14 / 74
14:シェリーの無茶なおねだり
しおりを挟む
セガールは玄関先で、シェリーと共に、気合を入れてお洒落な格好をしているカールを見送った。
今日はカールもセガールも休みなのだが、カールは今日は婚活パーティーに出かける。セガールも行こうかと思ったが、今回はやめておくことにした。
『いってきまーす!』と笑顔で丘を下りていくカールを見送ると、珍しくシェリーがセガールに抱きついてきた。
「ねぇ。パパ。カールが結婚したら、この家を出ていくのよね」
「そうなるな」
「フラレちゃえばいいのに」
「そう言うな。カールだって結婚したいし、自分の子供だって欲しいんだから」
「えぇー。……カールが結婚したら、会えなくなるじゃない」
「カールが結婚しても、シェリーと友達なのは変わらない。そりゃあ、会える頻度は少なくなるだろうけど、しょうがないさ」
「むぅ……やっぱり全滅したらいい」
「シェリーはカールが好きだな」
「大好きよ。パパもでしょ」
「あぁ。すごく感謝してる」
「あ。ねぇ。男の人同士で結婚ってできるの?」
「ん?できるぞ。うちの国は割とゆるい方だから、同性婚も法的に認められている。確か、養子を育てるのが必須条件だった気がする。俺の知り合いにも一組いるぞ」
「ほんと!?じゃあ、パパとカールが結婚したらいいんだわ!子供はもう私がいるし!そしたら、カールはずっと家にいるもの!」
「は?」
「パパ。今すぐカールと結婚して」
「いやいやいや。無理だ。俺もカールも女の人が好きだし。第一、いくつ歳が離れていると思ってるんだ。こんなおじさんと結婚だなんて、カールが気の毒過ぎる」
「アンナちゃんは旦那さんより10歳年上よ。『愛の前に年齢差なんて関係ないわ』って言ってたし」
「いや、その愛がないんだが」
「そこをなんとかして」
「いや、なんとかしてって言われても……」
「カールとも家族がいい」
「……まぁ、カールがいると楽しいしな」
「でしょ!それに、カールがいてくれなかったら、こうして普通にパパと喋ることも無かっただろうし」
「それは確かにそうだ」
「ねー。カールを口説いてみてよ」
「えぇ……無理だろ」
「何事もやってみなきゃ分かんないじゃない」
「いやぁ……」
「次に2人の休みが被ったら、とりあえず2人でデートしてきて」
「いや、男2人でデートって……それに出かけるのならシェリーも一緒の方がいい」
「駄目。とりあえずデートしてきて」
「……普通に買い物するだけなら……」
「買い物だって、立派なデートよ。『デートだと思えば、人参を買いにいくだけでもデートなのよ』って、アンナちゃんが言ってたし」
「あ、そう……」
「あ、急いで洗濯物を干さなくちゃ。マルク先生が来ちゃう」
「おっと。そうだな。シェリーは先に授業の準備をしときなさい。居間を少し片付けないと。洗濯物は俺が干しておくから、居間の掃除を頼むよ」
「はぁい」
シェリーが素直な返事をして、セガールから離れて家の中に入っていった。
セガールはシェリーの姿がなくなると、小さく溜め息を吐いた。
そりゃあ、セガールだって、カールには長く家にいてもらいたい。カールのお陰でシェリーとの関係は一気に改善したが、セガールは鈍い方なので、聡いカールがいてくれた方が、今後も何かといい気がする。なにより、カールがいると、家の中が明るくなって、自然と皆笑顔になる。
思い返せば、カールは新人の頃から部隊のムードメーカーだった。明るくて、細かな事にも気づき、然りげ無くフォローしたりして、先輩にも同期にも好かれる男だった。今も、部隊の者達から好かれているそうだし、上官達からの評判もいい。
カールとは、頑張ればハグならできる。でもキスは想像をするだけで鳥肌が立つし、セックスなんて論外だ。どう頑張っても無理である。セガールもカールも根っからの女専門だから、絶対に結婚なんて無理だ。
セガールだって枯れていないし、まだ若いカールは結婚したら普通にセックスがしたいだろう。キスもセックスもなしの結婚生活なんて、カールが気の毒過ぎる。確かに、カールと家族になるというのは魅力的だが、セガールとカールが結婚となると、かなりキツいものがある。
シェリーには悪いが、こればっかりは無理だ。
セガールは洗濯物を取りに行き、庭に張ったロープに洗濯物を干しながら、どうやってシェリーに諦めさせようかと、頭を悩ませた。
------
マルクの授業が終わる時間になったので、セガールはホットミルクと珈琲を用意した。今日のおやつは小さめのナッツのタルトである。カールが好きな菓子屋で買ったものだ。カールの分も買ってきてあるので、そっちは夜のデザートにする。
マルクが優しい笑みを浮かべながら、珈琲を片手に口を開いた。
「シェリーさん程教え甲斐がある生徒は珍しいですなぁ。スポンジが水を吸うように教えた事を吸収してくれて。いやはや。教えていて非常に楽しいです」
「ありがとうございます。シェリーもマルク先生の授業がとても楽しいようです」
「もう次の学年の範囲に入るよ」
「早くないか?」
「別に。もうちょいペースを上げてもいいくらい」
「再来週に、まとめテストをやりますから、その結果次第では、また授業ペースを考えてみましょうかね」
「お願いしまーす。テスト楽しみ」
「ふふっ。範囲が広いから、結構大変だよ?」
「その方が燃えるもの」
「はっはっは!シェリーさんは本当に勉強が好きだねぇ」
「知らないことを知るのって、すごく楽しいです」
「うんうん。そうだね。僕もそうだったから、よく分かるよ。あ、授業には関係ないんだけど、面白い本を見つけてね。少し難しいかもしれないけど、シェリーさんなら読めると思うよ。読んでみるかい?」
「読みます!」
「ふふっ。じゃあ、明日持ってこよう。僕が買った本だから、返すのはいつでもいいからね」
「ありがとうございます。マルク先生」
「では、そろそろ僕は失礼しますね」
「今日もありがとうございました。マルク先生。マルク先生に教えてもらうようになってから、シェリーが毎日楽しそうで。本当に感謝しています」
「いえいえ。僕もシェリーさんのお陰で、日々の生活に張り合いができて、すごく楽しいんですよ。よき出会いに感謝ですな」
「えぇ。街まで送りましょうか?」
「大丈夫ですよ。一本道ですし、もうすっかり通い慣れてますから」
「帰りはお気をつけて。また明日もよろしくお願いします」
「はい。ありがとうございます。では、シェリーさん。また明日ね」
「はい。マルク先生。ありがとうございました」
セガールはシェリーと一緒に、玄関先で帰っていくマルクを見送った。
ちょうど入れ替わるように、カールが帰ってきた。珍しく、カールがどよーんとした落ち込んだ空気を背負っている。
「ただいまです……」
「おかえり」
「おかえりー。どうだった?」
「はっはっは。また全滅……」
「わぉ。とりあえずお菓子食べなよ。パパがナッツのタルトを買ってきてる」
「食べるー。セガールさん、ありがとうございます」
「いや。まぁそう気を落とすな。また機会があるだろう」
「はい……はぁー。なんでこうも海軍の船乗りは人気がないのか……」
「どうしても不在の時の方が多いからな」
「『内勤になってくれるなら結婚してもいいですけど』って言われたので、その人はこっちから断りましたよ」
「その人、美人だった?」
「割と。でもちょっとキツそうな感じだった」
「ふーん。元気出して、おやつ食べようよ。そんで走りに行こう。走ったら気分がスッキリするわよ」
「そうだな。落ち込んでてもしょうがない。次また頑張るわ」
「うん」
カールに抱きついたシェリーが、チラッとセガールの方を見た。口パクで、『口説いて』と言っている。セガールは気づかなかったフリをした。
落ち込んでいるカールに、とっておきの珈琲豆を使って珈琲を淹れてやり、自分達の分の飲み物も用意して、本日二度目のおやつである。
カールはナッツのタルトを見ると、パァッと笑顔になった。どうやら好物の一つらしい。
おやつを食べて、シェリーと家の周りを走り、夕食の支度をする頃には、カールはいつものカールに戻っていた。
賑やかな夕食を楽しみながら、カールとの結婚はあり得ないが、こんな日々が少しでも長く続いてほしいと思うセガールであった。
今日はカールもセガールも休みなのだが、カールは今日は婚活パーティーに出かける。セガールも行こうかと思ったが、今回はやめておくことにした。
『いってきまーす!』と笑顔で丘を下りていくカールを見送ると、珍しくシェリーがセガールに抱きついてきた。
「ねぇ。パパ。カールが結婚したら、この家を出ていくのよね」
「そうなるな」
「フラレちゃえばいいのに」
「そう言うな。カールだって結婚したいし、自分の子供だって欲しいんだから」
「えぇー。……カールが結婚したら、会えなくなるじゃない」
「カールが結婚しても、シェリーと友達なのは変わらない。そりゃあ、会える頻度は少なくなるだろうけど、しょうがないさ」
「むぅ……やっぱり全滅したらいい」
「シェリーはカールが好きだな」
「大好きよ。パパもでしょ」
「あぁ。すごく感謝してる」
「あ。ねぇ。男の人同士で結婚ってできるの?」
「ん?できるぞ。うちの国は割とゆるい方だから、同性婚も法的に認められている。確か、養子を育てるのが必須条件だった気がする。俺の知り合いにも一組いるぞ」
「ほんと!?じゃあ、パパとカールが結婚したらいいんだわ!子供はもう私がいるし!そしたら、カールはずっと家にいるもの!」
「は?」
「パパ。今すぐカールと結婚して」
「いやいやいや。無理だ。俺もカールも女の人が好きだし。第一、いくつ歳が離れていると思ってるんだ。こんなおじさんと結婚だなんて、カールが気の毒過ぎる」
「アンナちゃんは旦那さんより10歳年上よ。『愛の前に年齢差なんて関係ないわ』って言ってたし」
「いや、その愛がないんだが」
「そこをなんとかして」
「いや、なんとかしてって言われても……」
「カールとも家族がいい」
「……まぁ、カールがいると楽しいしな」
「でしょ!それに、カールがいてくれなかったら、こうして普通にパパと喋ることも無かっただろうし」
「それは確かにそうだ」
「ねー。カールを口説いてみてよ」
「えぇ……無理だろ」
「何事もやってみなきゃ分かんないじゃない」
「いやぁ……」
「次に2人の休みが被ったら、とりあえず2人でデートしてきて」
「いや、男2人でデートって……それに出かけるのならシェリーも一緒の方がいい」
「駄目。とりあえずデートしてきて」
「……普通に買い物するだけなら……」
「買い物だって、立派なデートよ。『デートだと思えば、人参を買いにいくだけでもデートなのよ』って、アンナちゃんが言ってたし」
「あ、そう……」
「あ、急いで洗濯物を干さなくちゃ。マルク先生が来ちゃう」
「おっと。そうだな。シェリーは先に授業の準備をしときなさい。居間を少し片付けないと。洗濯物は俺が干しておくから、居間の掃除を頼むよ」
「はぁい」
シェリーが素直な返事をして、セガールから離れて家の中に入っていった。
セガールはシェリーの姿がなくなると、小さく溜め息を吐いた。
そりゃあ、セガールだって、カールには長く家にいてもらいたい。カールのお陰でシェリーとの関係は一気に改善したが、セガールは鈍い方なので、聡いカールがいてくれた方が、今後も何かといい気がする。なにより、カールがいると、家の中が明るくなって、自然と皆笑顔になる。
思い返せば、カールは新人の頃から部隊のムードメーカーだった。明るくて、細かな事にも気づき、然りげ無くフォローしたりして、先輩にも同期にも好かれる男だった。今も、部隊の者達から好かれているそうだし、上官達からの評判もいい。
カールとは、頑張ればハグならできる。でもキスは想像をするだけで鳥肌が立つし、セックスなんて論外だ。どう頑張っても無理である。セガールもカールも根っからの女専門だから、絶対に結婚なんて無理だ。
セガールだって枯れていないし、まだ若いカールは結婚したら普通にセックスがしたいだろう。キスもセックスもなしの結婚生活なんて、カールが気の毒過ぎる。確かに、カールと家族になるというのは魅力的だが、セガールとカールが結婚となると、かなりキツいものがある。
シェリーには悪いが、こればっかりは無理だ。
セガールは洗濯物を取りに行き、庭に張ったロープに洗濯物を干しながら、どうやってシェリーに諦めさせようかと、頭を悩ませた。
------
マルクの授業が終わる時間になったので、セガールはホットミルクと珈琲を用意した。今日のおやつは小さめのナッツのタルトである。カールが好きな菓子屋で買ったものだ。カールの分も買ってきてあるので、そっちは夜のデザートにする。
マルクが優しい笑みを浮かべながら、珈琲を片手に口を開いた。
「シェリーさん程教え甲斐がある生徒は珍しいですなぁ。スポンジが水を吸うように教えた事を吸収してくれて。いやはや。教えていて非常に楽しいです」
「ありがとうございます。シェリーもマルク先生の授業がとても楽しいようです」
「もう次の学年の範囲に入るよ」
「早くないか?」
「別に。もうちょいペースを上げてもいいくらい」
「再来週に、まとめテストをやりますから、その結果次第では、また授業ペースを考えてみましょうかね」
「お願いしまーす。テスト楽しみ」
「ふふっ。範囲が広いから、結構大変だよ?」
「その方が燃えるもの」
「はっはっは!シェリーさんは本当に勉強が好きだねぇ」
「知らないことを知るのって、すごく楽しいです」
「うんうん。そうだね。僕もそうだったから、よく分かるよ。あ、授業には関係ないんだけど、面白い本を見つけてね。少し難しいかもしれないけど、シェリーさんなら読めると思うよ。読んでみるかい?」
「読みます!」
「ふふっ。じゃあ、明日持ってこよう。僕が買った本だから、返すのはいつでもいいからね」
「ありがとうございます。マルク先生」
「では、そろそろ僕は失礼しますね」
「今日もありがとうございました。マルク先生。マルク先生に教えてもらうようになってから、シェリーが毎日楽しそうで。本当に感謝しています」
「いえいえ。僕もシェリーさんのお陰で、日々の生活に張り合いができて、すごく楽しいんですよ。よき出会いに感謝ですな」
「えぇ。街まで送りましょうか?」
「大丈夫ですよ。一本道ですし、もうすっかり通い慣れてますから」
「帰りはお気をつけて。また明日もよろしくお願いします」
「はい。ありがとうございます。では、シェリーさん。また明日ね」
「はい。マルク先生。ありがとうございました」
セガールはシェリーと一緒に、玄関先で帰っていくマルクを見送った。
ちょうど入れ替わるように、カールが帰ってきた。珍しく、カールがどよーんとした落ち込んだ空気を背負っている。
「ただいまです……」
「おかえり」
「おかえりー。どうだった?」
「はっはっは。また全滅……」
「わぉ。とりあえずお菓子食べなよ。パパがナッツのタルトを買ってきてる」
「食べるー。セガールさん、ありがとうございます」
「いや。まぁそう気を落とすな。また機会があるだろう」
「はい……はぁー。なんでこうも海軍の船乗りは人気がないのか……」
「どうしても不在の時の方が多いからな」
「『内勤になってくれるなら結婚してもいいですけど』って言われたので、その人はこっちから断りましたよ」
「その人、美人だった?」
「割と。でもちょっとキツそうな感じだった」
「ふーん。元気出して、おやつ食べようよ。そんで走りに行こう。走ったら気分がスッキリするわよ」
「そうだな。落ち込んでてもしょうがない。次また頑張るわ」
「うん」
カールに抱きついたシェリーが、チラッとセガールの方を見た。口パクで、『口説いて』と言っている。セガールは気づかなかったフリをした。
落ち込んでいるカールに、とっておきの珈琲豆を使って珈琲を淹れてやり、自分達の分の飲み物も用意して、本日二度目のおやつである。
カールはナッツのタルトを見ると、パァッと笑顔になった。どうやら好物の一つらしい。
おやつを食べて、シェリーと家の周りを走り、夕食の支度をする頃には、カールはいつものカールに戻っていた。
賑やかな夕食を楽しみながら、カールとの結婚はあり得ないが、こんな日々が少しでも長く続いてほしいと思うセガールであった。
47
あなたにおすすめの小説
身代わりの出来損ない令息ですが冷酷無比な次期公爵閣下に「離さない」と極上の愛で溶かされています~今更戻ってこいと言われてももう遅いです〜
たら昆布
BL
冷酷無比な死神公爵 × 虐げられた身代わり令息
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
一度も話したことないイケメンのクラスメイトと二人組になったら引くほど執着されてた
時
BL
「はい、じゃあ二人組作って」──あまり人付き合いが得意ではない夏稀(なつき)にとってそれは地獄の言葉。
けれど高校ではちがう。なぜなら新しくできた友達と『二人組』協定を結んだから。
もう二人組なんて怖くないと思っていた矢先、その友達が風邪で欠席。
ほかに組む相手が見つからず、先生と組むことも覚悟する夏稀だったが、そこで声をかけてきたのは美形の転校生──緒川聖夜(おがわ・きよや)だった。
「俺と二人組にならない?」
その一言をきっかけに聖夜は夏稀との距離を急速に縮めてきて──。
執着美形攻め×平凡受けのちょっと不穏な学園BL。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる