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第316話 離島怪異譚(24)
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「な、何してるんですか?」
異様な感覚に襲われ、私は叫んだ。
大事な部分が両側に引っ張られ、無残にも広げられている。
そしてその無防備に空いた間隙に、何か気味の悪いものが…。
「自分でも見たいのかな? いいですよ、見せてあげましょう」
髑髏男が言うと、天井からロボットアームのようなものが降りてきた。
先についているのは円い鏡である。
アームは鏡の角度を調節すると、私の顔から10センチほど離れた所で止まった。
そこに映っているものを見て、私は反射的に顔を背けた。
「い、いやっ!」
Mの字に無理やりこじ開けられた両脚の間に覗く、無毛の陰部。
その中央に縦に刻まれた肉の切れ込みを、二本の鉗子で看護師が両側に引っ張っている。
唇そっくりの二枚の肉襞の間に見えるのは、サーモンピンクの中身と、上部に覗く真珠みたいな突起。
その突起の先端に、髑髏男が人差し指で何かゼリーのようなものを塗っているのだった。
「ほんの少しの辛抱ですよ。すぐに気持ちよくなりますからねえ」
突起から”唇”へと指先を移動させながら髑髏男が歌うように言った。
性器周辺の肉襞をめくり上げ、薬液を内側にまで塗り込んでいるようだ。
これが、催淫剤?
最初は、ただ気持ち悪いだけだった。
けれど、数秒とせぬうちに、状況に変化が現れた。
薬液を塗られた股間全体が痺れ始め、認めたくないことだが、その痺れが徐々に快感に変わり始めたのだ。
「や、やめ、て…」
拒絶の声が弱々しくなっているのが、自分でもわかった。
快感は性器の周囲から内側へと広がり、だんだんと胎内の”管”を麻痺させて身体の奥へと浸透していく。
びくんっ。
意識せず、腰が動いていた。
ああっ!
波打つようにグラインドする。
き、きもち、い…い…。
だ、だめ…。
たまらなくなって鏡を見ると、そこには、自分から股を広げ、股間を露出している私がいた。
普段から剃毛しているだけに、むき出しの性器がひどく生々しい。
しかもそれは、塗りたくられた催淫剤入りクリームで異様なほど肥大してしまっていて、まるで独立した生き物のようにひくひく蠢動している。
私はもがいた。
もがきが、悶えに変わっていく。
だ、だめ…。
「すごいすごい…。あなた、感度抜群ですねえ。ほら、いやらしいお汁がこんなに」
裏返しにされた二枚貝のように蠕動する性器の半開きの口から溢れ出す透明な液体を指先で掬い上げ、私に見えるよう、鏡にかざす。
その背後に映りこんだその顔を見た私は、異変に気づいてヒッと息を呑んだ。
その瞬間だけ、快感がかき消えたようだった。
なに、これ…。
いったいこいつ、何者なの…?
異様な感覚に襲われ、私は叫んだ。
大事な部分が両側に引っ張られ、無残にも広げられている。
そしてその無防備に空いた間隙に、何か気味の悪いものが…。
「自分でも見たいのかな? いいですよ、見せてあげましょう」
髑髏男が言うと、天井からロボットアームのようなものが降りてきた。
先についているのは円い鏡である。
アームは鏡の角度を調節すると、私の顔から10センチほど離れた所で止まった。
そこに映っているものを見て、私は反射的に顔を背けた。
「い、いやっ!」
Mの字に無理やりこじ開けられた両脚の間に覗く、無毛の陰部。
その中央に縦に刻まれた肉の切れ込みを、二本の鉗子で看護師が両側に引っ張っている。
唇そっくりの二枚の肉襞の間に見えるのは、サーモンピンクの中身と、上部に覗く真珠みたいな突起。
その突起の先端に、髑髏男が人差し指で何かゼリーのようなものを塗っているのだった。
「ほんの少しの辛抱ですよ。すぐに気持ちよくなりますからねえ」
突起から”唇”へと指先を移動させながら髑髏男が歌うように言った。
性器周辺の肉襞をめくり上げ、薬液を内側にまで塗り込んでいるようだ。
これが、催淫剤?
最初は、ただ気持ち悪いだけだった。
けれど、数秒とせぬうちに、状況に変化が現れた。
薬液を塗られた股間全体が痺れ始め、認めたくないことだが、その痺れが徐々に快感に変わり始めたのだ。
「や、やめ、て…」
拒絶の声が弱々しくなっているのが、自分でもわかった。
快感は性器の周囲から内側へと広がり、だんだんと胎内の”管”を麻痺させて身体の奥へと浸透していく。
びくんっ。
意識せず、腰が動いていた。
ああっ!
波打つようにグラインドする。
き、きもち、い…い…。
だ、だめ…。
たまらなくなって鏡を見ると、そこには、自分から股を広げ、股間を露出している私がいた。
普段から剃毛しているだけに、むき出しの性器がひどく生々しい。
しかもそれは、塗りたくられた催淫剤入りクリームで異様なほど肥大してしまっていて、まるで独立した生き物のようにひくひく蠢動している。
私はもがいた。
もがきが、悶えに変わっていく。
だ、だめ…。
「すごいすごい…。あなた、感度抜群ですねえ。ほら、いやらしいお汁がこんなに」
裏返しにされた二枚貝のように蠕動する性器の半開きの口から溢れ出す透明な液体を指先で掬い上げ、私に見えるよう、鏡にかざす。
その背後に映りこんだその顔を見た私は、異変に気づいてヒッと息を呑んだ。
その瞬間だけ、快感がかき消えたようだった。
なに、これ…。
いったいこいつ、何者なの…?
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