15 / 95
第一章
第15話 【秘密の訓練場・3】✤
しおりを挟む
翌日、昨日のボア肉の余りを朝食として食べ朝のトレーニングをしようとしていた。
しかし、そんな俺に対して師匠は「紹介する相手がいるから待っていろ」と言って森の奥へと消えた。
「そう言えば、昨日の夜に見張りはしなくても大丈夫とか言ってたけど、もしかしてここに師匠の知り合いでも居るから見張りをしなくても良いって言ったのかな?」
その後、暫く時間が掛かるだろうと思って昨日と同じように土いじりをしながら【土属性魔法】の訓練を行った。
師匠が出て行ってから一時間程が経った頃、師匠は戻って来た。
その際、俺は師匠と一緒に現れた〝生物〟に驚き固まった。
この場に現れたのは、体長5m程の白い狼。
「ッ!」
本で見た伝説上の生き物〝フェンリル〟に凄く似ている狼は、俺を視界にいれその眼光の圧に息が詰まった。
フェンリルは伝説上の生物故、生態系は特に知られていない。
しかし、一つだけ分かっているのは人が住んでる近くには生息していないと本に書かれていた。
「し、師匠。俺の思い違いじゃなかったらですけど……フェ、フェンリルですか?」
「そうだ。こいつは、この森の奥地で暮らしてる森の王をしているフェンリルだぞ」
「お主に弟子が出来たと聞いて、見に来たがこれはまた素晴らしい才能の持ち主だな……それにこの匂い。お主、大地神の加護を貰っているな」
森の王と紹介されたフェンリル。
そのフェンリルは俺の近くによってスンスンと匂いを嗅ぐと、そんなとんでもない発言をした。
「やっぱり、アルフには間違いなく加護があるのか……なあ、アルフ。お前が良ければだけど、こいつにステータスを見せてやってくれないか?」
「えっ? あっ、はい。分かりました」
そう言われた俺は、ステータスを出してフェンリルと師匠に見せた。
✤
名 前:アルフレッド
年 齢:16
種 族:ヒューマン
身 分:平民
性 別:男
レベル:10
筋 力:82
魔 力:101
敏 捷:58
運 :91
スキル:【経験値固定:/】【剣術:3】【属性魔法(2):—】
加 護:Error
✤
「……〝Error〟だと? こんなの見た事も聞いた事も無いぞ?」
「そうだよな、そうなるよな」
フェンリルの驚きように対して、師匠は自分も似たような経験をしたからかウンウンと頷きながらそう言った。
「確かに大地神の加護を感じるのに、ステータスに表記されていない……もしかすると、複数の神がこの者に加護を与えておかしくなってる可能性もあるな」
「複数の神が加護をか? 普通は、一つ加護を貰うだけでも奇跡と言われているんだぞ?」
「可能性の話だ。お主、神と接点はあるか?」
「神様とは、会った事も見た事も無いですよ?」
その質問に対してそう答えると、フェンリルは首を傾げて「おかしいな……」と呟いた。
「あの、所で話を後回しにしましたけど、どういう繋がりなんですか?」
師匠とフェンリルは俺のステータスを見て考え込んでいたところに、俺は我慢できずにそう尋ねた。
「説明を忘れていたな。森の王のフェンリルってのはさっき言ったな。こいつとは昔からの知り合いで、こいつが幼少期の頃にここで出会って一緒に強くなった仲なんだ」
「フェンリルと知り合いって、師匠凄いですね。その名前とかってあるんですか?」
「良い所に気付いてくれたな、アレンの弟子。我に名は、今の所無いんだ。本来であれば、長年の中であるアレンに付けてもらいたい所なんだが……」
フェンリルはそう言うと、ジッと師匠の方を睨んだ。
師匠はフェンリルの視線に気付くと、フェンリルの顔とは反対へと視線をやった。
「アレンはな、絶望的な感覚の持ち主なんだ。我に名前を付けてくれないかと聞いた時、なんてつけようとしたと思う?」
「ど、どういう名前ですか?」
「シロ」
「……えっ?」
フェンリルの口にした師匠が付けようとした名前を聞き、俺はそんな反応をした。
「アレンは我の毛並みが白いから、シロという名前を付けようとしたんだ。〝シロ〟という名前が、決して悪い訳では無い。だがな長年付き合いのある相手に対して毛並みで名付けをするセンスをアレンは持っておるんだ」
「し、仕方ないだろ! 名前を付けるなんてした事無いし、お前からそんな事を頼まれるなんて思わなかったから、あの時は考えても無かったんだよ!」
「ずっと言っておっただろ! それでようやく決めたと言って、聞いたら〝シロ〟と言われた我の気持ちを考えろ!」
師匠の反論に対して、フェンリルはそう吠えた。
フェンリルのその声には魔力が乗っていて、至近距離でその魔力を浴びた俺は足が震え、地面に座り込んでしまった。
それからフェンリルと師匠は言い合いを初めて、どっちが悪いのか最終的に俺に意見を求めて来た。
「いや、そんなどっちが悪いかなんて俺には……」
師匠達の言葉に困っていると、師匠は突然名案を思い付いたかの如く「そうだ良い事も思いついたぞ!」と叫んだ。
「俺の付けた名前が気に食わないなら、アルフに名前を決めてもらおう。それなら、良いだろ? どうせ、名前が無い事を根に持ってるんだけなんだろ?」
「その言い方は気に食わないが……どうだ。お主は我にどんな名前を付けてくれる?」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。何でそうなるんですか!? 師匠達の問題に巻き込まないでくださいよ!」
「アルフは俺の役に立ちたいって、前からずっと言ってただろ? ここで役に立ってくれ!」
師匠の提案に断ろうとすると、師匠はそんな事を言ってきた。
そ、そんな事を言われたら、考えなきゃならないじゃないか!
そう俺は頼んできた師匠に、反論したい気持ちを抑え込みフェンリルの方を見て何か良い名は無いか考え始めた。
「〝フェルガ〟と言う名前はどうですか? そのフェンリルという種族の名前を少し変えただけですが……」
「フェルガか……うむ。良い響きだな、種族の名を少し変えただけだが凄く気に入ったぞ」
「俺の毛並みからとった名前と似てるじゃねぇか……」
「煩い。アレンの付けた名よりマシだし、こっちの方が強そうだろう」
フェンリルはそう言うと、俺の中から魔力がごっそりと抜けフェンリルの体の中へと吸収された。
「えっ、今の何ですか?」
「アルフは知らないようだが、魔物に対して名付けをした場合は自身の魔力を多少使うんだ。こいつは、フェンリルって伝説上の生き物とか言われてるが、魔物ではあるからな」
「そうだったんですね。師匠は何でも知ってますね」
そう俺と師匠が話していると、名前を付けられて満足していたフェルガはいきなり「なっ!?」と驚いた声を出した。
「どうした?」
「……我は、アレンの弟子の従魔になったみたいだ」
「「……ハァァ!?」」
フェルガのその言葉に、俺と師匠は一瞬何を言われたか分からず間が開き。
言葉の内容を理解した俺と師匠は、同時に驚き叫んだ。
しかし、そんな俺に対して師匠は「紹介する相手がいるから待っていろ」と言って森の奥へと消えた。
「そう言えば、昨日の夜に見張りはしなくても大丈夫とか言ってたけど、もしかしてここに師匠の知り合いでも居るから見張りをしなくても良いって言ったのかな?」
その後、暫く時間が掛かるだろうと思って昨日と同じように土いじりをしながら【土属性魔法】の訓練を行った。
師匠が出て行ってから一時間程が経った頃、師匠は戻って来た。
その際、俺は師匠と一緒に現れた〝生物〟に驚き固まった。
この場に現れたのは、体長5m程の白い狼。
「ッ!」
本で見た伝説上の生き物〝フェンリル〟に凄く似ている狼は、俺を視界にいれその眼光の圧に息が詰まった。
フェンリルは伝説上の生物故、生態系は特に知られていない。
しかし、一つだけ分かっているのは人が住んでる近くには生息していないと本に書かれていた。
「し、師匠。俺の思い違いじゃなかったらですけど……フェ、フェンリルですか?」
「そうだ。こいつは、この森の奥地で暮らしてる森の王をしているフェンリルだぞ」
「お主に弟子が出来たと聞いて、見に来たがこれはまた素晴らしい才能の持ち主だな……それにこの匂い。お主、大地神の加護を貰っているな」
森の王と紹介されたフェンリル。
そのフェンリルは俺の近くによってスンスンと匂いを嗅ぐと、そんなとんでもない発言をした。
「やっぱり、アルフには間違いなく加護があるのか……なあ、アルフ。お前が良ければだけど、こいつにステータスを見せてやってくれないか?」
「えっ? あっ、はい。分かりました」
そう言われた俺は、ステータスを出してフェンリルと師匠に見せた。
✤
名 前:アルフレッド
年 齢:16
種 族:ヒューマン
身 分:平民
性 別:男
レベル:10
筋 力:82
魔 力:101
敏 捷:58
運 :91
スキル:【経験値固定:/】【剣術:3】【属性魔法(2):—】
加 護:Error
✤
「……〝Error〟だと? こんなの見た事も聞いた事も無いぞ?」
「そうだよな、そうなるよな」
フェンリルの驚きように対して、師匠は自分も似たような経験をしたからかウンウンと頷きながらそう言った。
「確かに大地神の加護を感じるのに、ステータスに表記されていない……もしかすると、複数の神がこの者に加護を与えておかしくなってる可能性もあるな」
「複数の神が加護をか? 普通は、一つ加護を貰うだけでも奇跡と言われているんだぞ?」
「可能性の話だ。お主、神と接点はあるか?」
「神様とは、会った事も見た事も無いですよ?」
その質問に対してそう答えると、フェンリルは首を傾げて「おかしいな……」と呟いた。
「あの、所で話を後回しにしましたけど、どういう繋がりなんですか?」
師匠とフェンリルは俺のステータスを見て考え込んでいたところに、俺は我慢できずにそう尋ねた。
「説明を忘れていたな。森の王のフェンリルってのはさっき言ったな。こいつとは昔からの知り合いで、こいつが幼少期の頃にここで出会って一緒に強くなった仲なんだ」
「フェンリルと知り合いって、師匠凄いですね。その名前とかってあるんですか?」
「良い所に気付いてくれたな、アレンの弟子。我に名は、今の所無いんだ。本来であれば、長年の中であるアレンに付けてもらいたい所なんだが……」
フェンリルはそう言うと、ジッと師匠の方を睨んだ。
師匠はフェンリルの視線に気付くと、フェンリルの顔とは反対へと視線をやった。
「アレンはな、絶望的な感覚の持ち主なんだ。我に名前を付けてくれないかと聞いた時、なんてつけようとしたと思う?」
「ど、どういう名前ですか?」
「シロ」
「……えっ?」
フェンリルの口にした師匠が付けようとした名前を聞き、俺はそんな反応をした。
「アレンは我の毛並みが白いから、シロという名前を付けようとしたんだ。〝シロ〟という名前が、決して悪い訳では無い。だがな長年付き合いのある相手に対して毛並みで名付けをするセンスをアレンは持っておるんだ」
「し、仕方ないだろ! 名前を付けるなんてした事無いし、お前からそんな事を頼まれるなんて思わなかったから、あの時は考えても無かったんだよ!」
「ずっと言っておっただろ! それでようやく決めたと言って、聞いたら〝シロ〟と言われた我の気持ちを考えろ!」
師匠の反論に対して、フェンリルはそう吠えた。
フェンリルのその声には魔力が乗っていて、至近距離でその魔力を浴びた俺は足が震え、地面に座り込んでしまった。
それからフェンリルと師匠は言い合いを初めて、どっちが悪いのか最終的に俺に意見を求めて来た。
「いや、そんなどっちが悪いかなんて俺には……」
師匠達の言葉に困っていると、師匠は突然名案を思い付いたかの如く「そうだ良い事も思いついたぞ!」と叫んだ。
「俺の付けた名前が気に食わないなら、アルフに名前を決めてもらおう。それなら、良いだろ? どうせ、名前が無い事を根に持ってるんだけなんだろ?」
「その言い方は気に食わないが……どうだ。お主は我にどんな名前を付けてくれる?」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。何でそうなるんですか!? 師匠達の問題に巻き込まないでくださいよ!」
「アルフは俺の役に立ちたいって、前からずっと言ってただろ? ここで役に立ってくれ!」
師匠の提案に断ろうとすると、師匠はそんな事を言ってきた。
そ、そんな事を言われたら、考えなきゃならないじゃないか!
そう俺は頼んできた師匠に、反論したい気持ちを抑え込みフェンリルの方を見て何か良い名は無いか考え始めた。
「〝フェルガ〟と言う名前はどうですか? そのフェンリルという種族の名前を少し変えただけですが……」
「フェルガか……うむ。良い響きだな、種族の名を少し変えただけだが凄く気に入ったぞ」
「俺の毛並みからとった名前と似てるじゃねぇか……」
「煩い。アレンの付けた名よりマシだし、こっちの方が強そうだろう」
フェンリルはそう言うと、俺の中から魔力がごっそりと抜けフェンリルの体の中へと吸収された。
「えっ、今の何ですか?」
「アルフは知らないようだが、魔物に対して名付けをした場合は自身の魔力を多少使うんだ。こいつは、フェンリルって伝説上の生き物とか言われてるが、魔物ではあるからな」
「そうだったんですね。師匠は何でも知ってますね」
そう俺と師匠が話していると、名前を付けられて満足していたフェルガはいきなり「なっ!?」と驚いた声を出した。
「どうした?」
「……我は、アレンの弟子の従魔になったみたいだ」
「「……ハァァ!?」」
フェルガのその言葉に、俺と師匠は一瞬何を言われたか分からず間が開き。
言葉の内容を理解した俺と師匠は、同時に驚き叫んだ。
1,048
お気に入りに追加
2,203
あなたにおすすめの小説
家族に無能と追放された冒険者、実は街に出たら【万能チート】すぎた、理由は家族がチート集団だったから
ハーーナ殿下
ファンタジー
冒険者を夢見る少年ハリトは、幼い時から『無能』と言われながら厳しい家族に鍛えられてきた。無能な自分は、このままではダメになってしまう。一人前の冒険者なるために、思い切って家出。辺境の都市国家に向かう。
だが少年は自覚していなかった。家族は【天才魔道具士】の父、【聖女】の母、【剣聖】の姉、【大魔導士】の兄、【元勇者】の祖父、【元魔王】の祖母で、自分が彼らの万能の才能を受け継いでいたことを。
これは自分が無能だと勘違いしていた少年が、滅亡寸前の小国を冒険者として助け、今までの努力が実り、市民や冒険者仲間、騎士、大商人や貴族、王女たちに認められ、大活躍していく逆転劇である。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
なんだって? 俺を追放したSS級パーティーが落ちぶれたと思ったら、拾ってくれたパーティーが超有名になったって?
名無し
ファンタジー
「ラウル、追放だ。今すぐ出ていけ!」
「えっ? ちょっと待ってくれ。理由を教えてくれないか?」
「それは貴様が無能だからだ!」
「そ、そんな。俺が無能だなんて。こんなに頑張ってるのに」
「黙れ、とっととここから消えるがいい!」
それは突然の出来事だった。
SSパーティーから総スカンに遭い、追放されてしまった治癒使いのラウル。
そんな彼だったが、とあるパーティーに拾われ、そこで認められることになる。
「治癒魔法でモンスターの群れを殲滅だと!?」
「え、嘘!? こんなものまで回復できるの!?」
「この男を追放したパーティー、いくらなんでも見る目がなさすぎだろう!」
ラウルの神がかった治癒力に驚愕するパーティーの面々。
その凄さに気が付かないのは本人のみなのであった。
「えっ? 俺の治癒魔法が凄いって? おいおい、冗談だろ。こんなの普段から当たり前にやってることなのに……」
家族に辺境追放された貴族少年、実は天職が《チート魔道具師》で内政無双をしていたら、有能な家臣領民が続々と移住してきて本家を超える国力に急成長
ハーーナ殿下
ファンタジー
貴族五男ライルは魔道具作りが好きな少年だったが、無理解な義理の家族に「攻撃魔法もろくに使えない無能者め!」と辺境に追放されてしまう。ライルは自分の力不足を嘆きつつ、魔物だらけの辺境の開拓に一人で着手する。
しかし家族の誰も知らなかった。実はライルが世界で一人だけの《チート魔道具師》の才能を持ち、規格外な魔道具で今まで領地を密かに繁栄させていたことを。彼の有能さを知る家臣領民は、ライルの領地に移住開始。人の良いライルは「やれやれ、仕方がないですね」と言いながらも内政無双で受け入れ、口コミで領民はどんどん増えて栄えていく。
これは魔道具作りが好きな少年が、亡国の王女やエルフ族長の娘、親を失った子どもたち、多くの困っている人を受け入れ助け、規格外の魔道具で大活躍。一方で追放した無能な本家は衰退していく物語である。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
異世界に行ったら才能に満ち溢れていました
みずうし
ファンタジー
銀行に勤めるそこそこ頭はイイところ以外に取り柄のない23歳青山 零 は突如、自称神からの死亡宣言を受けた。そして気がついたら異世界。
異世界ではまるで別人のような体になった零だが、その体には類い稀なる才能が隠されていて....
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる