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番外編
私だけの王子様 4
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結果、コルベイルの試合は六対十三で騎士チームの圧勝となった。
コルベイルの試合が御前試合のシメだったので、簡単な表彰式の後で陛下のお言葉があり、解散となった。
この後、学生の中には騎士団長や側近たちのスカウトを受ける者たちが出てくる。また観客も選手の出待ちをするらしく、我先にと競技場の外へと出て行った。
そんな中、私はいそいそと競技場の廊下を走っていた。向かう先は、医務室。
「タリカ・ブラックフォードです。キース・ラトクリフの様子を見に参りました」
医務室前で医師に身分を尋ねられたので、帽子を外して家紋入りの身分証明書を提示する。
彼は名乗った私を見てぎょっとしたようだけれど、家紋を確認するとすんなり通してくれた。ありがたい。
「……タリカ? 来てくれたのか」
「そっちね、キース」
簡易パーテーションでいくつものベッドが区切られている中、キースの声がした方へ向かう。
そこには、ベッドに寝ころぶキースの姿があった。彼は片手を挙げ、苦笑する。
「来てくれてありがとな。……ちょっと、格好悪いところを見せてしまったけれど」
「格好悪いって……そんなわけないじゃない」
私はマリィたちをパーテーションの向こうに待たせ、ベッドサイドの椅子に座った。ユニフォームは泥や汗まみれだからか、今のキースは清潔そうな白いローブを着ているみたいだ。仰向けじゃなくて横伏せ状態なのは……叩かれた背中が痛いから、かな……。
「あの、背中は痛くない? かなり強烈に叩かれたみたいだけれど……」
「痛いか痛くないかと聞かれれば、痛い。自分じゃ見えないが、かなり大きな痣になっているみたいだ。打撲で済んで良かったよ。出血していたら、試合どころじゃなくなっていた」
そう言ってキースはからっと笑う。マリィも言っていたけれど、コルベイルは接触が多い競技だから怪我をするのも日常茶飯事。キースだって、打撲くらいなら平気なんだろう。
……なんだろうけど。
「……私、あなたが無事なのか、心配だったの」
ぽつん、と言う。
本当は、あのまま試合続行なんてしてほしくなかった。ベンチには他の選手もいるのだから、無理をせずに下がって一刻でも早く休んでほしかった。
あの様子だと、審判も相手の選手も殿下も、ベンチに下がるかどうか尋ねてきたんだろう。でも、それをキース本人が却下した。本人が断るし怪我の度合いもたいしたことがないから、あのまま選手交代をせずに試合が再開された。
「負傷しやすい競技だっていうのは分かっているわ。でも……骨が折れていたらとか、内臓が破裂していたらとか、肺に穴が空いていたらとか、そう考えると怖くて……」
「俺は、そんなえぐいことをさらっと言えるあんたが怖い」
「何よ! こっちは心配していたのに!」
「わ、悪い。でも、骨まで行っていないのは俺だって分かっていた。それに……あんたにも言ったけれど、これが俺たちにとって最後の御前試合なんだ。今日のメンバー六人は全員、ジェローム殿下と同時に卒業する。このメンバーであの競技場を走れるのも、最後だったんだ。だから……退きたくなかった。それに――」
「え、ええ」
「……あんたが見ているんだ。格好悪いことはしたくないに決まっているだろう」
その言葉に。
私はいつの間にか伏せていた顔を上げ、こっちを見つめてくるキースをきっとにらんだ。
「……なによ」
「ん?」
「なんでそういうところで格好良さにこだわるのよ! あなたの言い分も分かるけれど、ちょっとは自分の体の心配もしてよ!」
「え、いや、そりゃあ、分かってるけど……」
「分かってない! なーにが、『あんたが見ているんだ』よ! そんなことを言うなら、行くんじゃなかったわ!」
「なっ……なんだよそれ! 好きな女の前では格好付けたいに決まっているだろう、この馬鹿!」
「無茶をしなくってもキースは格好良いのよっ、この馬鹿!」
「えっ」
キースは絶句し、惚けたように私を見ている。
……ふん、魂年齢二十ウン歳のお姉さんを舐めるんじゃないわよ!
「無茶なんてしなくても、キースは格好良いわ。……観客席では、ジェローム殿下のファンが多かったみたいだけれど、私にとってはあなたが一番。あなたはいつだって格好良くてすてきな、私の王子様よ」
「おうじさ……あ、あんた、何恥ずかしいことを言っているんだ!」
「だめ?」
こてん、と首を傾げて問うと、キースはうっと言葉に詰まったように顔をしかめ、じわじわとその頬を赤く染めていった。痛みのせいかそれまではちょっとだけ顔色が悪かったから、いい感じに赤みが付いている。
「……俺は、王子様なんかじゃない。チームの中で一番チビだし体力もないし、いくら鍛えても筋肉がなかなか付かない」
「いつから王子様の条件がゴリマッチョになったのか、甚だ疑問ね。私の中で王子様はあなただけなのよ」
「……怪我をして、みっともない姿をさらしたというのに?」
「ええ。私の王子様は、怪我もするしみっともない姿も見せる意地っ張りの格好つけだけど、そんなあなたが好きだから」
思いを込めてそう告げると、キースの顔は真っ赤になった。彼は「あー、くそっ」と悪態を付いてごろんと体を仰向かせ、痛みに顔をしかめた後もう半回転して枕に顔を突っ込むようにうつぶせになった。背中の怪我には、この姿勢が一番いいかもね。
「……怪我をしていなければ、あんたをこのままベッドに引きずり込んでいたかもしれないんだが」
「えー……さすがに医務室のベッドは御免被るわ」
医務室のベッドで初イチャイチャとか、それなんてTL小説だ。
「分かってる。……でも、怪我が治ったら存分に仕返ししてやる。あんたの王子様は優しいだけじゃないってこと、思い知らせてやるからな」
枕越しに唸るように言われたので、私はくすっと笑って椅子から降り、床にしゃがんでキースの側頭部を見つめた。
「ふふ……分かったわ。楽しみにしているわ、王子様」
「……減らず口をたたけるのも今のうちだからな、俺のお姫様」
そう言ってキースは顔だけこっちに向けて、にやりと意味深に微笑んだ。
――その蠱惑的な雰囲気に、ついつい私はきゅんっとしてしまったのである。
キースの背中の痣はその日の夜になって痛み始め、全治まで五日ほど掛かった。
その間私たちは会うことができず、彼の怪我が完治した祝いに私が彼のアトリエを訪れたとたん、私は彼からとんでもない「仕返し」を受けることになったのだけれど――それはまた、別のお話。
コルベイルの試合が御前試合のシメだったので、簡単な表彰式の後で陛下のお言葉があり、解散となった。
この後、学生の中には騎士団長や側近たちのスカウトを受ける者たちが出てくる。また観客も選手の出待ちをするらしく、我先にと競技場の外へと出て行った。
そんな中、私はいそいそと競技場の廊下を走っていた。向かう先は、医務室。
「タリカ・ブラックフォードです。キース・ラトクリフの様子を見に参りました」
医務室前で医師に身分を尋ねられたので、帽子を外して家紋入りの身分証明書を提示する。
彼は名乗った私を見てぎょっとしたようだけれど、家紋を確認するとすんなり通してくれた。ありがたい。
「……タリカ? 来てくれたのか」
「そっちね、キース」
簡易パーテーションでいくつものベッドが区切られている中、キースの声がした方へ向かう。
そこには、ベッドに寝ころぶキースの姿があった。彼は片手を挙げ、苦笑する。
「来てくれてありがとな。……ちょっと、格好悪いところを見せてしまったけれど」
「格好悪いって……そんなわけないじゃない」
私はマリィたちをパーテーションの向こうに待たせ、ベッドサイドの椅子に座った。ユニフォームは泥や汗まみれだからか、今のキースは清潔そうな白いローブを着ているみたいだ。仰向けじゃなくて横伏せ状態なのは……叩かれた背中が痛いから、かな……。
「あの、背中は痛くない? かなり強烈に叩かれたみたいだけれど……」
「痛いか痛くないかと聞かれれば、痛い。自分じゃ見えないが、かなり大きな痣になっているみたいだ。打撲で済んで良かったよ。出血していたら、試合どころじゃなくなっていた」
そう言ってキースはからっと笑う。マリィも言っていたけれど、コルベイルは接触が多い競技だから怪我をするのも日常茶飯事。キースだって、打撲くらいなら平気なんだろう。
……なんだろうけど。
「……私、あなたが無事なのか、心配だったの」
ぽつん、と言う。
本当は、あのまま試合続行なんてしてほしくなかった。ベンチには他の選手もいるのだから、無理をせずに下がって一刻でも早く休んでほしかった。
あの様子だと、審判も相手の選手も殿下も、ベンチに下がるかどうか尋ねてきたんだろう。でも、それをキース本人が却下した。本人が断るし怪我の度合いもたいしたことがないから、あのまま選手交代をせずに試合が再開された。
「負傷しやすい競技だっていうのは分かっているわ。でも……骨が折れていたらとか、内臓が破裂していたらとか、肺に穴が空いていたらとか、そう考えると怖くて……」
「俺は、そんなえぐいことをさらっと言えるあんたが怖い」
「何よ! こっちは心配していたのに!」
「わ、悪い。でも、骨まで行っていないのは俺だって分かっていた。それに……あんたにも言ったけれど、これが俺たちにとって最後の御前試合なんだ。今日のメンバー六人は全員、ジェローム殿下と同時に卒業する。このメンバーであの競技場を走れるのも、最後だったんだ。だから……退きたくなかった。それに――」
「え、ええ」
「……あんたが見ているんだ。格好悪いことはしたくないに決まっているだろう」
その言葉に。
私はいつの間にか伏せていた顔を上げ、こっちを見つめてくるキースをきっとにらんだ。
「……なによ」
「ん?」
「なんでそういうところで格好良さにこだわるのよ! あなたの言い分も分かるけれど、ちょっとは自分の体の心配もしてよ!」
「え、いや、そりゃあ、分かってるけど……」
「分かってない! なーにが、『あんたが見ているんだ』よ! そんなことを言うなら、行くんじゃなかったわ!」
「なっ……なんだよそれ! 好きな女の前では格好付けたいに決まっているだろう、この馬鹿!」
「無茶をしなくってもキースは格好良いのよっ、この馬鹿!」
「えっ」
キースは絶句し、惚けたように私を見ている。
……ふん、魂年齢二十ウン歳のお姉さんを舐めるんじゃないわよ!
「無茶なんてしなくても、キースは格好良いわ。……観客席では、ジェローム殿下のファンが多かったみたいだけれど、私にとってはあなたが一番。あなたはいつだって格好良くてすてきな、私の王子様よ」
「おうじさ……あ、あんた、何恥ずかしいことを言っているんだ!」
「だめ?」
こてん、と首を傾げて問うと、キースはうっと言葉に詰まったように顔をしかめ、じわじわとその頬を赤く染めていった。痛みのせいかそれまではちょっとだけ顔色が悪かったから、いい感じに赤みが付いている。
「……俺は、王子様なんかじゃない。チームの中で一番チビだし体力もないし、いくら鍛えても筋肉がなかなか付かない」
「いつから王子様の条件がゴリマッチョになったのか、甚だ疑問ね。私の中で王子様はあなただけなのよ」
「……怪我をして、みっともない姿をさらしたというのに?」
「ええ。私の王子様は、怪我もするしみっともない姿も見せる意地っ張りの格好つけだけど、そんなあなたが好きだから」
思いを込めてそう告げると、キースの顔は真っ赤になった。彼は「あー、くそっ」と悪態を付いてごろんと体を仰向かせ、痛みに顔をしかめた後もう半回転して枕に顔を突っ込むようにうつぶせになった。背中の怪我には、この姿勢が一番いいかもね。
「……怪我をしていなければ、あんたをこのままベッドに引きずり込んでいたかもしれないんだが」
「えー……さすがに医務室のベッドは御免被るわ」
医務室のベッドで初イチャイチャとか、それなんてTL小説だ。
「分かってる。……でも、怪我が治ったら存分に仕返ししてやる。あんたの王子様は優しいだけじゃないってこと、思い知らせてやるからな」
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「ふふ……分かったわ。楽しみにしているわ、王子様」
「……減らず口をたたけるのも今のうちだからな、俺のお姫様」
そう言ってキースは顔だけこっちに向けて、にやりと意味深に微笑んだ。
――その蠱惑的な雰囲気に、ついつい私はきゅんっとしてしまったのである。
キースの背中の痣はその日の夜になって痛み始め、全治まで五日ほど掛かった。
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