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第九章
第381話 【おめでた報告】
しおりを挟むあれから俺はリアの元へ行き、ステータスを確認すると、リアも妊娠をしていた。リアもリン同様に自分では気づいていなかったみたいで「えっ!?」と驚いていた。
その後、リアとリンを楽園内にある一番設備が整っている病院に向かいちゃんとした検査を行った。すると、二人は妊娠はしている事が確定した。
「なんというか突然だったけど、ラルク君、リアちゃん、リンちゃん、おめでとう」
「おめでとう」
検査結果がわかると、一緒に付いてきてくれたアスラとレティシアさんからそうお祝いの言葉をもらった。それから、リアとリンは取りあえずまだ初期段階ではあるが安静にさせるとい名目で旅及びリンの冒険者活動を禁止した。
「えぇ……皆と一緒に依頼しちゃダメなの?」
「駄目だ。だが適度な運動はしても良いと思うから、模擬戦とかならしても良い」
「うん、分かった」
リンは俺の言ったことにそう返事をし、リアとリンを家に連れて帰った後、現世に出てきた俺はアルスさんに報告しに城へと向かった。
「えっ、もう子供が出来たのかい!?」
「はい、俺も今朝気付いたばかりで慌てて検査した所、妊娠してました」
俺がそう言うとアルスさんは「今どきの若者は凄いね……」と驚いていた。しかし、自分の孫がこんなにも早く見れると知ったアルスさん嬉しそうにしていた。
その後、アルスさんはエマさんとウォリス達を呼んでリアが妊娠した事を伝えると、エマさんは「ラルク君、やる事はやってたのね」と感心していた。
「義理の兄弟で親友が結婚して子供まで出来たって聞くと、流石に焦りを感じてくるよ」
「ウォリスはもうちょっと他人に興味を示した方が良いよ。仕事と本だけじゃ人生つまらないだろ?」
「確かにそうだね。頑張ってみるよ」
ウォリスは俺の言葉にそう返すと、リオが「おっ、ついにウォリスも女を作るのか?」と笑顔で聞くとウォリスは冷めた顔付で「ええ、兄さんがちゃんと仕事を覚えたら、そちらに移れるから今後はもっと厳しく生きますね」と言い、それを聞いたリオは泣きそうな顔で「ちょっ、ウォリス。今でも十分キツイんだぞ」とウォリスに止めるように縋っていた。
その後、ウォリス達と少しの間喋った俺は次に義父さん達の所へとやって来て義父さんと義母さんにも報告をした。
「もう子供が出来たのか!?」
「ラルク君、意外と忙しそうに見えてやることはやっていたのね」
義父さん達は報告を聞くと、そう驚いていた。まあ、久しぶりにあった息子が子供が出来た報告してきたらそりゃ驚くだろう。
「まあ、忙しくても夜は一緒に寝てたりしてましたからね。それに子供は早く作りたいってリア達と話していたので」
「そうだったのか……まあ、ラルクは神様から見守られているから、子供も早くに授かったんだろう。良かったな、ラルク」
「うん」
義父さんは嬉しそうにそう言い、義母さんも「結婚したばかりだけど、もう孫が見れるって不思議な感覚ね」と言っていた。それから、俺は久しぶりに義父さん達と会ったので雑談をし、王都へと戻って来た俺は楽園へと入りレティシアさんとアスラを部屋に呼んだ。
「取りあえず、王家と義父さん達には伝えてきたよ」
「どうだった? 驚いてた?」
「ああ、驚いていたし喜んでくれたよ」
俺がそう言うと、アスラが「本当に良かったね」と笑顔で言ってくれた。
「あーあ、私も早く結婚したいな……」
「僕もそろそろ、考えないとね。色々とラルク君に置いて行かれそうだよ」
二人のそんな言葉に俺は「あっ、レティシアさんもアスラも結婚願望はあったんだ」と呟いた。すると、レティシアさんから「普通にあるよ。今は、自由にしてるのが良いけどいつかは家庭を持ちたいって思ってるよ」と言われた。
「僕も、こう見えて一応は王族だからね。自由にさせてもらってる以上は、孫の顔位は見せてやらないとね」
「まあ、何だ。二人もきっといい出会いがあるよ」
それから、この話題は一旦終わりにして今後について話し合いを行った。
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