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プラスアルファ7.8
魔神の見た風景6
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それは、無限の暗闇。
何処まで行こうと果ては無く。
何時まで待とうと明けは無い。
光が在るのは、ただ一点。
闇の玉座に座す者のいる、この場のみ。
その玉座に座すのは、黒髪の少女。
赤く輝く目が、それがただの人間では無い事を自己主張している。
しかし、それがその真の姿というわけではない。
だが、真の姿があるというわけでもない。
1人の人間の嗜好に合うように姿を成したらこうなったという、ただそれだけ。
名すら放棄したそれは……魔神、と呼ばれるモノだ。
魔神。
あらゆる魔の起源。
あらゆる魔の原典。
あらゆる善の源。
あらゆる悪の源。
あらゆる善の怨敵。
あらゆる悪の怨敵。
あらゆる矛盾の解答。
あらゆる理論の糸口。
あらゆる全てが絶望を知るこの場所で、魔神はふわふわと浮遊する。
腕も足も投げ出して、仰向けで魔神は浮遊する。
特に何かをしているというわけではない。
浮かびたいと思って力を使っているわけでもない。
ただ、転がるのも飽きたなあ……と。
そんなことを考えたら浮いていた。
ただそれだけの話だ。
別に浮きたいと思っていたわけではないのだが、これはこれで新しい感覚なのでそのままでいるというだけだ。
「うーん」
魔神は、ふっと息を中空へと吹きかける。
すると、黒い空間の中に何処かの風景が映し出される。
そこには、白ずくめの男が仮面を外している姿が映し出されている。
黒い髪、黒い目。
精悍な印象を持ってはいるものの、何処となく軽い印象もある青年だ。
いや、少年……だろうか?
少年期から青年期にさしかかる途中なのかもしれない。
まあ、ともかく……その男を見て、魔神は再度うーん、と唸る。
「なるほどなあ。これは、なるほど……うーん」
何かを考え込むようにして、唸る魔神。
不機嫌というよりは、如何にも面白そうな様子である。
やがて魔神が指をパチンと鳴らすと、別の場所に別の風景が映し出される。
魔神は浮いたままそこへ背泳ぎのようにしてスイスイと移動し、その映し出された風景の下へと移動する。
そこに映し出されたのは、何処かの街道の光景。
街道を馬に乗って進む、二人の男女。
柔らかな雰囲気を持つ冒険者らしき少年と、むっつりと黙り込んだ黒装束の女。
その少年のほうを魔神はじっと見つめ……再度、白装束の男へと魔神は視線を戻す。
「成程なあ……まあ、そういうのもアリだろうさ。元々は、そうだったわけだしね」
魔神は頷き、黒い床へふわりと降り立つ。
そうすると、二つの映像もまた魔神の目の前へと降りてくる。
魔神がパチンと指を鳴らすと、白装束の男を映した映像の方から音が出てくる。
「お疲れ様です、トール様」
「ああ、ありがとうクゥ」
魔神がついと指を動かすと映像も動き、桜色の髪の少女……クゥエリアを映し出す。
クゥエリアからタオルを受け取ったトールはそれで顔を拭き、ふうと息を吐く。
どうやら鍛錬の後らしく、近くに鞘に収められた剣が立てかけられている。
「素晴らしい上達ぶりですね」
そう言って優しく微笑みかけるクゥエリアに、トールは渋い顔をしてみせる。
「……まだまだだ。こんなもんじゃ、アイツにも……あの女の子にも勝てない」
「それは、仕方ありませんわ」
トールからタオルを受け取ると、クゥエリアは苦笑する。
「何しろカイン君は聖アルトリス王国騎士団の歴代の騎士団長の中でも最強と呼ばれた「剣王」バジル・スタジアス様の孫ですもの。その再来と呼ばれた腕は、伊達ではありませんわ。セイラさんのほうも、一子相伝のネクロス流槍術の継承者……槍姫なんて呼ばれてるくらいですから」
「なるほどな……付け焼刃の俺じゃあ勝てないわけだ」
トールは天井を見上げて、ふうと溜息をつく。
そんなトールを見てクスリと笑い、クゥエリアは大丈夫ですわ、と囁く。
「確かにカイン君の剣は凄まじいです。聖アルトリス王国騎士団流の使い手としては、たぶん国全体でも有数の腕だと思います。でも……」
「でも?」
トールは、クゥエリアの次の台詞を待つようにじっとその瞳を見つめて。
クゥエリアは、優しげな笑みをトールへと返す。
「でも、世界最強と呼ばれた勇者様の剣術は……神殿守護騎士団流なんですよ? トール様がそれを極めたならば、カイン君にだって勝てるはずです」
正確には、少し違う。
勇者リューヤの剣術は神殿守護騎士団流にリアの剣術を加え、更にはブレードマスター・デュークの技を合わせたものだ。
勿論、リューヤ自身鍛え上げた自分の剣術を当時の神殿守護騎士に教えたりもしている為、今の神殿守護騎士団流は勇者リューヤの剣術に近いというのもまた、事実ではある。
しかし神殿が勇者リューヤの剣術は神殿守護騎士団流と後年宣伝した為、今ではそれが世間的な真実となりつつある。
「……そっか。なら、頑張らないとな」
トールはそう呟くと、もう少し頑張ろうと剣を手に取る。
クゥエリアに背を向けて、鍛錬場へ向かおうとして……ピタリと、立ち止まる。
「なあ、クゥ」
「なんでしょう、トール様?」
首を傾げてみせるクゥエリアに、トールは背中を向けたまま語りかける。
「俺、もう負けないよ。次は絶対に勝つ。そうでないと世界なんて、救えないよな」
「はい、私はトール様を信じております」
「……ありがとう、クゥ」
パチンと魔神の指が鳴らされ、トール達の映る映像から音が消える。
「ふーむ、ふむふむ。なるほどなあ。さては、気付いてるな?」
魔神はそう呟き、適当に手を振る。
そうすると映像は全て消え、黒い空間には魔神と玉座のみが残される。
「しかし、ふふ……それが上手い手かどうかは分からないよね。まあ、悪手かどうかも分からないけれど」
魔神は、おかしそうにクスクスと笑う。
あのトールという男は、本来はありえなかったであろうものだ。
しかし、世界の常識からしてみれば本来あるべきものだ。
異世界より召喚された勇者。
それが、あのトールという男……いや、真壁透という男の正体だ。
しかし、かつてレムフィリアに召喚されたリューヤのような扱いでないのには理由がある。
つまりは、神殿派の暴走なのだろう。
勇者を召喚し、神の意思を示そうとしたのだ。
それがこんなコソコソしている理由までは分からないが、神殿派も一枚岩ではないのかもしれない。
その辺りも調べようと思えば一瞬ではあるのだが、魔神は想像だけにとどめる。
舞台裏の舞台裏まで全て知ってしまっては、魔神に楽しみなど何一つ残っては居ないからだ。
「さて、しかしそうなると……ヴェルムドールの努力は一部無駄になったわけだ。あはは、現実ってのは無常だねえ!」
勇者を召喚させない状況を作る。
ヴェルムドールは、それの実現に向けた環境を作ってきた。
そしてそれは、実際に成功してきていたのだ。
世界は、勇者を召喚する正当な理由は何一つ所持してはいなかった。
魔王は確かな悪ではなく、人に確かな正義は無かった。
伝説の時代のように白と黒が綺麗に判別できた状況は、無かったのだ。
しかし、それでも。
人の世では、黒が白になることもある。
例え100人のうち99人が白だというものでも、残りの1人が99人を抑えうる者であった場合。
その1人がそれを黒と呼べば黒になる。
このくらいはまあ、よくあることだ。
しかし、たとえば。
99人が黒だというものの真実が白であり、残りの1人のみが白であるという真実を認識していたとする。
しかし、その1人が99人を抑えうる者ではなかった場合、白であるという真実は排斥される。
黒であるという世間的な真実が、白であるという絶対的な事実を駆逐するのだ。
そして、更に。
99人が白という真実を認識していたとしよう。残りの1人のみが白を黒だと言い張り、その者には99人を従わせる力は無かったとしよう。
この場合、高い確率でソレが白であるという事実は残る。
しかし、黒だと信じる1人の中ではそれは黒であり、変わることは無い。
場合によっては白が黒になる見え方を見つけ出し、それを声高に唱え賛同者を増やすかもしれない。
やがては、それが白という真実を駆逐するかもしれない。
それが、人類という世界の在り方だ。
そして、そんな世界に勇者という存在が現れた。
現れてしまった。
それはまだ、勇者としてその存在を示してはいない。
しかし遠からず、その時は来るだろう。
そして、世界に選択を迫るだろう。
「……でも、今度は違う。この複雑な状況は、白と黒で思考停止する世界に万色の真実を突きつけるだろう。ああ、楽しみだね。楽しみだとも! ヴェルムドール、君の足掻きが、この混沌を呼び寄せたんだよ! なんて素敵なんだろうね!」
魔神は、晴れ晴れとした声で叫ぶ。
その声は、何処にも届くことは無い。
これはただ……何処にも無い何処かで語られる独り言。
ただ、それだけの話である。
何処まで行こうと果ては無く。
何時まで待とうと明けは無い。
光が在るのは、ただ一点。
闇の玉座に座す者のいる、この場のみ。
その玉座に座すのは、黒髪の少女。
赤く輝く目が、それがただの人間では無い事を自己主張している。
しかし、それがその真の姿というわけではない。
だが、真の姿があるというわけでもない。
1人の人間の嗜好に合うように姿を成したらこうなったという、ただそれだけ。
名すら放棄したそれは……魔神、と呼ばれるモノだ。
魔神。
あらゆる魔の起源。
あらゆる魔の原典。
あらゆる善の源。
あらゆる悪の源。
あらゆる善の怨敵。
あらゆる悪の怨敵。
あらゆる矛盾の解答。
あらゆる理論の糸口。
あらゆる全てが絶望を知るこの場所で、魔神はふわふわと浮遊する。
腕も足も投げ出して、仰向けで魔神は浮遊する。
特に何かをしているというわけではない。
浮かびたいと思って力を使っているわけでもない。
ただ、転がるのも飽きたなあ……と。
そんなことを考えたら浮いていた。
ただそれだけの話だ。
別に浮きたいと思っていたわけではないのだが、これはこれで新しい感覚なのでそのままでいるというだけだ。
「うーん」
魔神は、ふっと息を中空へと吹きかける。
すると、黒い空間の中に何処かの風景が映し出される。
そこには、白ずくめの男が仮面を外している姿が映し出されている。
黒い髪、黒い目。
精悍な印象を持ってはいるものの、何処となく軽い印象もある青年だ。
いや、少年……だろうか?
少年期から青年期にさしかかる途中なのかもしれない。
まあ、ともかく……その男を見て、魔神は再度うーん、と唸る。
「なるほどなあ。これは、なるほど……うーん」
何かを考え込むようにして、唸る魔神。
不機嫌というよりは、如何にも面白そうな様子である。
やがて魔神が指をパチンと鳴らすと、別の場所に別の風景が映し出される。
魔神は浮いたままそこへ背泳ぎのようにしてスイスイと移動し、その映し出された風景の下へと移動する。
そこに映し出されたのは、何処かの街道の光景。
街道を馬に乗って進む、二人の男女。
柔らかな雰囲気を持つ冒険者らしき少年と、むっつりと黙り込んだ黒装束の女。
その少年のほうを魔神はじっと見つめ……再度、白装束の男へと魔神は視線を戻す。
「成程なあ……まあ、そういうのもアリだろうさ。元々は、そうだったわけだしね」
魔神は頷き、黒い床へふわりと降り立つ。
そうすると、二つの映像もまた魔神の目の前へと降りてくる。
魔神がパチンと指を鳴らすと、白装束の男を映した映像の方から音が出てくる。
「お疲れ様です、トール様」
「ああ、ありがとうクゥ」
魔神がついと指を動かすと映像も動き、桜色の髪の少女……クゥエリアを映し出す。
クゥエリアからタオルを受け取ったトールはそれで顔を拭き、ふうと息を吐く。
どうやら鍛錬の後らしく、近くに鞘に収められた剣が立てかけられている。
「素晴らしい上達ぶりですね」
そう言って優しく微笑みかけるクゥエリアに、トールは渋い顔をしてみせる。
「……まだまだだ。こんなもんじゃ、アイツにも……あの女の子にも勝てない」
「それは、仕方ありませんわ」
トールからタオルを受け取ると、クゥエリアは苦笑する。
「何しろカイン君は聖アルトリス王国騎士団の歴代の騎士団長の中でも最強と呼ばれた「剣王」バジル・スタジアス様の孫ですもの。その再来と呼ばれた腕は、伊達ではありませんわ。セイラさんのほうも、一子相伝のネクロス流槍術の継承者……槍姫なんて呼ばれてるくらいですから」
「なるほどな……付け焼刃の俺じゃあ勝てないわけだ」
トールは天井を見上げて、ふうと溜息をつく。
そんなトールを見てクスリと笑い、クゥエリアは大丈夫ですわ、と囁く。
「確かにカイン君の剣は凄まじいです。聖アルトリス王国騎士団流の使い手としては、たぶん国全体でも有数の腕だと思います。でも……」
「でも?」
トールは、クゥエリアの次の台詞を待つようにじっとその瞳を見つめて。
クゥエリアは、優しげな笑みをトールへと返す。
「でも、世界最強と呼ばれた勇者様の剣術は……神殿守護騎士団流なんですよ? トール様がそれを極めたならば、カイン君にだって勝てるはずです」
正確には、少し違う。
勇者リューヤの剣術は神殿守護騎士団流にリアの剣術を加え、更にはブレードマスター・デュークの技を合わせたものだ。
勿論、リューヤ自身鍛え上げた自分の剣術を当時の神殿守護騎士に教えたりもしている為、今の神殿守護騎士団流は勇者リューヤの剣術に近いというのもまた、事実ではある。
しかし神殿が勇者リューヤの剣術は神殿守護騎士団流と後年宣伝した為、今ではそれが世間的な真実となりつつある。
「……そっか。なら、頑張らないとな」
トールはそう呟くと、もう少し頑張ろうと剣を手に取る。
クゥエリアに背を向けて、鍛錬場へ向かおうとして……ピタリと、立ち止まる。
「なあ、クゥ」
「なんでしょう、トール様?」
首を傾げてみせるクゥエリアに、トールは背中を向けたまま語りかける。
「俺、もう負けないよ。次は絶対に勝つ。そうでないと世界なんて、救えないよな」
「はい、私はトール様を信じております」
「……ありがとう、クゥ」
パチンと魔神の指が鳴らされ、トール達の映る映像から音が消える。
「ふーむ、ふむふむ。なるほどなあ。さては、気付いてるな?」
魔神はそう呟き、適当に手を振る。
そうすると映像は全て消え、黒い空間には魔神と玉座のみが残される。
「しかし、ふふ……それが上手い手かどうかは分からないよね。まあ、悪手かどうかも分からないけれど」
魔神は、おかしそうにクスクスと笑う。
あのトールという男は、本来はありえなかったであろうものだ。
しかし、世界の常識からしてみれば本来あるべきものだ。
異世界より召喚された勇者。
それが、あのトールという男……いや、真壁透という男の正体だ。
しかし、かつてレムフィリアに召喚されたリューヤのような扱いでないのには理由がある。
つまりは、神殿派の暴走なのだろう。
勇者を召喚し、神の意思を示そうとしたのだ。
それがこんなコソコソしている理由までは分からないが、神殿派も一枚岩ではないのかもしれない。
その辺りも調べようと思えば一瞬ではあるのだが、魔神は想像だけにとどめる。
舞台裏の舞台裏まで全て知ってしまっては、魔神に楽しみなど何一つ残っては居ないからだ。
「さて、しかしそうなると……ヴェルムドールの努力は一部無駄になったわけだ。あはは、現実ってのは無常だねえ!」
勇者を召喚させない状況を作る。
ヴェルムドールは、それの実現に向けた環境を作ってきた。
そしてそれは、実際に成功してきていたのだ。
世界は、勇者を召喚する正当な理由は何一つ所持してはいなかった。
魔王は確かな悪ではなく、人に確かな正義は無かった。
伝説の時代のように白と黒が綺麗に判別できた状況は、無かったのだ。
しかし、それでも。
人の世では、黒が白になることもある。
例え100人のうち99人が白だというものでも、残りの1人が99人を抑えうる者であった場合。
その1人がそれを黒と呼べば黒になる。
このくらいはまあ、よくあることだ。
しかし、たとえば。
99人が黒だというものの真実が白であり、残りの1人のみが白であるという真実を認識していたとする。
しかし、その1人が99人を抑えうる者ではなかった場合、白であるという真実は排斥される。
黒であるという世間的な真実が、白であるという絶対的な事実を駆逐するのだ。
そして、更に。
99人が白という真実を認識していたとしよう。残りの1人のみが白を黒だと言い張り、その者には99人を従わせる力は無かったとしよう。
この場合、高い確率でソレが白であるという事実は残る。
しかし、黒だと信じる1人の中ではそれは黒であり、変わることは無い。
場合によっては白が黒になる見え方を見つけ出し、それを声高に唱え賛同者を増やすかもしれない。
やがては、それが白という真実を駆逐するかもしれない。
それが、人類という世界の在り方だ。
そして、そんな世界に勇者という存在が現れた。
現れてしまった。
それはまだ、勇者としてその存在を示してはいない。
しかし遠からず、その時は来るだろう。
そして、世界に選択を迫るだろう。
「……でも、今度は違う。この複雑な状況は、白と黒で思考停止する世界に万色の真実を突きつけるだろう。ああ、楽しみだね。楽しみだとも! ヴェルムドール、君の足掻きが、この混沌を呼び寄せたんだよ! なんて素敵なんだろうね!」
魔神は、晴れ晴れとした声で叫ぶ。
その声は、何処にも届くことは無い。
これはただ……何処にも無い何処かで語られる独り言。
ただ、それだけの話である。
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