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アルバム
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ママのお葬式や通夜と呼ばれるものが終わったあと、マスターはアルバムを作り始めた。
僕と出逢った日から今までの僕との思い出を印刷してアルバムに貼っていく。
「マスター、これいつの?」
「これは菫(すみれ)に魂が宿る前の時のだよ。魂が宿ったのがこっち」
「こんなに違いあるの?」
「あるんだよ。本当にいい子に育ってくれているから思い出が沢山だ」
「嬉しい?」
「勿論、嬉しいよ」
マスターはそう言いながら僕の頬に指先で触れて撫でてくる。
その指先は静かに僕の心に波紋を生み始める。
マスターが遠くに行きそう、それが怖い。
でも同時にマスターがアルバムを作り始めた理由が知りたいとも思った。
「マスターはどうしてアルバムを作るの?」
「忘れちゃいけない記憶もある。それを物に託すのもありだと思わないかい?」
「忘れちゃいけない記憶。僕が来る前からも含まれるの?」
「それもあるけれど、このアルバムは菫と出逢った直後の事からしか作ってないよ」
「そうなの?」
「だって……今の私に一番に必要なのは菫との思い出だもの」
「マスター」
「菫と過ごす毎日が私には一番の心の癒しなんだ、忘れたくない」
そう言ってマスターは僕を抱き上げて胸元に閉じ込める。
マスターの服を握り締めて僕は瞳を伏せる。
どうかマスターと今後も思い出が沢山作れますように……そう願っていたから。
マスターの右手が僕の髪の毛を撫でて額にチュっとキスしてくれる。
嬉しいと思う反面、僕からもマスターに喜びを与えたいと思った。
マスターの頬に背伸びしてキスするとマスターは真っ赤になって微笑む。
ねぇマスター、僕……沢山の思い出をマスターにあげるね?
だから、沢山の時間を僕と過ごそうね♪
僕と出逢った日から今までの僕との思い出を印刷してアルバムに貼っていく。
「マスター、これいつの?」
「これは菫(すみれ)に魂が宿る前の時のだよ。魂が宿ったのがこっち」
「こんなに違いあるの?」
「あるんだよ。本当にいい子に育ってくれているから思い出が沢山だ」
「嬉しい?」
「勿論、嬉しいよ」
マスターはそう言いながら僕の頬に指先で触れて撫でてくる。
その指先は静かに僕の心に波紋を生み始める。
マスターが遠くに行きそう、それが怖い。
でも同時にマスターがアルバムを作り始めた理由が知りたいとも思った。
「マスターはどうしてアルバムを作るの?」
「忘れちゃいけない記憶もある。それを物に託すのもありだと思わないかい?」
「忘れちゃいけない記憶。僕が来る前からも含まれるの?」
「それもあるけれど、このアルバムは菫と出逢った直後の事からしか作ってないよ」
「そうなの?」
「だって……今の私に一番に必要なのは菫との思い出だもの」
「マスター」
「菫と過ごす毎日が私には一番の心の癒しなんだ、忘れたくない」
そう言ってマスターは僕を抱き上げて胸元に閉じ込める。
マスターの服を握り締めて僕は瞳を伏せる。
どうかマスターと今後も思い出が沢山作れますように……そう願っていたから。
マスターの右手が僕の髪の毛を撫でて額にチュっとキスしてくれる。
嬉しいと思う反面、僕からもマスターに喜びを与えたいと思った。
マスターの頬に背伸びしてキスするとマスターは真っ赤になって微笑む。
ねぇマスター、僕……沢山の思い出をマスターにあげるね?
だから、沢山の時間を僕と過ごそうね♪
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