ。今から、誰がどっちに行くかを、お前等で決めろ」
そこまで告げると、制刻は手にしていたバインダーへと視線を落とし、意識を移した。
「……どうすんだぁ?正直、木材確保の方は外れ感パネェよなぁ?」
説明を聞いた竹泉は、面倒臭そうな様子で発する。
「ここは公平を期して、トランプかなんかで決めるとしようぜぇ」
「アホか。んなモン誰が都合よく持ってるてんだよ」
多気投が発案するが、竹泉がすかさずその案の問題点を突く。
「ジャンケンでもすればいいじゃないですか」
「あー、それじゃ平凡過ぎだ平凡過ぎ」
今度は出蔵が発案するが、竹泉は呆れ顔で手をヒラヒラとさせながら、その案を却下する。
「平凡でなんの問題があるんだ?」
竹泉のその言葉に、策頼が端的に疑問を投げかける。
「ハハァ。秀才の竹しゃんの華麗な脳みそは、こういうどーでもいい時でもトリッキーさを求めて止まねぇのさ」
「凡庸な人間ほど平凡を避けたがるんですよね」
そこへ多気投が竹泉を煽り揶揄う声を揚々と上げ、その横で出蔵がボソリと呟いた。
「おめーらそんなに痛い目が見てーか?」
そんな多気投等の煽りに、竹泉は青筋を浮かべて脅しの言葉を投げかける。
「おい、まだ決まらねぇのか?」
そんな所へ、バインダーへ視線を落としていた制刻が顔を上げ、呆れた口調で言葉を挟んだ。
「いや、竹泉さんが妙な所でごねるものですから……」
出蔵が困った様子でそれに答える。
「ったく、しゃぁねぇ」
それを聞いた制刻は、呟くと自身の上衣の胸ポケットから何かを取り出し、それを出蔵へと放り投げた。
「わ!あれ、これって……」
出蔵が受け取ったそれは、ケースに収まったトランプのセットであった。
「そいつで決めろ」
「………」
制刻の寄越したトランプとその言葉に、各員は沈黙する。
「オメェ、ワザとやってんのか?」
「数秒前までの私達の話、聞いてました?」
そして竹泉が呆れの混じった口調で、そして出蔵が困惑の口調でそれぞれ制刻に向けて言葉を発した。
「あぁ?オメェ等の話なら、適当放題聞き流してたぜ」
そんな二人に、制刻は端的に返す。
「なんで偉そうなんだよ」
「適当放題って、日本語として正しいんですかね?」
そんな制刻に、竹泉はイラ立ちながら発し、出蔵はややどうでもいい部分に関して疑問の声を上げた。
それから数十分後。
「またかよ、カスったれ!」
竹泉が悪態を吐きながら、その手元に残ったジョーカーを地面に叩き付ける。
「竹しゃぁん。いい加減、受け入れようぜぇ」
「いーや、やり直しだやり直し!」
多気投の宥める声も碌に聞かずに、喚き立てる竹泉。
各員はトランプを用いたババ抜きで、作業の分担を決めることにしたのだが、その勝負は3回に渡り、その全てが竹泉のビリケツに終わっていた。
「おい、ふざけるな。これで四回目だぞ」
竹泉のやり直しを要求する言葉に、策頼はその鋭い顔に若干の呆れの色を浮かべて発する。
「あは♡竹泉さん弱々♡ざぁこざぁこ♡――へぶしッ!」
そして竹泉を煽った出蔵の脳天に、横に居た制刻の拳骨が落ちる。
「竹しゃん、そんなに木材確保の方が嫌かぁ?」
「そこはもうどーでもいい!それよか、ビリケツなのが納得いかねんだよ!」
多気投の疑問の言葉に、竹泉は苛立った様子で訴える。
「納得いかねぇのは結構だが、そろそろ巡回の時間だ。分担は、この結果で決定にする。策頼、多気投、巡回に行ってこい」
そんな竹泉を制刻は適当にあしらうと、ババ抜きをそこでお開きにし、策頼等巡回の役割が当てられている面子に、指示の言葉を発した。
「了解」
「悪ぃな竹しゃん、そういうこった」
指示を受けた二人は、それぞれの装備を手にすると、巡回へと発った。
「あぁ、気分悪ぃ!こっち来てから皺共に腕はぶった切られかけるわ、酔っ払いに難癖つけられるわ、おまけにババ抜きで連続ビリケツだわ――最悪のフルコースだ、豪勢すぎて吐きたくなるぜッ!」
竹泉は自身のこれまでの境遇を嘆き、吐き捨てる。
「こんなんが今後も続くのかと思うと、嫌になるねホント」
「不安や不満を抱えてるのは皆同じですよ。こっちに来て、もう一週間くらいになりますか」
そんな竹泉の愚痴に返した出蔵は、片手で指折り数えながら、もう片手で持ったカップに口を付け、中に注がれていたコーヒーを啜る。
「……向こうでは、騒ぎになってるかもしれませんね」
「そうかねぇ?もしかしたら、向こうの世界じゃ、まだ数分と経ってねぇかもしれねぇぜ?」
出蔵の呟きに、しかし竹泉はそんな発言を返す。
「というと?」
「こっちの世界と俺等の世界で、時間の流れが一緒だっていう保証もねぇって言ってんだよ」
「あぁ――言われてみれば。……という事は、ひょっとしたら同じ時間に戻れる可能性もあるって事ですか?」
竹泉の言葉を聞き、出蔵はそんな希望の言葉を口にする。
「それまで俺等が無事ならな。けど、この先なんか違えば、俺等もエルドリッジやメアリー・セレスト、畝傍の仲間入りなんて事もあるかもしれねぇぜ」
「そんなオカルト船ばっかり……」
竹泉の上げた名の数々に、出蔵は背中が薄ら寒くなるのを感じた。
「まぁ、今上げたオカルト船ズが実際どんな目に遭ったかは知らねぇけどよ、ひょっとしたら、この面子も異世界に投げ出されて、そこでファンタスティックな目に遭って帰ってきたのかもな」
「私達もそうなると……?」
「〝日本国隊、一個中隊壊滅!空白の時間に何があった!?〟ってかぁ?」
竹泉は眼をクワッと見開き、新聞の一面でも読み上げるように言って見せた。
「やめて下さいよ……」
顔を青くする出蔵。
「だが、マジで最悪ありうる話かもしんねぇ。だからこそ竹泉。下手に不安を煽る事を、ベラベラいろんなヤツの前で言うんじゃねぇぞ」
「あー、了解だ。はいはいはい……」
そこで発された制刻の釘を刺す言葉に、竹泉は適当な返事を返した。
「なんか、気味悪くなってきた……」
「自由の顔でも見とけよ。そのビックリ禍々フェイスに比べりゃ、どんなモンでもかわいく感じらぁ」
竹泉は制刻の風貌を視線で眺めながら、皮肉気に発する。
「出蔵。そのオカルト船みてぇにならねぇためにも、俺等はこの奇妙な世界を知って、そして力を維持する手段を見つける必要があるんだ」
そんな竹泉の皮肉を無視して、制刻は出蔵に言い聞かせる。
「その一環として、まずは燃料をなんとかする。竹泉、そのためには、オメェの頭に詰まった、悪態と皮肉吐くにしか役立ってない知識が必要だ」
そして制刻は、竹泉に向けて発する。
「あぁ、お褒め頂き光栄だね。面倒を吹っ掛けられたモンだぜ全く」
その言葉に、竹泉はやれやれといった様子で返した。
――翌朝。
紅の国、風精の町。水戸美達の取った宿の一室。
「……ん……」
水戸美は窓から差し込んだ日の光で目を覚ました。しかしまだ眠く、毛布を手繰り寄せようとする。
「……え!?」
しかし次の瞬間。違和感により水戸美は跳び起きた。
「あ、あれ!?こ、ここ……!?」
見慣れぬ風景に一瞬困惑する水戸美。しかし彼女はすぐに、昨日自身の身に起こった事を思い出した。
「……あ、そうか……そうだった……」
そして力が抜け、水戸美は再びベッドに倒れ込んだ。
「……あれ。ファニールさんとクラライナさんは……?」
しかしそこで、水戸美は隣で眠っていたはずの、昨日自身を助けてくれた二人の姿が無い事に気付き、再び半身を起こす。そして部屋内を見渡している最中に、部屋のドアが開かれた。
「あ、起きた?」
「ファニールさん、おはようございます」
現れたのは他でも無いファニールだ。
「うん、おはよう。ごめんね、声をかけようかと思ったけど、ぐっすり眠ってたから」
そう言うファニールは、すでに着替えを終えていた。
「あ、ごめんなさい……すぐに着替えます!」
「あ、いいよ、そんなに慌てなくて。朝ごはんまでにはまだ時間があるし」
ファニールにそう言われながらも、水戸美はせかせかと着替えを始めた。
宿の一階のホール。
「そうか……」
「どうにもこの国の国内で妙な動きがあるようだ。国を抜けるまでは、気を付けたほうがいいだろう」
その場では、クラライナと商隊一行のエルコーが何かを話し合っている。
「分かったよ。情報、ありがとう」
その会話が一区切りした所で、水戸美とファニールが宿の階段を降りてきて、その場へ姿を現した。
「あ、クラライナさん。エルコーさんも、おはようございます」
「あぁ、おはよう」
「昨日はちゃんと眠れたかい?」
水戸美の挨拶の言葉に、エルコーが同様に挨拶で返し、クラライナは水戸美に尋ねる。
「はい。すみません、寝坊しちゃったみたいで……」
「そんな事ないさ。私達のほうは、まだ余裕があるくらいだよ」
「私達の方?」
クラライナのその言葉に、水戸美は疑問の声を零す。
「あぁ。私達のほうは、月詠湖の国で大事な取引が控えていてね。もう少ししたら、この町を発つ予定なんだ」
その疑問にはエルコーが答え、説明して見せた。
「あ、そうなんですか……」
エルコーのその言葉に、水戸美の顔は少し寂しそうな物になる。
「ところが……一人未だに起きて来ないヤツがいてね」
「え?」
「おっと、噂をすれば来たようだ」
エルコーは宿の奥に伸びる、廊下の先へと視線を向ける。そこに、他ならぬ狼娘、チナーチの姿が見えた。
「わぅぅ~……」
「やっと起きたか」
チナーチは頭を抑えながら、廊下の奥からよろよろと歩いて来る。そんな彼女に、エルコーは呆れた声を投げかける。
「あ~、ミトミちゃん……おはよ……」
チナーチは水戸美の姿に気付くと、何か苦し気な様子で挨拶の言葉を寄越した。
「お、おはようございます……だ、大丈夫ですか?顔色が……」
「頭いた~い……」
心配する水戸美に、チナーチは覇気のない声色で言葉を零す。
「いつもこうなんだ。調子に乗って飲み過ぎて、翌朝は決まってこうなる。ほら、とりあえず顔洗ってこい」
「分かったから大声ださないで~……」
エルコーに促され、チナーチは苦し気な言葉を垂れながら、フラフラと水場へ向かって行った。
それから時間が経過し、商隊一行は町を発つ準備を整え、今は町の入り口で馬車の前に集っていた。そして水戸美達もそれを見送るために、その場に赴いていた。
「本当に皆さんには色々と世話になってしまったな」
クラライナは、商隊一行の皆に礼の言葉を発する。
「なに、お互い様さ」
「短い時間だったけど、楽しかったよ」
エルコーや商隊の女性が、それに返す。
「……」
「ほらほら、そんな悲しい顔しないでくれよ」
その傍らで、寂しそうな表情を作っている水戸美に、チナーチが言葉を掛ける。
「はい……」
「これ、大事にするからさ」
言いながら、チナーチは自分の片手を翳して見せる。彼女の手にあったのは、100円硬貨だ。水戸美がチナーチに譲った物であった。
「それに、またどっかで会うかもしれないっしょ?」
「うん……そうですね」
その言葉に、水戸美はしんみりとしていた気持ちを振り払い、チナーチ達に向けて笑顔を作って見せた。別れの言葉を交わし、商隊一行は馬車へと乗り込んでゆく。
「では、皆さん。お元気で」
「そっちも、良い旅を!」
そしてエルコーが別れの言葉を発し、ファニールがそれに返す。
「またどっかでな!」
「はい!」
水戸美とチナーチも同様に別れの言葉を交わし合う。
そして商隊一行は出発。
水戸美達は、馬車が小さく見えなくなるまで、それを見送っていた。
商隊一行の見送りを終えた水戸美達は、一度宿へと戻って来た。
「さてと。じゃあ、水戸美さん水戸美さんの装備を買い揃えに行かなければな」
「まずは服と靴だね。今の水戸美さんの服装だとちょっと……」
「で、ですよね……」
水戸美は自身の格好を見る。上はYシャツに下はスカート、靴はローファーと、大学に行くならともかく、旅をするにはかなり厳しい格好であった。
「じゃあ、早速行こっか」
「あ、ちょっと待ってください。バッグを取ってきます」
水戸美は二人に断ると、荷物を取りに部屋へと駆けて行った。
「……ねぇ、さっきエルコーさんと話してたこと……」
それを見送ったファニールは、そこでクラライナにそれとなく尋ねる言葉を掛けた。
「あぁ、昨夜の夜逃げしてしまった宿に関わる話だ」
「どうなってるの?」
「どうにも、この町だけのことではないようだ。半年程前から、このような不可解な事がいくつも起こっているらしい」
クラライナは難しい表情を作りながら、ファニールに答える。
「繁盛していたお店が潰れたり、その逆が起きたり……国の方針が変わったのかな?」
「いや。ここ一年で、国からそういった発表はなかったそうだ。それに、事態は商店に限ったことではないらしい。その土地の有権者が突如、その立場を他の者に譲ったりとな」
「妙だね……っていうか、この国の人たちはどう思ってるの?」
「皆、違和感は感じているようだが……去年は国全体で収穫が少なかったらしい。その影響だと考えているみたいだし、何よりそのせいで、皆余裕がないのだろう…」
クラライナは推測の言葉を発する。
「でもさぁ……」
「分かっているさ、それにしても妙だという事はな。この国を出るまでは、気を付けた方がいいな」
二人の話がそこで終わった所で、水戸美が戻って来た。
「お待たせしました……あれ?何かありました?」
水戸美はその場が何か神妙な空気になっている事を察し、尋ねる。
「ううん、大したことじゃないよ。さ、いこ」
しかしファニールは水戸美に余計な不安は抱かせまいと、詳しくは話さずに流し、そして促した。
0
あなたにおすすめの小説
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる