努力に勝るαなし

認認家族

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九条の運命1ー智則

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九条からホームパーティの誘いがあった。
僕の番として参加してほしい、と。速攻で断った。当たり前だ。これ以上、逃げ道を塞がれてたまるか。

兄の一馬に、ニヤニヤしながら言われた。
「お前、九条ん家のパーティ行くのか」
無視した。以前に薬を盛られた事を有耶無耶にしてまで兄弟関係を続けたいとは思わない。
「今度のパーティは九条英樹自らが監修しているらしいわね」
珍しく日本に帰って来ている母が言う。
「番の存在を公にするって噂だ。どうするの?」
「どうするって……俺は参加しないって言ってある。」

「う~ん。行っておいた方が良いわよ。あの場で九条英樹の隣に立っているのが番になるのよ」

「余計にお断り」

「……分かってる?どんな手段でも隣に立っているのが番」

「??」

「フェロモンレイプされる可能性が高いって事だろ。由希みたいに。」

九条がレイプされる?
想像がつかない。
智則のバイトが明けるまで歩道で待っていた九条に、沢山のΩが群がっていた。けれど九条は冷たくあしらっていて、チラリと見られただけで、Ωは青ざめて逃げ出してた。多分威圧とやらをふるっていたのだろう。

隙がないアイツをレイプする?パーティ会場で?達也やSPがいるのに?
無理だろ。

「可能なんだよ。ラット誘発剤を打って、ヒートのΩをあてがえば、由希みたいに望まぬ番の誕生」

「なっ。華さんは由希にぃにそんな事を!?」

いくら、αが何人でも番を得られるって言ったって、そんなの人として駄目だろ!
それに、由希にぃが番契約を解除する可能性もあったのに、華さんは随分とリスクのある賭けに出たな。

「そこじゃないだろ。九条がそうなるかもって話をしてんだよ。」

「…………でも、それは俺がいても関係なくない?抑制剤は?」

智則はβだ。番契約は不可能だから、智則がいたところでΩのヒート臭に九条は釣られるだろう。むしろ、抑制剤の方が効果的だ。というか、本人も達也たちも抑制剤位持ち歩いてるだろう。

「相性があるんだよ。抑制剤でも抑え込めないラットとヒート。まぁ、いわゆる、運命?」

…………
九条の運命のΩか。

…………
そしたら、俺は自由になれる、んだよな?

「運命っていうけど、所詮遺伝子上の肉体的相性よ。そこに性格とかは関係ないの。」

「??」

「簡単にいうと、そのΩが正妻で、お前は愛人の地位になる。九条英樹はお前を諦めないが、運命も除外は出来ないだろう。αは動物的本能が強い、まあ、獣って事だ。人としては、お前を求め、獣としてΩを求める。で、子供を産めるΩの方が正妻になるってとこだろ。」

…………なんで?
無茶苦茶だ。
智則には他を見るなと言いつつ、自分は他を本命とするのか?
本能が求める?だったら、心も持っていかれればいい。

片方だけが我慢を強いられる、それは、対等な関係ではない





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