パラノイドアンドロイド ~碩学のファインマン2~

医師、弁護士、公認会計士 ～難関資格と碩学性～

父や伊東先生がテレパシーで繰り返し言っていたことだが、
「goki。お前も弁護士か公認会計士を取れ。お前が考えるほど難しい話ではない。むしろ、難関資格はお前に向いている」
「医師資格の難しさは「専門性」ではなく「碩学性」にあるのだ。医学の知識だけなら医師と看護師に大きな違いはない。ただ、医師というのは「すべて」を分かっている。看護師、作業療法士、相談員、薬剤師。医療に関わるすべての仕事を理解していて、オーガナイズできる、それが医師だ」
「弁護士も同じだ。司法書士、行政書士、税理士、宅権。その他、法律に関わる一切合切を「浅く広く」理解している。それが弁護士だ」
「公認会計士も同じ。簿記、中小企業診断士、経済学者。経済に関する「すべて」を「浅く広く」理解している」
「結局、うえに行くほど「碩学性」を求められるんだ。いかに全体を浅く広く理解しているか。オーガナイズできるか」

「大学受験も似た側面がある。東大と東工大が違いはやはり碩学性。数学と物理だけなら東工大の方がうえかもしれん。ただ、英語、国語といった文理横断をしているのが東大の特徴。そして、その「碩学性」がのちのち大人になってから東大と東工大の大きな違いとなって現れてくる」