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決意の覚悟編
57話「揺れる心と想い人」
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アルスがローガドのゲートを使って訪れたアルガスト大陸の西にある神々の聖地と呼ばれている都市「ペルッド」に降り立つ。聖地と呼ばれるだけあって多くの聖職者達が訪れているこの都市にアルスの想い人であったキルズを始めとする守護者達が集まり始めている事を、ローガドのエテルナに教えてもらったアルスはアームカバーを右手の甲に深く装着し模様を隠す。
自分は神々に抗う側の人間として神々に認知されていてもおかしくない、だから守護者達との戦闘は避けれるのであれば避けたいのが本音ではある。むしろ抗う側に迎え入れたいのも考えていなくはないのだが。
キルズがいるだろうと思われるダラズ神の教会へ向かうアルスはペルッドの街並みを眺めて思う。「キルズが好みそうな街並みだな」と。
「ここか……。何年ぶりの再会だろう……」
「あの……?」
「あ?」
「この教会に何か御用ですか?」
「あ、あぁ。守護者のある人物を探してここに辿り着いたんだ。アンタはこの教会の人?」
「そうでしたか。えぇ、私はこの教会の管理を任されているシスターでございます。どなたをお探しでございますか?」
「キルズって言う守護者だ」
「あぁ、キルズ様でございますね? それでしたら今のお時間であれば子供達へ神々の武勇伝をお話しされているかと。ご案内しますわ」
「すまない」
シスターの女性と共に教会内部へ入り案内されたのは礼拝堂ではなく。広場に近い大ホール。そこに目的の男性であるキルズの姿があった。
赤い色の短い髪を持ち、夕焼けを思わせる夕日の色をした瞳を持つ男性は子供達にダラズ神の武勇伝を話し聞かせていた。だがアルスとシスターに気付き話を止めたキルズは立ち上がりアルスの姿を見て嬉しそうに微笑みを浮かべた。
アルスとキルズが旧知の仲である事を察したシスターの計らいで個室を用意されて、2人は個室で再会を果たす。アルスはキルズから再会の喜びを告げられて心を頑なに許す事をしない様にした。
「アルス、君も神々の声に導かれたんだな」
「……」
「どうしたんだ? 普段の君ならすぐにハッキリと答えるだろう?」
「キルズ、お前は守護者としての役目だけじゃないよな? その身に宿している力は」
「ん、そうだね。俺は神々の調律者としての力も受けている。それは君も理解しているだろう?」
「……俺がその役目から解放したい、その為にキルズとは別の道を行く、そう言ったらどうする?」
「……アルス、まだ君は……」
「別にアンタに求めている想いを持ち続けている訳じゃない。俺も結婚して愛する相手がいるのは事実だ。でも、アンタには返し切れない程の恩義がある……その恩義を俺は自分なりに返したいと思っているのは知っているだろ。俺は神々の力の恐ろしさを知っている訳じゃない、でも、だからってキルズを、アンタを見捨てる事は出来ない」
アルスは真っ直ぐにキルズを見つめる、だがキルズは切なそうに笑ってアルスに近寄るとそっとその身体を抱き締めて囁く。その言葉にアルスは自分の中にあるキルズへの想いを強めてしまう。
「アルス……君のその優しさは俺には綺麗過ぎる。君の想いを知っていて俺は君を守護者へと導いてしまった。まるで利用するかの様に。それが綺麗な気持じゃない事は君も分かる年齢になった筈。そして、未だに俺へあの頃とは異なるかも知れない気持ちを抱いているとしても、その気持ちに俺は……応えたい」
「っ、きる、ず……でも、アンタには想う相手が……」
「あの頃の言葉を信じているのかい? あれは君をあれ以上視野を狭めない様にする為の偽りだとしたら……どうする?」
「なっ、そんな事があったら俺は……俺は……」
「アルス……俺の傍にいなさい……俺だけの可愛いアルス……」
「っん!」
重ねられる唇、伝えられる想い、そして抱き締められる腕の温もりと断ち切れない想いからの愛情……そのどれもがアルスをキルズへ導いてしまう。だが、アルスの脳裏に浮かぶのはハルトの優しい笑顔。
アルスはキルズから逃げる様に身体を放そうとするがキルズの舌先が滑り込んできて、性的な触れ合いを始めるとアルスの身体はすぐに熱が宿り力が抜けていくのを感じる。でもアルスは必死に流されまいとしていた。
ハルトを裏切る行為をしたらアルスには何も出来ない、ハルトに愛される資格も無くなる。それを理解しているからこそ、ハルトへの想いを強く持ち続けるアルスはキルズから無理矢理距離を取って壁に背を預けて座り込んだ。
「はぁ……はぁ……」
「アルス……君も守護者なら分かる筈だ。この招集は神々の願いであり俺達守護者の力を必要としている事を。それを拒むなんて君は守護者としての立場を捨てて神々を裏切るのかい?」
「俺、は……神々の手からこの世界を、アルガスト大陸を取り返す。その為ならこの守護者としての立場を捨てる……だから、キルズの傍にはいれない……もう、俺にはアンタの傍にいる権利も立場もない……」
「……残念だ。行きなさい……次に再会する時は、敵として君とは会う事になるだろう。そして、その時が永遠の別れだ」
キルズはそれだけ告げて部屋を出て行く。ハルトへの愛情が勝ったとは言えどもこの結末はアルスの心を深く悲しみに突き落とす事は容易かった。
力の入る様になった身体で立ち上がり部屋を出て行くとゲートがある場所に向かう。もう守護者達との話し合いも出来そうにない、きっとキルズが情報を行き渡らせるだろうから。
そして、キルズを役目から解放する事はきっと叶わないだろうと言う事は分かってしまったアルスは、ゲートを潜ってローガドの教会へ戻る。戻ってきたアルスは出迎えてくれた騎士の誘導で部屋に戻るとまだ戻っていないハルトの事を考える。
「ハルト……戻って来てくれ……抱き締めてくれっ……」
1人身体を抱き締めて震えながらその場に座り込む。だが、ハルトが戻る事はなかった。
アルスが帰って来た事を聞いたリルーズとエテルナはハルトへ連絡を取る為に手紙を書いていた。ハルトが神々の事を調べているのには理由があった、アルスの生存率を高める為にレジャ神、ダラズ神、アルドウラ神の力について調べているのである。
その力について知っているだろう語り部が住む「ビリハ」と呼ばれる村へと赴いているのである。ビリハの村に住む語り部とはエルフよりも長寿と言われている竜人の語り部達。
彼らの語る伝承や事実はその光景を実際に見てきている事から、信憑性は高いとアルガスト大陸に生きる者達は知っている。実際ハルトもその事実を知っていたが竜人達は人が寄り付かない場所に住む事もあって簡単には会える訳ではない。
「ハルト様が戻るまでどれくらい掛かるか……」
「少なくとも1カ月は掛かるかと。ビリハはゲートを使っても半月の滞在かと言っていたので移動を含めると時間は掛かりましょう」
「それまでに我々も戦力等を整えて聖戦に備えないといけません。リルーズ卿、私は聖女として導く存在となれるのでしょうか……?」
「大丈夫、貴女の心はきっとルーディス神も受け入れて下さります。そして、3神の神々の目的を潰してこの世界を取り戻す。それが出来るのは我々なのです」
「また私が迷った時は……支えて下さい。私も出来るだけの力を注いで導きます」
エテルナの身体を抱き締めて寄り添うリルーズは口元に怪しい笑みを浮かべている。その怪しい微笑みを知る事はエテルナには出来ない。
アルスは過ぎていく時間の中でハルトへの想いを高めていくと同時に自分の未来を考える様になった。戦いの場でキルズと再会すれば死闘は免れないのは確定している。
それならば、自分はハルトと未来を生き抜く為にも出来る事をしなくてはならないだろうと考えて守護者の力とは違う力を得ようと考えた。その為に必要な知識を知る為に行動を取り始める。
ハルトの帰りはいつになるかは分からない、なら自分は帰りを待つ間に愛するハルトと未来を生き抜く為の行動を。アルスの心にはもうハルトしかいなかった。
「まさか……3神の力の元になっているのが僕らの身近なモノだったなんて……。早くこの事実を皆に知らせないと」
ハルトの元に手紙が届いた頃にハルトも3神の力についての事実を知る事が出来た頃だった。手紙にはアルスの事が書かれておりハルトの心に会いたい気持ちを生み出す。
だからと言って調査を中断する訳にはいかなかった。アルスがキルズとの決別をしてきた事も知らないハルトにはアルスを生き残らせる為に出来る事をする事が愛情だと信じているから。
竜人の語り部に教えてもらった事実を持ってゲートがあるエリアに移動を開始すると、上空に怪しい影が飛んでいる事にハルトは気付く。その影がハルトの頭上を飛び回り次第に距離を詰めてくる。
「なんだ……?」
「君がハルト、だね?」
「誰だ?」
「俺は守護者のキルズ。君には死んでもらいたい」
「キルズ……アルスの……! 死んでほしいって物騒ですね?」
「君さえいなくなればアルスは俺の元に堕ちて来る。君さえいなくなれば神々は確実なる勝利を手にするのだ」
「つまり、貴方は神々がこの世界を遊びの世界にしている事を受け入れている人間、と言う事か」
「それがなんだという。神々がいるからこそ俺達人間が、生ある者達が生きれているのだから。アルスもそれを理解して受け入れれば守護者として最強を名乗れるのだから君だって喜ばしい事だろう」
「それを受け入れる様な人間なら愛していない。貴方の事を想っているアルスを利用するなんて最低だ。そんな人にアルスを任せようとした僕も最低だ」
アルスへの想いをぶつけ合うキルズとハルト。そして2人はアルスの知らない場所で静かに決着を付ける為に武器を取り出し戦いを始めようとしていた。
2人の男の愛情がアルスを包み込む。それはアルスの心にどの様な変化をもたらすのだろうか――――?
自分は神々に抗う側の人間として神々に認知されていてもおかしくない、だから守護者達との戦闘は避けれるのであれば避けたいのが本音ではある。むしろ抗う側に迎え入れたいのも考えていなくはないのだが。
キルズがいるだろうと思われるダラズ神の教会へ向かうアルスはペルッドの街並みを眺めて思う。「キルズが好みそうな街並みだな」と。
「ここか……。何年ぶりの再会だろう……」
「あの……?」
「あ?」
「この教会に何か御用ですか?」
「あ、あぁ。守護者のある人物を探してここに辿り着いたんだ。アンタはこの教会の人?」
「そうでしたか。えぇ、私はこの教会の管理を任されているシスターでございます。どなたをお探しでございますか?」
「キルズって言う守護者だ」
「あぁ、キルズ様でございますね? それでしたら今のお時間であれば子供達へ神々の武勇伝をお話しされているかと。ご案内しますわ」
「すまない」
シスターの女性と共に教会内部へ入り案内されたのは礼拝堂ではなく。広場に近い大ホール。そこに目的の男性であるキルズの姿があった。
赤い色の短い髪を持ち、夕焼けを思わせる夕日の色をした瞳を持つ男性は子供達にダラズ神の武勇伝を話し聞かせていた。だがアルスとシスターに気付き話を止めたキルズは立ち上がりアルスの姿を見て嬉しそうに微笑みを浮かべた。
アルスとキルズが旧知の仲である事を察したシスターの計らいで個室を用意されて、2人は個室で再会を果たす。アルスはキルズから再会の喜びを告げられて心を頑なに許す事をしない様にした。
「アルス、君も神々の声に導かれたんだな」
「……」
「どうしたんだ? 普段の君ならすぐにハッキリと答えるだろう?」
「キルズ、お前は守護者としての役目だけじゃないよな? その身に宿している力は」
「ん、そうだね。俺は神々の調律者としての力も受けている。それは君も理解しているだろう?」
「……俺がその役目から解放したい、その為にキルズとは別の道を行く、そう言ったらどうする?」
「……アルス、まだ君は……」
「別にアンタに求めている想いを持ち続けている訳じゃない。俺も結婚して愛する相手がいるのは事実だ。でも、アンタには返し切れない程の恩義がある……その恩義を俺は自分なりに返したいと思っているのは知っているだろ。俺は神々の力の恐ろしさを知っている訳じゃない、でも、だからってキルズを、アンタを見捨てる事は出来ない」
アルスは真っ直ぐにキルズを見つめる、だがキルズは切なそうに笑ってアルスに近寄るとそっとその身体を抱き締めて囁く。その言葉にアルスは自分の中にあるキルズへの想いを強めてしまう。
「アルス……君のその優しさは俺には綺麗過ぎる。君の想いを知っていて俺は君を守護者へと導いてしまった。まるで利用するかの様に。それが綺麗な気持じゃない事は君も分かる年齢になった筈。そして、未だに俺へあの頃とは異なるかも知れない気持ちを抱いているとしても、その気持ちに俺は……応えたい」
「っ、きる、ず……でも、アンタには想う相手が……」
「あの頃の言葉を信じているのかい? あれは君をあれ以上視野を狭めない様にする為の偽りだとしたら……どうする?」
「なっ、そんな事があったら俺は……俺は……」
「アルス……俺の傍にいなさい……俺だけの可愛いアルス……」
「っん!」
重ねられる唇、伝えられる想い、そして抱き締められる腕の温もりと断ち切れない想いからの愛情……そのどれもがアルスをキルズへ導いてしまう。だが、アルスの脳裏に浮かぶのはハルトの優しい笑顔。
アルスはキルズから逃げる様に身体を放そうとするがキルズの舌先が滑り込んできて、性的な触れ合いを始めるとアルスの身体はすぐに熱が宿り力が抜けていくのを感じる。でもアルスは必死に流されまいとしていた。
ハルトを裏切る行為をしたらアルスには何も出来ない、ハルトに愛される資格も無くなる。それを理解しているからこそ、ハルトへの想いを強く持ち続けるアルスはキルズから無理矢理距離を取って壁に背を預けて座り込んだ。
「はぁ……はぁ……」
「アルス……君も守護者なら分かる筈だ。この招集は神々の願いであり俺達守護者の力を必要としている事を。それを拒むなんて君は守護者としての立場を捨てて神々を裏切るのかい?」
「俺、は……神々の手からこの世界を、アルガスト大陸を取り返す。その為ならこの守護者としての立場を捨てる……だから、キルズの傍にはいれない……もう、俺にはアンタの傍にいる権利も立場もない……」
「……残念だ。行きなさい……次に再会する時は、敵として君とは会う事になるだろう。そして、その時が永遠の別れだ」
キルズはそれだけ告げて部屋を出て行く。ハルトへの愛情が勝ったとは言えどもこの結末はアルスの心を深く悲しみに突き落とす事は容易かった。
力の入る様になった身体で立ち上がり部屋を出て行くとゲートがある場所に向かう。もう守護者達との話し合いも出来そうにない、きっとキルズが情報を行き渡らせるだろうから。
そして、キルズを役目から解放する事はきっと叶わないだろうと言う事は分かってしまったアルスは、ゲートを潜ってローガドの教会へ戻る。戻ってきたアルスは出迎えてくれた騎士の誘導で部屋に戻るとまだ戻っていないハルトの事を考える。
「ハルト……戻って来てくれ……抱き締めてくれっ……」
1人身体を抱き締めて震えながらその場に座り込む。だが、ハルトが戻る事はなかった。
アルスが帰って来た事を聞いたリルーズとエテルナはハルトへ連絡を取る為に手紙を書いていた。ハルトが神々の事を調べているのには理由があった、アルスの生存率を高める為にレジャ神、ダラズ神、アルドウラ神の力について調べているのである。
その力について知っているだろう語り部が住む「ビリハ」と呼ばれる村へと赴いているのである。ビリハの村に住む語り部とはエルフよりも長寿と言われている竜人の語り部達。
彼らの語る伝承や事実はその光景を実際に見てきている事から、信憑性は高いとアルガスト大陸に生きる者達は知っている。実際ハルトもその事実を知っていたが竜人達は人が寄り付かない場所に住む事もあって簡単には会える訳ではない。
「ハルト様が戻るまでどれくらい掛かるか……」
「少なくとも1カ月は掛かるかと。ビリハはゲートを使っても半月の滞在かと言っていたので移動を含めると時間は掛かりましょう」
「それまでに我々も戦力等を整えて聖戦に備えないといけません。リルーズ卿、私は聖女として導く存在となれるのでしょうか……?」
「大丈夫、貴女の心はきっとルーディス神も受け入れて下さります。そして、3神の神々の目的を潰してこの世界を取り戻す。それが出来るのは我々なのです」
「また私が迷った時は……支えて下さい。私も出来るだけの力を注いで導きます」
エテルナの身体を抱き締めて寄り添うリルーズは口元に怪しい笑みを浮かべている。その怪しい微笑みを知る事はエテルナには出来ない。
アルスは過ぎていく時間の中でハルトへの想いを高めていくと同時に自分の未来を考える様になった。戦いの場でキルズと再会すれば死闘は免れないのは確定している。
それならば、自分はハルトと未来を生き抜く為にも出来る事をしなくてはならないだろうと考えて守護者の力とは違う力を得ようと考えた。その為に必要な知識を知る為に行動を取り始める。
ハルトの帰りはいつになるかは分からない、なら自分は帰りを待つ間に愛するハルトと未来を生き抜く為の行動を。アルスの心にはもうハルトしかいなかった。
「まさか……3神の力の元になっているのが僕らの身近なモノだったなんて……。早くこの事実を皆に知らせないと」
ハルトの元に手紙が届いた頃にハルトも3神の力についての事実を知る事が出来た頃だった。手紙にはアルスの事が書かれておりハルトの心に会いたい気持ちを生み出す。
だからと言って調査を中断する訳にはいかなかった。アルスがキルズとの決別をしてきた事も知らないハルトにはアルスを生き残らせる為に出来る事をする事が愛情だと信じているから。
竜人の語り部に教えてもらった事実を持ってゲートがあるエリアに移動を開始すると、上空に怪しい影が飛んでいる事にハルトは気付く。その影がハルトの頭上を飛び回り次第に距離を詰めてくる。
「なんだ……?」
「君がハルト、だね?」
「誰だ?」
「俺は守護者のキルズ。君には死んでもらいたい」
「キルズ……アルスの……! 死んでほしいって物騒ですね?」
「君さえいなくなればアルスは俺の元に堕ちて来る。君さえいなくなれば神々は確実なる勝利を手にするのだ」
「つまり、貴方は神々がこの世界を遊びの世界にしている事を受け入れている人間、と言う事か」
「それがなんだという。神々がいるからこそ俺達人間が、生ある者達が生きれているのだから。アルスもそれを理解して受け入れれば守護者として最強を名乗れるのだから君だって喜ばしい事だろう」
「それを受け入れる様な人間なら愛していない。貴方の事を想っているアルスを利用するなんて最低だ。そんな人にアルスを任せようとした僕も最低だ」
アルスへの想いをぶつけ合うキルズとハルト。そして2人はアルスの知らない場所で静かに決着を付ける為に武器を取り出し戦いを始めようとしていた。
2人の男の愛情がアルスを包み込む。それはアルスの心にどの様な変化をもたらすのだろうか――――?
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