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本編
170:外の様子と報い
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「《腐朽》の力……文字の意味的に思い当たるものが無いこともないが……大丈夫なやつだろうか?」
その思い当たるものがシルヴァですら嫌悪感を示し、神に近しい存在をも蝕んでいたものなのだが……。
『ふむ……主殿からとくに“良くない”力は感じないであるし、主殿に何か危険があれば、夜狗の小僧が既になりふり構わずここに飛び込んで来ているであろう。であるから、問題無いのではないか?』
こっち方面の知識量が豊富なシルヴァからは問題無さそうという判定は貰う。
「……そうだろうか? ……一応《慧眼》で見てみよう」
『うむ! 用心するのに越したことはないであるな!』
ということで《慧眼》で《腐朽》を注視する。
《腐朽》
対象を腐らせ朽ち果てさせる。
全ての意志ある存在を侵す禁呪の力の一つが、ある程度制御可能な形となったもの。
────むしろ、これが本来の有り様であったかもしれない。
一部技能などでこの力を使うことが出来る。
使用可能技能:《編纂》《底根の根》《幻梟の夢渡り》
「…………うっ。手を組んではいけない力が手を組んではいけない技能と手を組んでいる……」
『クハハッ! 今までは主殿の力とはかなり相性が良かった故有利ではあったが、これは我でも対処し切れないかもしれぬであるなぁ!』
「何でそれで楽しそうなんだ……」
『我は戦いや勝敗に興味は無いであるからな、未知なるものが増えることの方が楽しいのである!』
「ああ……それもそうか」
まぁ、それがこの前聞いたシルヴァの本質というか……好み?ということなのだろう。
とりあえず。
「なるべくこの力がどんなものか把握したいが、試せそうなものは……この根くらいしか無いな……」
予想出来る効果的に迂闊にその辺の物で試せないのが辛い。
『力を振るう側の主殿由来の根には効くであるか?』
「……それも含めて検証だな」
『うむ!』
ということで、直接僕の根というわけではない僕由来の根という何とも微妙な素材に対して《腐朽》の力を色々と試していくことしばし。
「……正直、あまり参考にならなかったな……」
『であるなぁ。此奴らが朽ちるか耐えるかは力の問題というよりは主殿の望み次第という感じである』
「ああ」
そう、結果としては今シルヴァが言ったように、僕の意志一つで《腐朽》の力に抗うことも、抗わないこともする、といったような感じだった。なんなら、僕が「枯れろ」と命じただけでこの根達は朽ちる。
「やっぱり、根は検証に向かないな」
『まぁ、それを確定させる為の検証であったな』
「ということは……この広間で出来ることは全て終わっただろうか?」
《慧眼》により、この洞窟内の構造が以前よりも格段に把握出来ている。
もう他に見るべきものはとくになさそうだ。
なので。
「とりあえず……戻るか」
『うーむ……』
「どうかしたか?」
やることが無くなってしまったので、元の結界前に戻ってバラムやあぬ丸達に合流する他ないかと思ったところで、シルヴァが何か考え込んでいるようだった。
確かシルヴァは、バラム達の様子も把握出来ているはずだ。……向こうで何か問題が発生しているのだろうか?
『そうであるなぁ……まず、異人達が“征服者”と呼び始めた海から来た者共が突如、謎の力で心臓を抉られたである』
「えっ」
『そして、心臓が無くなったものから順に、その者らくらいの大きさの幼虫のような寄生虫のような虫になって無差別に攻撃し始めたのである』
「ええ……?」
言っていることは多分理解出来たが、どうしてそんなことになってしまったのか全く理解出来ない。
…………いや? そうでもないか?
「……黒曜天母が『痴れ者の害虫共に相応しい報いを与える』というようなことを言っていたが……」
この征服者達の惨状が『報い』ということなのだろうか。『害虫』とか言っていたし……。
ん? ということは。
「黒曜天母の依代に《腐れの呪い》をかけたのは征服者達だったの……か?」
結果だけ見れば、ほぼ間違いないというか……少なくとも黒曜天母は、報いを与える先は征服者達だと考えているのだろう。
『うむ、我が見る限りでもそのようであるな。禁呪を用いたと思われる呪術士のような者が一際大きい虫となって腐った体液を撒き散らしているである』
「…………それ、バラムは大丈夫なのか?」
そもそもその呪術士が禁呪を使った代償なのか、報いをより多く受けるべきと黒曜天母が考えたからなのか……その両方かは分からないが「腐った体液」というなら、依代が溢れされていた腐れと似たようなものである可能性が高い。
僕達ですら、鼻が曲がるような匂いだったというのに、もっと鼻の良いバラムはキツいなんてものでは無いのではないだろうか?
『うむ。彼奴はあの者らが虫に変わった時から、かなり吐きそうな顔をしていたである。嗅覚が鋭すぎるのも考えものであるな!』
あ、やっぱりダメだったのか。
『ということで、彼奴はむしろ彼奴にしか出来ない別の問題の対処担当になったである』
「別の問題?」
『征服者達が虫になったのと時を同じくして、またあの守護戦士長とやらが暴れ出してな。しかも今度は何処からか、その者と似たような気配の者達が現れて異人達に襲いかかってきたのである。まぁ、あの者が長というのであれば、配下であろうな』
突如登場した時から様子のおかしかった、人にもなれる巨大ジャガーがまたおかしくなってしまったらしい。しかも今度は、仲間?のような者も増やしてということだった。
「それは、意外と厳しそうだな」
このサーバーは人数も純戦闘職も少なめなので、戦場が分かれてしまうと大分厳しいと言わざるを得ない。
『うむ。そこで虫との相性が激しく悪い夜狗の小僧は、その守護戦士長達を抑えているである』
「そうか……何処もすごく大変なことになっていないか?」
『うむ! てんてこ舞いであるな! 分体の我は何も出来ないであるから、気楽に観戦しているである』
「……いや、僕はともかくシルヴァは向こうへ参戦した方がいいんじゃないか?」
シルヴァの魔法があれば、どちらの戦場に行ったとしても助けになるはずだ。
「クククッ、こんな状況なのだからこそ一層、主殿の傍を離れるわけにはいかないであるよ。夜狗の小僧が一番そう思っているはずである」
「それも……そう、か」
確かに、バラムならそう考えていそうだ。それに、シルヴァのこの様子だとそこまで加勢が必要な状況ではないのかもしれない。
「戦況はどうなんだ?」
『虫達の方は気持ち悪いとか何とかで、気絶寸前の異人もいたであるが、そうではない異人もいくらかいて対処出来ていそうである。腐れ由来の体液が厄介なだけで、それ以外の脅威度は然程ないであるな』
「ああ……」
そうだな、虫は苦手な人は徹底的に苦手だろう……。気絶寸前とあったが、精神的ショック度合いでは強制ログアウトまでいってしまう人もいるのではないだろうか。
ただ、それでも虫がある程度平気なプレイヤーだけでもそれなりに手は足りているという。ちなみにこちらはシャケ茶漬けがメインで仕切っているらしい。
あぬ丸は虫の見た目に脱落してバラムと一緒に守護戦士達の相手をし、逆に検証野郎Zがシャケ茶漬けに合流して事にあたっているようだ。
彼女は虫が平気らしい。
そして何やらとてもモチベーションが高いようで、何でもバーバルコーンスネールから採取した毒の検証を思い切り出来るととても満足そうだという。
さらには腐れ由来の体液をどうにか採取出来ないか試みているとのことだ。
…………ブレないというか、本領発揮というか、とにかく彼女がとても活き活きとしているのが、見ていないのに何故か容易に想像がついた。
その思い当たるものがシルヴァですら嫌悪感を示し、神に近しい存在をも蝕んでいたものなのだが……。
『ふむ……主殿からとくに“良くない”力は感じないであるし、主殿に何か危険があれば、夜狗の小僧が既になりふり構わずここに飛び込んで来ているであろう。であるから、問題無いのではないか?』
こっち方面の知識量が豊富なシルヴァからは問題無さそうという判定は貰う。
「……そうだろうか? ……一応《慧眼》で見てみよう」
『うむ! 用心するのに越したことはないであるな!』
ということで《慧眼》で《腐朽》を注視する。
《腐朽》
対象を腐らせ朽ち果てさせる。
全ての意志ある存在を侵す禁呪の力の一つが、ある程度制御可能な形となったもの。
────むしろ、これが本来の有り様であったかもしれない。
一部技能などでこの力を使うことが出来る。
使用可能技能:《編纂》《底根の根》《幻梟の夢渡り》
「…………うっ。手を組んではいけない力が手を組んではいけない技能と手を組んでいる……」
『クハハッ! 今までは主殿の力とはかなり相性が良かった故有利ではあったが、これは我でも対処し切れないかもしれぬであるなぁ!』
「何でそれで楽しそうなんだ……」
『我は戦いや勝敗に興味は無いであるからな、未知なるものが増えることの方が楽しいのである!』
「ああ……それもそうか」
まぁ、それがこの前聞いたシルヴァの本質というか……好み?ということなのだろう。
とりあえず。
「なるべくこの力がどんなものか把握したいが、試せそうなものは……この根くらいしか無いな……」
予想出来る効果的に迂闊にその辺の物で試せないのが辛い。
『力を振るう側の主殿由来の根には効くであるか?』
「……それも含めて検証だな」
『うむ!』
ということで、直接僕の根というわけではない僕由来の根という何とも微妙な素材に対して《腐朽》の力を色々と試していくことしばし。
「……正直、あまり参考にならなかったな……」
『であるなぁ。此奴らが朽ちるか耐えるかは力の問題というよりは主殿の望み次第という感じである』
「ああ」
そう、結果としては今シルヴァが言ったように、僕の意志一つで《腐朽》の力に抗うことも、抗わないこともする、といったような感じだった。なんなら、僕が「枯れろ」と命じただけでこの根達は朽ちる。
「やっぱり、根は検証に向かないな」
『まぁ、それを確定させる為の検証であったな』
「ということは……この広間で出来ることは全て終わっただろうか?」
《慧眼》により、この洞窟内の構造が以前よりも格段に把握出来ている。
もう他に見るべきものはとくになさそうだ。
なので。
「とりあえず……戻るか」
『うーむ……』
「どうかしたか?」
やることが無くなってしまったので、元の結界前に戻ってバラムやあぬ丸達に合流する他ないかと思ったところで、シルヴァが何か考え込んでいるようだった。
確かシルヴァは、バラム達の様子も把握出来ているはずだ。……向こうで何か問題が発生しているのだろうか?
『そうであるなぁ……まず、異人達が“征服者”と呼び始めた海から来た者共が突如、謎の力で心臓を抉られたである』
「えっ」
『そして、心臓が無くなったものから順に、その者らくらいの大きさの幼虫のような寄生虫のような虫になって無差別に攻撃し始めたのである』
「ええ……?」
言っていることは多分理解出来たが、どうしてそんなことになってしまったのか全く理解出来ない。
…………いや? そうでもないか?
「……黒曜天母が『痴れ者の害虫共に相応しい報いを与える』というようなことを言っていたが……」
この征服者達の惨状が『報い』ということなのだろうか。『害虫』とか言っていたし……。
ん? ということは。
「黒曜天母の依代に《腐れの呪い》をかけたのは征服者達だったの……か?」
結果だけ見れば、ほぼ間違いないというか……少なくとも黒曜天母は、報いを与える先は征服者達だと考えているのだろう。
『うむ、我が見る限りでもそのようであるな。禁呪を用いたと思われる呪術士のような者が一際大きい虫となって腐った体液を撒き散らしているである』
「…………それ、バラムは大丈夫なのか?」
そもそもその呪術士が禁呪を使った代償なのか、報いをより多く受けるべきと黒曜天母が考えたからなのか……その両方かは分からないが「腐った体液」というなら、依代が溢れされていた腐れと似たようなものである可能性が高い。
僕達ですら、鼻が曲がるような匂いだったというのに、もっと鼻の良いバラムはキツいなんてものでは無いのではないだろうか?
『うむ。彼奴はあの者らが虫に変わった時から、かなり吐きそうな顔をしていたである。嗅覚が鋭すぎるのも考えものであるな!』
あ、やっぱりダメだったのか。
『ということで、彼奴はむしろ彼奴にしか出来ない別の問題の対処担当になったである』
「別の問題?」
『征服者達が虫になったのと時を同じくして、またあの守護戦士長とやらが暴れ出してな。しかも今度は何処からか、その者と似たような気配の者達が現れて異人達に襲いかかってきたのである。まぁ、あの者が長というのであれば、配下であろうな』
突如登場した時から様子のおかしかった、人にもなれる巨大ジャガーがまたおかしくなってしまったらしい。しかも今度は、仲間?のような者も増やしてということだった。
「それは、意外と厳しそうだな」
このサーバーは人数も純戦闘職も少なめなので、戦場が分かれてしまうと大分厳しいと言わざるを得ない。
『うむ。そこで虫との相性が激しく悪い夜狗の小僧は、その守護戦士長達を抑えているである』
「そうか……何処もすごく大変なことになっていないか?」
『うむ! てんてこ舞いであるな! 分体の我は何も出来ないであるから、気楽に観戦しているである』
「……いや、僕はともかくシルヴァは向こうへ参戦した方がいいんじゃないか?」
シルヴァの魔法があれば、どちらの戦場に行ったとしても助けになるはずだ。
「クククッ、こんな状況なのだからこそ一層、主殿の傍を離れるわけにはいかないであるよ。夜狗の小僧が一番そう思っているはずである」
「それも……そう、か」
確かに、バラムならそう考えていそうだ。それに、シルヴァのこの様子だとそこまで加勢が必要な状況ではないのかもしれない。
「戦況はどうなんだ?」
『虫達の方は気持ち悪いとか何とかで、気絶寸前の異人もいたであるが、そうではない異人もいくらかいて対処出来ていそうである。腐れ由来の体液が厄介なだけで、それ以外の脅威度は然程ないであるな』
「ああ……」
そうだな、虫は苦手な人は徹底的に苦手だろう……。気絶寸前とあったが、精神的ショック度合いでは強制ログアウトまでいってしまう人もいるのではないだろうか。
ただ、それでも虫がある程度平気なプレイヤーだけでもそれなりに手は足りているという。ちなみにこちらはシャケ茶漬けがメインで仕切っているらしい。
あぬ丸は虫の見た目に脱落してバラムと一緒に守護戦士達の相手をし、逆に検証野郎Zがシャケ茶漬けに合流して事にあたっているようだ。
彼女は虫が平気らしい。
そして何やらとてもモチベーションが高いようで、何でもバーバルコーンスネールから採取した毒の検証を思い切り出来るととても満足そうだという。
さらには腐れ由来の体液をどうにか採取出来ないか試みているとのことだ。
…………ブレないというか、本領発揮というか、とにかく彼女がとても活き活きとしているのが、見ていないのに何故か容易に想像がついた。
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