vamp"D"

物書未満

文字の大きさ
上 下
32 / 37
第七章

アラフォー、歓迎パーティを開催

しおりを挟む
「きゃー! かわいい!」
 帰るや否やアイナがシンシアに飛びつく。ここ最近、アイナがどんどんアグレッシブになってきている気がするが。
「わ、わわ」
「サキュバスクイーン……本来の姿はこんなに愛らしいんですね」
 小悪魔も釣れた。シンシアからみればここの女性陣はみんな姉くらいの感覚なのかもしれない。インキュバスカイザー曰く、シンシアは100歳を超えているが淫魔界隈からしたらまだまだ幼いらしい。
「お姉ちゃん、苦しいよぉ」
「あ、ごめんごめん。改めて……Dさんのお城へようこそ! 私はアイナ、よろしくね」
 簡単に全員自己紹介をし、晩餐室へ。今日はシンシアの歓迎パーティだ。
 テーブルにはパーティメニューがたくさん置いてある。久々だな、こんなの。
「わぁ。お兄ちゃん、これ全部食べていいの?」
「もちろん。好きなだけ好きなものを食べるといい」
 シンシアは私のことを兄と呼ぶことにしたらしい。小柄も小柄、それっぽさがよく出ている。
「シンシア……口周り……ついてる……」
「んっ。ありがと、リヴェラお姉ちゃん」
 リヴェラと上手くやれている。と、いうよりはヴィルベルを除く女性陣とは上手いこといっている。ヴィルベルは怖いんだそうだ。

 わいわいとパーティは進みそろそろお開きの流れに。終わる頃にはすっかり仲良し姉妹の様だ。
「楽しかったか? シンシア」
「うん! ありがと、お兄ちゃん」
「さて……お楽しみの後はまたお楽しみですね」
 食欲が満たされて、お次は、である。朝の事もあって私も幾分かムラムラとしている部分が。
「じゃあ行こっか」
 お楽しみの時間だ。

——
 結論からいうと今日も大乱れ。アイナ、小悪魔、リヴェラが変わるがわる私を快楽へと突き落とす。毎日毎日致しているのに飽きは一切ない。と、今日の本題に入らねば。
「ふぅ……シンシア、見ててどうだった?」
「凄いね……あんなの私に入るのかな?」
 今日はシンシアの歓迎パーティその2。シンシアの処女を奪うのだ。シンシアはサキュバスクイーンを目指していただけあって知識は豊富。だが実践経験はなんとゼロ。口しか使った事がないという。
「お兄ちゃんに私の処女奪ってほしい。本能がお兄ちゃんを求めてるの」
 サキュバスが本来の姿で処女を奪って欲しいというのはサキュバスインキュバス間で起こる事であり人間とそうなる事は滅多にないそうだ。
「さ、シンシアちゃん横になって」
 アイナが手招きして膝枕にシンシアの頭をのせる。リヴェラと小悪魔は両サイドからシンシアの手を握る。
「じゃあ……いくよ……」
 シンシアの入り口に私を添える。それだけでビクッと跳ねた。しかし狭い。ボールペンしか入らないところにリレーのバトンを当てている様だ。慎重に……慎重に……時間をかけて少しずつ。本当は一気にいきたい。相手はサキュバス、魅了の類も少しは効いているのだ。でもそれはダメ。
 ゆっくり、しっかり、優しく、丁寧に……繊細なトランプタワーを組み上げるが如く緻密に。シンシアの呼吸に合わせて……

 長い時間をかけたそれは朝まで続いた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

人妻の日常

Rollman
恋愛
人妻の日常は危険がいっぱい

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【R18】淫魔の道具〈開発される女子大生〉

ちゅー
ファンタジー
現代の都市部に潜み、淫魔は探していた。 餌食とするヒトを。 まず狙われたのは男性経験が無い清楚な女子大生だった。 淫魔は超常的な力を用い彼女らを堕落させていく…

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)

幻田恋人
恋愛
 夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。  でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。  親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。  童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。  許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…  僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…

【R18】隣のデスクの歳下後輩君にオカズに使われているらしいので、望み通りにシてあげました。

雪村 里帆
恋愛
お陰様でHOT女性向け33位、人気ランキング146位達成※隣のデスクに座る陰キャの歳下後輩君から、ある日私の卑猥なアイコラ画像を誤送信されてしまい!?彼にオカズに使われていると知り満更でもない私は彼を部屋に招き入れてお望み通りの行為をする事に…。強気な先輩ちゃん×弱気な後輩くん。でもエッチな下着を身に付けて恥ずかしくなった私は、彼に攻められてすっかり形成逆転されてしまう。 ——全話ほぼ濡れ場で小難しいストーリーの設定などが無いのでストレス無く集中できます(はしがき・あとがきは含まない) ※完結直後のものです。

処理中です...