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#12 第3の死⑤
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長いエスカレーターでテラス状になった2階へ上がる。
そこから更に自動ドアを抜けて駅ビルの中に入った。
スターバックスと大型書店の前を抜け、反対側のエスカレーターの下り口に出た。
ここを下りてコンコースを抜ければ、そこが駅裏なのだ。
時間的にはそろそろだった。
もしこれがいつものコースであるなら、もうそろそろ目の前にやつが現れる時間である。
けれど、そうはならなかった。
周囲を見回しても、それらしい姿は見当たらない。
ここは、駅のコンコースほど、人気が多くなから、不審人物が近くにいれば、かなり目立つはずだ。
いない…?
じゃ、あたし、助かったってこと?
でも、安心はできなかった。
もし、あの巻き戻り現象が時間で決められているのなら、殺されても殺されなくても、あたしはすぐにでも8時32分の時点に戻されるはず。
待ってみた。
1分、2分…。
何も起こらない。
やった。
腹の底から喜びが込み上げてきた。
あたしってば、マジ助かったのだ!
そこから更に自動ドアを抜けて駅ビルの中に入った。
スターバックスと大型書店の前を抜け、反対側のエスカレーターの下り口に出た。
ここを下りてコンコースを抜ければ、そこが駅裏なのだ。
時間的にはそろそろだった。
もしこれがいつものコースであるなら、もうそろそろ目の前にやつが現れる時間である。
けれど、そうはならなかった。
周囲を見回しても、それらしい姿は見当たらない。
ここは、駅のコンコースほど、人気が多くなから、不審人物が近くにいれば、かなり目立つはずだ。
いない…?
じゃ、あたし、助かったってこと?
でも、安心はできなかった。
もし、あの巻き戻り現象が時間で決められているのなら、殺されても殺されなくても、あたしはすぐにでも8時32分の時点に戻されるはず。
待ってみた。
1分、2分…。
何も起こらない。
やった。
腹の底から喜びが込み上げてきた。
あたしってば、マジ助かったのだ!
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