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139.簡易ベット
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サリナさんとミリアさんの討論はリックさんの起床で幕を閉じた。
馬達もしっかり休憩出来たみたいで準備万端!出発しまーす。少し走るとすぐにヴァックス伯爵領に入りました。ひたすら草原が広がりのどかな所です。
遠くに柵があり馬がいるようで、じっと見ていたらサリナさんが
「ヴァックス伯爵領は平地で草原が多いことから、馬の飼育が盛んで騎士が騎乗する軍馬を主に育てています。馬車や農地の馬とお違い軍馬は調教され人の命令を忠実に従います」
「へぇ…」
ごめんなさい。自分が馬に乗れないからあまり興味が湧きません。只管草原を移動しています。緑の景色は視力回復に良いかもと眺めていた。途中大きな林で休憩をとり最終目的の宿に向かいます。箱庭には馬以外の移動手段はなく移動に数日掛かるなんて当たり前だから皆んなゆったりしています。私は元々せっかちな性格。普段ならイライラするところだが案外順応している。だってそれしか無いから仕方ないんだもん。元の世界に戻る頃にはせっかちは治るだろうか⁈
陽も落ちて来て遠くに街の明かりが見てきた時、前方に馬車が停まって居るのが目に留まる。御者の小窓からリックさんが
「前方に馬車が停まっています。従者が外にいる事から賊ではないと思われますが一応警戒下さい」
ミリアさんが剣を腰ベルトにセットしてカーテンの隙間から外を警戒しています。
馬車が停まった。また小窓からリックさんが苦笑しながら
「またサリナ嬢に会いたい御仁が来ています」
「何方ですか?」
「ヴァックス伯爵のご子息のエルド様です」
“ちっ!”
『!!』
淑女のサリナさんが舌打ちした!衝撃!
「多恵さん。少しここでお待ちいただけますか?退治してきます」
「一人では危ないからミリアさん一緒に行ってあげて」
「問題ございません。彼の扱いは慣れております。一喝すれば大人しく帰るでしょう」
そう言うとサリナさんは溜息を吐きながら馬車を降りた。窓からミリアさんとのぞき見している行儀の悪い子です。ふとミリアさんと目が合って苦笑する。エルド様は一言で言うと“テディベア”。大きな体とお目目くりくりの愛らしいお顔をされた方です。汗をかきかき必死にサリナさんに何か言っています。サリナさんは侍女モードで淡々と話をしていて温度差が笑えた。
「「あ!」」
エルド様が愛おしそうにサリナさんの手を掴んだ。
「「おっ!」」
サリナさん手を振りほどく!
ミリアさんとハラハラドキドキ二人を見ている。
「あれはエルド様の一方的な片思いですね」
「今の感じエルド様フラれちゃったのかなぁ⁈」
御者の小窓が開きリックさんが半笑いで
「解決して戻って来ますよ」
馬車に戻って来たサリナさんは無表情で座席に座りゆっくり馬車は動き出した。ヴァックス伯爵家の馬車の横を通り過ぎ行くときつい見てしまった。
エルド様は愛おしそうにこちらを見ている。
サリナさんとエルド様の関係が気になって仕方ない。ふとミリアさんを見るとミリアさんもサリナさんの様子を気にしている。
今晩の宿での話題は“エルド様とサリナさんの関係”になりそうだ。そうしているうちに宿に着いた。皆さんお疲れ様です。
宿に入りカウンターで部屋の鍵を貰う。女性陣3人1部屋で、リックさんが1部屋だ。一旦部屋に行きフロントに集合する。
部屋に入ると寝室にベッドが2台と簡易ベッドが1台用意されていた。簡易ベッドはシングルサイズで据え置きのベッドはダブルベッドだ。修学旅行中の学生の様に簡易ベッドにダイブして
「私ここがいいです!」
ミリアさんが簡易ベットなんて使わせたら陛下に叱られると反対。それでもここがいいと駄々をこねると、サリナさんか明日の朝体が痛いとか文句を言わないならと許可してくれた。
こうしてシングルベッドをゲットしました。
最低限の荷を解きフロントに行くとリックさんがいて夕食に行きます。宿の中にも食堂はあるが、庶民生活を堪能する為に街の食堂にいく事にした。
馬達もしっかり休憩出来たみたいで準備万端!出発しまーす。少し走るとすぐにヴァックス伯爵領に入りました。ひたすら草原が広がりのどかな所です。
遠くに柵があり馬がいるようで、じっと見ていたらサリナさんが
「ヴァックス伯爵領は平地で草原が多いことから、馬の飼育が盛んで騎士が騎乗する軍馬を主に育てています。馬車や農地の馬とお違い軍馬は調教され人の命令を忠実に従います」
「へぇ…」
ごめんなさい。自分が馬に乗れないからあまり興味が湧きません。只管草原を移動しています。緑の景色は視力回復に良いかもと眺めていた。途中大きな林で休憩をとり最終目的の宿に向かいます。箱庭には馬以外の移動手段はなく移動に数日掛かるなんて当たり前だから皆んなゆったりしています。私は元々せっかちな性格。普段ならイライラするところだが案外順応している。だってそれしか無いから仕方ないんだもん。元の世界に戻る頃にはせっかちは治るだろうか⁈
陽も落ちて来て遠くに街の明かりが見てきた時、前方に馬車が停まって居るのが目に留まる。御者の小窓からリックさんが
「前方に馬車が停まっています。従者が外にいる事から賊ではないと思われますが一応警戒下さい」
ミリアさんが剣を腰ベルトにセットしてカーテンの隙間から外を警戒しています。
馬車が停まった。また小窓からリックさんが苦笑しながら
「またサリナ嬢に会いたい御仁が来ています」
「何方ですか?」
「ヴァックス伯爵のご子息のエルド様です」
“ちっ!”
『!!』
淑女のサリナさんが舌打ちした!衝撃!
「多恵さん。少しここでお待ちいただけますか?退治してきます」
「一人では危ないからミリアさん一緒に行ってあげて」
「問題ございません。彼の扱いは慣れております。一喝すれば大人しく帰るでしょう」
そう言うとサリナさんは溜息を吐きながら馬車を降りた。窓からミリアさんとのぞき見している行儀の悪い子です。ふとミリアさんと目が合って苦笑する。エルド様は一言で言うと“テディベア”。大きな体とお目目くりくりの愛らしいお顔をされた方です。汗をかきかき必死にサリナさんに何か言っています。サリナさんは侍女モードで淡々と話をしていて温度差が笑えた。
「「あ!」」
エルド様が愛おしそうにサリナさんの手を掴んだ。
「「おっ!」」
サリナさん手を振りほどく!
ミリアさんとハラハラドキドキ二人を見ている。
「あれはエルド様の一方的な片思いですね」
「今の感じエルド様フラれちゃったのかなぁ⁈」
御者の小窓が開きリックさんが半笑いで
「解決して戻って来ますよ」
馬車に戻って来たサリナさんは無表情で座席に座りゆっくり馬車は動き出した。ヴァックス伯爵家の馬車の横を通り過ぎ行くときつい見てしまった。
エルド様は愛おしそうにこちらを見ている。
サリナさんとエルド様の関係が気になって仕方ない。ふとミリアさんを見るとミリアさんもサリナさんの様子を気にしている。
今晩の宿での話題は“エルド様とサリナさんの関係”になりそうだ。そうしているうちに宿に着いた。皆さんお疲れ様です。
宿に入りカウンターで部屋の鍵を貰う。女性陣3人1部屋で、リックさんが1部屋だ。一旦部屋に行きフロントに集合する。
部屋に入ると寝室にベッドが2台と簡易ベッドが1台用意されていた。簡易ベッドはシングルサイズで据え置きのベッドはダブルベッドだ。修学旅行中の学生の様に簡易ベッドにダイブして
「私ここがいいです!」
ミリアさんが簡易ベットなんて使わせたら陛下に叱られると反対。それでもここがいいと駄々をこねると、サリナさんか明日の朝体が痛いとか文句を言わないならと許可してくれた。
こうしてシングルベッドをゲットしました。
最低限の荷を解きフロントに行くとリックさんがいて夕食に行きます。宿の中にも食堂はあるが、庶民生活を堪能する為に街の食堂にいく事にした。
応援ありがとうございます!
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