直刀の誓い――戦国唐人軍記(小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品で)

牛馬走

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魂。


魂と言う単語の意味を考えたことはあるだろうか。難しい言葉ではなくありふれた単語の1つで、意味を深く考えた事は多く無いかもしれない。


辞書を引いてみると、魂とは『生きている動物の、生命の原動力』と記されている。


辞書、そして私達が感覚として得ている事からすると、魂とは概念を指す言葉の1つ。形として存在していない『目には見えないエネルギー』と言う事になる。


しかし、この世界線に生きる者達が考える魂とはそうではない。何故なら、私達の世界とは違い形が存在する。つまり、『目に見えるエネルギー』…知覚する事が出来る概念では無い物だからだ。


生命の原動力である事は同じだが、この世界軸の者達の魂は視覚で捉える事ができ、形がある。魂と生きている者は、互いに寄り添い、支え合い、死しても尚共にいる。そういった存在だという事だ。


その目に見える魂の形。
人々はそれを、『 魂器 』と呼ぶ。
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