78 / 245
本編
115:魔楽器職人
しおりを挟む
バラムに手を引かれ、裏通りを進む事しばらく。ゲーム内では2ヶ月ぶりくらいに『ハイモの道具屋』を訪ねる。
バラムは勝手知ったるという風に雑に扉を開けて店内へと入っていった。
「ジジイ、来てやったぞ」
「ああん? おお、坊主にトウノ! 戻ったか!」
粗暴な入店に顔を顰めたハイモが僕達だと分かると、髭に埋もれた表情を緩める。
「ああ……ん?」
僕が《勘破》の反応に首を傾げる。バラムの方をチラッと見るととくに変わりは無いが、バラムが気づいていないはずは無いので問題無いということなのだろう。僕の視線に気づいたのか、少しだけ繋いだ手を強く握られた。……そういえばまたバラムと手を繋いだ状態で入店してしまった……まぁ、今更だろうか。
「他に誰かいんのか?」
「あん? おお、そうだった。最近この町に来た奴でよ、魔楽器職人だってんで意気投合してな。トウノの依頼物を手伝ってもらってたんだ。おい、グウェニス、こっちに来い」
ハイモに促されて奥の作業場から、スラリと細長くひどく色白な人物が恐る恐ると言った感じで出て来た。さらに特徴的なのが、耳が長く尖っている。この特徴は……。
「エルフ?」
「ああ、エルフ族で魔楽器職人のグウェニスだ」
「ひぇ、強そうな人いる……コワ……」
グウェニスと紹介された魔楽器職人は僕達……バラムを見るなり、細長い体を限界まで曲げてハイモの後ろに隠れる。
「おぉい、坊主は無愛想だが無闇に暴力を振るったりしねぇから安心しろ。それよりほら、ちゃんと名乗っとけ」
「うぅ……アタシはグウェニス。見ての通りエルフで魔楽器職人やってる……と言っても工房から破門されてる身だけど……」
「僕は異人でトウノという。まだ未熟だが編纂士をやっている」
「……」
「ひぇ」
「……こっちは鉄銹の大剣使いで通っている。このフクロウは……ちょっかいをかけなければ大人しいから心配しないでくれ」
『主殿の邪魔はしないである。あとこの者は主殿を害するような力は持ってはおらぬ』
お互いに紹介をする流れなのに、バラムは一言も発さずにグウェニスをじっと観察している。案の定グウェニスが怯えてバイブレーションが強くなっていたので、見兼ねて僕の方からまとめて紹介する。
肩に留まって大人しくしていたシルヴァがウィスパーで僕とバラムにしか聞こえないように語りかけて来る。
「……ふん」
バラムが力を僅かに抜いたのが手から伝わってきた。最初からそこまで警戒していたわけでは無さそうだったが、一応観察して改めて問題無いと判断したようだ。ハイモが信用していそうな事も関係があるだろうか?
「トウノ……あの、もしかしてアタシに出資をしてくれた?」
「うん? ああ……確かに魔楽器職人に出資している。工房を破門になっていると聞いたがもしかして……」
「うん、それ、アタシ。出資のおかげで生活を立て直せてジェフリーからハイモを紹介してもらえたし、萌芽祭中でもユヌへ安全に来れた。……感謝してる」
「そうか。為になったなら何よりだ」
紹介の時に少し引っかかってはいたが、やはりグウェニスはジェフから出資を勧められた魔楽器職人だったらしい。
「おお、そうだった! 俺の店にも出資してくれたよな? おかげで依頼の物も色々試せたぜ」
「ふ、それも見越して出資したんだ」
「ガッハッハッハ! そういう事にしといてやろう! さぁ、顔合わせも終わった事だし、楽器の出来を見てくれ」
「ああ」
ハイモに促されて、作業場へと入れてもらう。作業机には僕にとっては見覚えのある楽器が置かれていた。
「おお……!」
「どうだ? 最初は何でこんな形にするんだと思ってたが、繊細な音色を出す為の構造との関連性に気づいてからは逆に拘りまくっちまったぜ!」
「すごいな、見た目はほとんど僕の知っている物と同じだ」
僕の拙い伝え方と2ヶ月という短い期間で良くぞここまで……という程のそのままの見た目のヴァイオリンがあった。
期間の短さについては……おそらく職業専用技能によるマジカルな省略方法があるのだろうと予想している。
「へへっ、そうだろう、そうだろう。グウェニスは感覚的に作ってる俺と違って精密な調整をしてくれたんだ」
「見た事のない楽器……とても滾った……! それに美しい……!」
ハイモもグウェニスも楽器の話題になった途端目を輝かせて色々と聞かせてくれる。パッと見は何もかも違いそうな2人だが、職人としての気質か楽器作りへの情熱が共通しているのか、かなり意気投合している。
「見た目は結構再現出来たと思うんだがな。楽器はやっぱ演奏出来てナンボだろ? 早速弾いてみちゃくれねぇか?」
「アタシ達は作れるけど、演奏は苦手……」
「分かった。弾いてみよう」
早速、作ってもらったヴァイオリンを持って構えてみる。材質や仕上げの僅かな違いは感じるが、構えた感じはヴァイオリンそのものだ。
弓を当てて適当に音を出してみる。……うーん、少し音が低いだろうか? とりあえずはひと通り弾いてしまおう。曲は……無難に酒場の曲だな。《揺籃編纂士トウノの旋律》も秘技を乗せなければ何とも無いのだろうが、念の為……。もう少し酒場の曲以外にも気軽に弾ける曲が無いものか。
と考えつつ、酒場の曲を弾き始めた。
以前のように5周程繰り返したところで弾くのを中断する。
「……ん?」
皆が妙に静かなので辺りを見回すと────。
「お、おお……聴き慣れた曲が随分と印象が変わるな……何か優雅になったつぅか……」
「……ううん、もっと優雅になる……はず……」
『ぬぅ、主殿の演奏は心地良いものであったが、これはより一層心地良すぎて寝てしまいそうである……』
「……」
反応はそれぞれだったが、シルヴァとバラムがすごく眠そうだ。バラムは無言で頭を振って眠気を晴らそうとしていた。
「貸して……調整する……」
「ああ。もう少し高音なイメージだ」
「うん、アタシもそう思う」
何らかのスイッチが入ったのか、先ほどまでのおどおどした様子が嘘のように意思の強そうな表情でヴァイオリンを調整し始める。
「魔楽器職人は本来、出来た楽器に魔導回路を作るのが主な作業なんだけどよ、アイツはあの調子で楽器その物も弄っちまう性分がどうしても直せなくて破門されちまったんだとよ」
「そうだったのか」
ハイモがこっそりとグウェニスが工房を破門になった経緯を教えてくれた。
「ハイモは構わないのか?」
「ん? ああ、俺は別に言ったって楽器作りは趣味だし、より良いもんが出来んならかまわねぇな。アイツの発想を形にしてみるのも面白ぇし」
聞いた所、どちらが良い悪いではなく、工房の方針とグウェニスの拘りが噛み合わなかったように思える。ハイモのスタンスとは相性が良さそうなので、存分に自分の拘りを突き詰められる環境が合っていたのだろう。
「ふ、良い関係のようだな」
「まぁ、張り合いは出たな。これも救世主殿の出資のおかげってもんだなぁ?」
「ぐ、その呼び方はやめてくれ……」
「ガハハ!」
【ユヌの救世主】の称号を不意打ちで呼ばれ、精神的なダメージを受ける。揶揄われているのは分かっているが。
「調整が終わった……弾いてみて」
「早いな。分かった」
グウェニスから差し出されヴァイオリンを受け取り、再び弾いてみる。……おお、1回の調整でかなり実際のヴァイオリンに近い音が鳴っている。別に演奏家でも何でもない僕としてはもうこれで十分な程だ。
「すごいな、素人の僕には十分過ぎる出来だと思う」
「はぁ……しなやかで華やかな音色……繊細な構造なのもすごく好み……」
「確かにさっきよりさらに締まったっつーか、コレだ!って感じがするな」
「それじゃあ、これを魔楽器にする……トウノはどんな魔法を使うの?」
「ん? ……ああ……それなんだが……僕は今のところ魔法は使わない、な……」
「えっ」
そういえば、魔楽器を探していたのはまだサブ能力として魔法を使う事を考えていたのだが、僕はそもそも戦闘に出ない方が良いと察したばかりだし、何より今は魔法の使い手だとシルヴァがいる。
《揺籃編纂士トウノの旋律》を使うのは魔楽器である必要は無い。
……つまり。
「その……申し訳ない、魔楽器にしなくても大丈夫だ」
「そ、そんなぁ……」
僕の言葉にグウェニスががっくりと肩を落としてしまった。
本当に申し訳ない。
バラムは勝手知ったるという風に雑に扉を開けて店内へと入っていった。
「ジジイ、来てやったぞ」
「ああん? おお、坊主にトウノ! 戻ったか!」
粗暴な入店に顔を顰めたハイモが僕達だと分かると、髭に埋もれた表情を緩める。
「ああ……ん?」
僕が《勘破》の反応に首を傾げる。バラムの方をチラッと見るととくに変わりは無いが、バラムが気づいていないはずは無いので問題無いということなのだろう。僕の視線に気づいたのか、少しだけ繋いだ手を強く握られた。……そういえばまたバラムと手を繋いだ状態で入店してしまった……まぁ、今更だろうか。
「他に誰かいんのか?」
「あん? おお、そうだった。最近この町に来た奴でよ、魔楽器職人だってんで意気投合してな。トウノの依頼物を手伝ってもらってたんだ。おい、グウェニス、こっちに来い」
ハイモに促されて奥の作業場から、スラリと細長くひどく色白な人物が恐る恐ると言った感じで出て来た。さらに特徴的なのが、耳が長く尖っている。この特徴は……。
「エルフ?」
「ああ、エルフ族で魔楽器職人のグウェニスだ」
「ひぇ、強そうな人いる……コワ……」
グウェニスと紹介された魔楽器職人は僕達……バラムを見るなり、細長い体を限界まで曲げてハイモの後ろに隠れる。
「おぉい、坊主は無愛想だが無闇に暴力を振るったりしねぇから安心しろ。それよりほら、ちゃんと名乗っとけ」
「うぅ……アタシはグウェニス。見ての通りエルフで魔楽器職人やってる……と言っても工房から破門されてる身だけど……」
「僕は異人でトウノという。まだ未熟だが編纂士をやっている」
「……」
「ひぇ」
「……こっちは鉄銹の大剣使いで通っている。このフクロウは……ちょっかいをかけなければ大人しいから心配しないでくれ」
『主殿の邪魔はしないである。あとこの者は主殿を害するような力は持ってはおらぬ』
お互いに紹介をする流れなのに、バラムは一言も発さずにグウェニスをじっと観察している。案の定グウェニスが怯えてバイブレーションが強くなっていたので、見兼ねて僕の方からまとめて紹介する。
肩に留まって大人しくしていたシルヴァがウィスパーで僕とバラムにしか聞こえないように語りかけて来る。
「……ふん」
バラムが力を僅かに抜いたのが手から伝わってきた。最初からそこまで警戒していたわけでは無さそうだったが、一応観察して改めて問題無いと判断したようだ。ハイモが信用していそうな事も関係があるだろうか?
「トウノ……あの、もしかしてアタシに出資をしてくれた?」
「うん? ああ……確かに魔楽器職人に出資している。工房を破門になっていると聞いたがもしかして……」
「うん、それ、アタシ。出資のおかげで生活を立て直せてジェフリーからハイモを紹介してもらえたし、萌芽祭中でもユヌへ安全に来れた。……感謝してる」
「そうか。為になったなら何よりだ」
紹介の時に少し引っかかってはいたが、やはりグウェニスはジェフから出資を勧められた魔楽器職人だったらしい。
「おお、そうだった! 俺の店にも出資してくれたよな? おかげで依頼の物も色々試せたぜ」
「ふ、それも見越して出資したんだ」
「ガッハッハッハ! そういう事にしといてやろう! さぁ、顔合わせも終わった事だし、楽器の出来を見てくれ」
「ああ」
ハイモに促されて、作業場へと入れてもらう。作業机には僕にとっては見覚えのある楽器が置かれていた。
「おお……!」
「どうだ? 最初は何でこんな形にするんだと思ってたが、繊細な音色を出す為の構造との関連性に気づいてからは逆に拘りまくっちまったぜ!」
「すごいな、見た目はほとんど僕の知っている物と同じだ」
僕の拙い伝え方と2ヶ月という短い期間で良くぞここまで……という程のそのままの見た目のヴァイオリンがあった。
期間の短さについては……おそらく職業専用技能によるマジカルな省略方法があるのだろうと予想している。
「へへっ、そうだろう、そうだろう。グウェニスは感覚的に作ってる俺と違って精密な調整をしてくれたんだ」
「見た事のない楽器……とても滾った……! それに美しい……!」
ハイモもグウェニスも楽器の話題になった途端目を輝かせて色々と聞かせてくれる。パッと見は何もかも違いそうな2人だが、職人としての気質か楽器作りへの情熱が共通しているのか、かなり意気投合している。
「見た目は結構再現出来たと思うんだがな。楽器はやっぱ演奏出来てナンボだろ? 早速弾いてみちゃくれねぇか?」
「アタシ達は作れるけど、演奏は苦手……」
「分かった。弾いてみよう」
早速、作ってもらったヴァイオリンを持って構えてみる。材質や仕上げの僅かな違いは感じるが、構えた感じはヴァイオリンそのものだ。
弓を当てて適当に音を出してみる。……うーん、少し音が低いだろうか? とりあえずはひと通り弾いてしまおう。曲は……無難に酒場の曲だな。《揺籃編纂士トウノの旋律》も秘技を乗せなければ何とも無いのだろうが、念の為……。もう少し酒場の曲以外にも気軽に弾ける曲が無いものか。
と考えつつ、酒場の曲を弾き始めた。
以前のように5周程繰り返したところで弾くのを中断する。
「……ん?」
皆が妙に静かなので辺りを見回すと────。
「お、おお……聴き慣れた曲が随分と印象が変わるな……何か優雅になったつぅか……」
「……ううん、もっと優雅になる……はず……」
『ぬぅ、主殿の演奏は心地良いものであったが、これはより一層心地良すぎて寝てしまいそうである……』
「……」
反応はそれぞれだったが、シルヴァとバラムがすごく眠そうだ。バラムは無言で頭を振って眠気を晴らそうとしていた。
「貸して……調整する……」
「ああ。もう少し高音なイメージだ」
「うん、アタシもそう思う」
何らかのスイッチが入ったのか、先ほどまでのおどおどした様子が嘘のように意思の強そうな表情でヴァイオリンを調整し始める。
「魔楽器職人は本来、出来た楽器に魔導回路を作るのが主な作業なんだけどよ、アイツはあの調子で楽器その物も弄っちまう性分がどうしても直せなくて破門されちまったんだとよ」
「そうだったのか」
ハイモがこっそりとグウェニスが工房を破門になった経緯を教えてくれた。
「ハイモは構わないのか?」
「ん? ああ、俺は別に言ったって楽器作りは趣味だし、より良いもんが出来んならかまわねぇな。アイツの発想を形にしてみるのも面白ぇし」
聞いた所、どちらが良い悪いではなく、工房の方針とグウェニスの拘りが噛み合わなかったように思える。ハイモのスタンスとは相性が良さそうなので、存分に自分の拘りを突き詰められる環境が合っていたのだろう。
「ふ、良い関係のようだな」
「まぁ、張り合いは出たな。これも救世主殿の出資のおかげってもんだなぁ?」
「ぐ、その呼び方はやめてくれ……」
「ガハハ!」
【ユヌの救世主】の称号を不意打ちで呼ばれ、精神的なダメージを受ける。揶揄われているのは分かっているが。
「調整が終わった……弾いてみて」
「早いな。分かった」
グウェニスから差し出されヴァイオリンを受け取り、再び弾いてみる。……おお、1回の調整でかなり実際のヴァイオリンに近い音が鳴っている。別に演奏家でも何でもない僕としてはもうこれで十分な程だ。
「すごいな、素人の僕には十分過ぎる出来だと思う」
「はぁ……しなやかで華やかな音色……繊細な構造なのもすごく好み……」
「確かにさっきよりさらに締まったっつーか、コレだ!って感じがするな」
「それじゃあ、これを魔楽器にする……トウノはどんな魔法を使うの?」
「ん? ……ああ……それなんだが……僕は今のところ魔法は使わない、な……」
「えっ」
そういえば、魔楽器を探していたのはまだサブ能力として魔法を使う事を考えていたのだが、僕はそもそも戦闘に出ない方が良いと察したばかりだし、何より今は魔法の使い手だとシルヴァがいる。
《揺籃編纂士トウノの旋律》を使うのは魔楽器である必要は無い。
……つまり。
「その……申し訳ない、魔楽器にしなくても大丈夫だ」
「そ、そんなぁ……」
僕の言葉にグウェニスががっくりと肩を落としてしまった。
本当に申し訳ない。
2,388
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
僕の、しあわせ辺境暮らし
* ゆるゆ
BL
雪のなか3歳の僕を、ひろってくれたのは、やさしい16歳の男の子でした。
ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります!
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。