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本編
114:シルヴァの報告
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僕とバラムはギルの執務室へ移動し、シルヴァが最近この辺りに出現しているプレイヤー達から『徘徊レアボス』と呼ばれている存在であること、様々な要素や本人の証言と旧倉庫にあった『いたずら者ども』にシルヴァと思われる記載があったことから、大昔から存在する妖精であることを報告する。
そして最後に────。
「それで、請われて盟友契約をすることになった、な……」
ここまで説明してチラッとギルの方を見ると、物凄く遠い目をしていた。……激務で疲れているところにこんな報告をしてしまって申し訳無い。
僕はそっと強壮の飴玉をギルに差し出した。
「……ありがとう、トウノ君。大分楽になったよ。それにしてもまたとんでもない報告だね……。一番気にかかるところとしては私達や町にとって危険な存在かどうかってところなんだけど……」
無言で差し出された飴玉を舐めていたギルの顔色が少し良くなってきたところで、ギルが単刀直入に問いかけてくる。
「話は通じるし、危害を加えようとしなければ何もして来ないだろう。死に戻りをさせられた異人達も確か、先に仕掛けたのは異人側だったはずだ」
「なるほど……そもそも異人ではない他の傭兵や冒険者の前にはほとんど姿を現していないようだしねぇ」
……多分、異人が珍しかったというのと、死のリスクが極端に低い存在だと察したから雑に姿を現していたのではないだろうか。
「トウノ君と盟友契約を結んだとのことだったけど、その首元のブローチがその存在との盟友の証かな?」
「ああ」
何なら、このカメオを通してこの場も覗いていそうな気もする。
「妖精と思われる存在と盟友契約を結んだ事もギルドカードも無いのに盟友契約を結べた事も驚きだねぇ。まぁ、トウノ君が契約を出来るくらい受け入れてるならそんなに悪い存在じゃ無いのかなぁ」
「……まぁ、ちょっと自由だが正直な気の良い妖精、だと思う」
自分で言っていて“気の良い妖精”とは?と思わないでも無かったが、妙に明るくて憎めない性格なのは確かだ。
「ふむ……それならそのプーカという妖精の見た目の情報と見かけても攻撃しないようにと傭兵ギルドと冒険者ギルドに通達すれば問題無いかなぁ」
「世話をかける」
「いや、ギルド連盟としても正確性の高い情報を得られて良かったよ。最悪討伐依頼も出ていたかもしれないしね」
「それは、出る前で良かった」
シルヴァが簡単にやられるとは思わないが、バラムのような腕利き傭兵に囲まれたら流石にキツいかもしれない。
とりあえず報告すべき事はこれくらいだろうか、と考えたところでバラムが口を開く。
「あいつ、北東の廃寺院にダンジョンを作ったぞ」
「「……」」
そういえば、その件もあったな。
「あー……最近異人達からの問い合わせがすごく来ているダンジョンの件はもしかしてその妖精が?」
「いや、今日出来たばかりだからそれは奴では無ぇが、念の為な。基本は異人を呼び込みたいとかほざいてたが」
「そうか異人を……確かにその手があったか」
そういえば僕達にとってはファンタジーRPGでお馴染みのダンジョンだが、アルストの住民達にとってはどういう認識なのだろうか?
「この世界ではダンジョンはどういうものなんだ?」
「うん? そうだなぁ、強大な存在や力が溜まって、その存在が支配する領域、ってところかなぁ。ほとんどは人系種族が踏み入らない奥地にしか出現しないから、そもそも発見される事自体が稀かな」
「そうなのか」
ふぅむ……そもそも入り口がそんな場所にあると言うのなら、なんとなく、もう少し後に発見や踏破を想定されていそうな気配がする。今思えばバラムが狂騒活性の飴玉を食べてかつ、シルヴァのアシストが必要だった事から今のプレイヤーにはまだ手が出せない難易度な感じがする。
「だから異人の急なダンジョンの問い合わせにはどうしたものかと思っていたんだけど、この近くに出来たというならそこの調査依頼でも出してみようかな?」
……その急な問い合わせの原因が僕達だと言う必要は……無い、か? まぁ、あのダンジョンに行くには『レディ・ブルイヤールの図書館』で『一角獣達の棲む泉』を借りねばならず、入り口に辿り着くまでのハードルが大分高い。
「危険だから誰も入らないように監視だけしているダンジョンが無いことも無いからこの機会に調査依頼を出すのもいいかもねぇ。これは冒険者ギルドの領分だけど」
異人のある意味での不死身さを買われ、他のダンジョンの情報も適宜ギルドから開示されそうだ。あまり掲示板を見ていないので全体アナウンス後にどんな反応があったのかは知らないが、ゲームプレイヤーならダンジョンと聞いたら攻略したいと思うものであろうことは想像が出来る。
シルヴァのダンジョンも早々に異人達が殺到することになるかもしれないな。
「何はともあれ、状況が大分正確に把握出来て良かった。これからも何かあったらギルド連盟幹部に報告してくれると助かるよ」
ギルが苦笑いを浮かべる。心労をかけて申し訳無いという気持ちを込めて手持ちの飴玉をたくさん渡したら喜ばれた。どうやらユヌを旅立つ際の差し入れを気に入ってくれたようで、ギルドに卸されたものを普通に購入していたらしい。……ジェフに言えば弟に色々と融通してくれるのではないだろうか。そこは何か、色々心情的なものがあるのだろうか。
「そうだ、道具屋のハイモから依頼の物が形になったから、いつでも来てくれていいと言付かっているよ」
「そうか! 分かった」
ということはヴァイオリンが完成したのだろうか? この後か明日あたりに行ってみよう。
「いやぁ、この町の店に多めに出資してくれてありがたい限りだよ。仕立て屋のベイヴィルも随分感謝していたから時間があれば寄って行って欲しいな」
「分かった。そうしよう」
仕立て屋の方は僕自身は行った事は無いが、バラムが知っていると思うのでこちらも折を見て訪ねよう。
こうしてギルドでの用も終わり、ハイモの店にでも行こうかというところで────。
『待たせたであるな、主殿』
「! ……シルヴァか」
黒い小鳥が飛んで来て、僕の肩に留まる。見た目と気配からしてシルヴァだろう。……よく見ると小鳥は僕が変化するような小さなフクロウのようだ。
『ククク、主殿とお揃いにしてみたである。それにしても、随分と我の事を話していたであるな?』
「ああ。多分、ギルドが依頼を出せば何もしなくてもダンジョンに異人がたくさん来ると思う」
『おお! 宣伝する手間が省けるというものであるな。その“ギルド”とやらへの感謝の気持ちとして、何やら心配していた人系種族の安全にもう少し気を回してやろう』
「それはありがたい。頼む」
『うむ』
『いたずら者ども』の記述から少しだけ心配していたが、やはり話の分かる妖精のようだ。
「おい、外のはどうなった」
『きっちり締めて来たから安心するである。しばらくは動けまい』
「……倒してねぇのか」
『本体では無いであるから、倒しても意味が無いのよなぁ』
「……チッ」
バラム達が町の外で感知した存在への対処の結果をシルヴァに聞く。そういえば、そもそもシルヴァと別行動したのはそれが理由だったか。
「外にいたのは何だったんだ?」
『有り体に言えば精霊の分身であるな』
「……それが……何か僕に用なのか?」
『先の一角獣の本体から主殿の状態や我と合流したことが伝わり、最早猶予が無いと悟ったのであろう。やはり、主殿はなるべく早く転生してしまった方が、そういった者共に煩わされないと思うである』
「そうか……」
一角獣に良い印象が無いからか、一角獣側の勢力に付き纏われ続けるというのは落ち着かないし、あまり気持ちの良いものでは無い。
バラムは舌打ちすらせずに黙って怒気を越えて殺気のようなものを揺らめかせている。
「分かった。準備が出来次第、遺跡に行こう」
『うむ、それが良いである』
「とりあえずこの後は……出来ればハイモの所に行きたいが」
「……分かった。こっちだ」
「ん」
一応、剣呑な雰囲気を引っ込めたバラムが、ごく自然に僕の手を取って歩き出す。……なんか、この感じも久しぶりだな。
……僕は少し早めに歩いて、バラムとの距離を少し縮めた。
そして最後に────。
「それで、請われて盟友契約をすることになった、な……」
ここまで説明してチラッとギルの方を見ると、物凄く遠い目をしていた。……激務で疲れているところにこんな報告をしてしまって申し訳無い。
僕はそっと強壮の飴玉をギルに差し出した。
「……ありがとう、トウノ君。大分楽になったよ。それにしてもまたとんでもない報告だね……。一番気にかかるところとしては私達や町にとって危険な存在かどうかってところなんだけど……」
無言で差し出された飴玉を舐めていたギルの顔色が少し良くなってきたところで、ギルが単刀直入に問いかけてくる。
「話は通じるし、危害を加えようとしなければ何もして来ないだろう。死に戻りをさせられた異人達も確か、先に仕掛けたのは異人側だったはずだ」
「なるほど……そもそも異人ではない他の傭兵や冒険者の前にはほとんど姿を現していないようだしねぇ」
……多分、異人が珍しかったというのと、死のリスクが極端に低い存在だと察したから雑に姿を現していたのではないだろうか。
「トウノ君と盟友契約を結んだとのことだったけど、その首元のブローチがその存在との盟友の証かな?」
「ああ」
何なら、このカメオを通してこの場も覗いていそうな気もする。
「妖精と思われる存在と盟友契約を結んだ事もギルドカードも無いのに盟友契約を結べた事も驚きだねぇ。まぁ、トウノ君が契約を出来るくらい受け入れてるならそんなに悪い存在じゃ無いのかなぁ」
「……まぁ、ちょっと自由だが正直な気の良い妖精、だと思う」
自分で言っていて“気の良い妖精”とは?と思わないでも無かったが、妙に明るくて憎めない性格なのは確かだ。
「ふむ……それならそのプーカという妖精の見た目の情報と見かけても攻撃しないようにと傭兵ギルドと冒険者ギルドに通達すれば問題無いかなぁ」
「世話をかける」
「いや、ギルド連盟としても正確性の高い情報を得られて良かったよ。最悪討伐依頼も出ていたかもしれないしね」
「それは、出る前で良かった」
シルヴァが簡単にやられるとは思わないが、バラムのような腕利き傭兵に囲まれたら流石にキツいかもしれない。
とりあえず報告すべき事はこれくらいだろうか、と考えたところでバラムが口を開く。
「あいつ、北東の廃寺院にダンジョンを作ったぞ」
「「……」」
そういえば、その件もあったな。
「あー……最近異人達からの問い合わせがすごく来ているダンジョンの件はもしかしてその妖精が?」
「いや、今日出来たばかりだからそれは奴では無ぇが、念の為な。基本は異人を呼び込みたいとかほざいてたが」
「そうか異人を……確かにその手があったか」
そういえば僕達にとってはファンタジーRPGでお馴染みのダンジョンだが、アルストの住民達にとってはどういう認識なのだろうか?
「この世界ではダンジョンはどういうものなんだ?」
「うん? そうだなぁ、強大な存在や力が溜まって、その存在が支配する領域、ってところかなぁ。ほとんどは人系種族が踏み入らない奥地にしか出現しないから、そもそも発見される事自体が稀かな」
「そうなのか」
ふぅむ……そもそも入り口がそんな場所にあると言うのなら、なんとなく、もう少し後に発見や踏破を想定されていそうな気配がする。今思えばバラムが狂騒活性の飴玉を食べてかつ、シルヴァのアシストが必要だった事から今のプレイヤーにはまだ手が出せない難易度な感じがする。
「だから異人の急なダンジョンの問い合わせにはどうしたものかと思っていたんだけど、この近くに出来たというならそこの調査依頼でも出してみようかな?」
……その急な問い合わせの原因が僕達だと言う必要は……無い、か? まぁ、あのダンジョンに行くには『レディ・ブルイヤールの図書館』で『一角獣達の棲む泉』を借りねばならず、入り口に辿り着くまでのハードルが大分高い。
「危険だから誰も入らないように監視だけしているダンジョンが無いことも無いからこの機会に調査依頼を出すのもいいかもねぇ。これは冒険者ギルドの領分だけど」
異人のある意味での不死身さを買われ、他のダンジョンの情報も適宜ギルドから開示されそうだ。あまり掲示板を見ていないので全体アナウンス後にどんな反応があったのかは知らないが、ゲームプレイヤーならダンジョンと聞いたら攻略したいと思うものであろうことは想像が出来る。
シルヴァのダンジョンも早々に異人達が殺到することになるかもしれないな。
「何はともあれ、状況が大分正確に把握出来て良かった。これからも何かあったらギルド連盟幹部に報告してくれると助かるよ」
ギルが苦笑いを浮かべる。心労をかけて申し訳無いという気持ちを込めて手持ちの飴玉をたくさん渡したら喜ばれた。どうやらユヌを旅立つ際の差し入れを気に入ってくれたようで、ギルドに卸されたものを普通に購入していたらしい。……ジェフに言えば弟に色々と融通してくれるのではないだろうか。そこは何か、色々心情的なものがあるのだろうか。
「そうだ、道具屋のハイモから依頼の物が形になったから、いつでも来てくれていいと言付かっているよ」
「そうか! 分かった」
ということはヴァイオリンが完成したのだろうか? この後か明日あたりに行ってみよう。
「いやぁ、この町の店に多めに出資してくれてありがたい限りだよ。仕立て屋のベイヴィルも随分感謝していたから時間があれば寄って行って欲しいな」
「分かった。そうしよう」
仕立て屋の方は僕自身は行った事は無いが、バラムが知っていると思うのでこちらも折を見て訪ねよう。
こうしてギルドでの用も終わり、ハイモの店にでも行こうかというところで────。
『待たせたであるな、主殿』
「! ……シルヴァか」
黒い小鳥が飛んで来て、僕の肩に留まる。見た目と気配からしてシルヴァだろう。……よく見ると小鳥は僕が変化するような小さなフクロウのようだ。
『ククク、主殿とお揃いにしてみたである。それにしても、随分と我の事を話していたであるな?』
「ああ。多分、ギルドが依頼を出せば何もしなくてもダンジョンに異人がたくさん来ると思う」
『おお! 宣伝する手間が省けるというものであるな。その“ギルド”とやらへの感謝の気持ちとして、何やら心配していた人系種族の安全にもう少し気を回してやろう』
「それはありがたい。頼む」
『うむ』
『いたずら者ども』の記述から少しだけ心配していたが、やはり話の分かる妖精のようだ。
「おい、外のはどうなった」
『きっちり締めて来たから安心するである。しばらくは動けまい』
「……倒してねぇのか」
『本体では無いであるから、倒しても意味が無いのよなぁ』
「……チッ」
バラム達が町の外で感知した存在への対処の結果をシルヴァに聞く。そういえば、そもそもシルヴァと別行動したのはそれが理由だったか。
「外にいたのは何だったんだ?」
『有り体に言えば精霊の分身であるな』
「……それが……何か僕に用なのか?」
『先の一角獣の本体から主殿の状態や我と合流したことが伝わり、最早猶予が無いと悟ったのであろう。やはり、主殿はなるべく早く転生してしまった方が、そういった者共に煩わされないと思うである』
「そうか……」
一角獣に良い印象が無いからか、一角獣側の勢力に付き纏われ続けるというのは落ち着かないし、あまり気持ちの良いものでは無い。
バラムは舌打ちすらせずに黙って怒気を越えて殺気のようなものを揺らめかせている。
「分かった。準備が出来次第、遺跡に行こう」
『うむ、それが良いである』
「とりあえずこの後は……出来ればハイモの所に行きたいが」
「……分かった。こっちだ」
「ん」
一応、剣呑な雰囲気を引っ込めたバラムが、ごく自然に僕の手を取って歩き出す。……なんか、この感じも久しぶりだな。
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