【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される

風子

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ラリーの思い2

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「アリー、君は母や妹よりもその瞳の色が濃い紫だ。光によっては銀を纏う美しい瞳だ。その瞳は殿下をも魅了したようだね‥さぁ本題だ」

ソファから背を離し、前のめりに座り直すと伯父は少し小声になった

「これから外に殿下の馬車が来る。君はそれに乗り殿下のもとへ行くんだ。殿下の言う通りの指示に従うんだ、いいね?
私はね、サマフォート家の当主として妹の命を奪った奴を許さない。君の命を奪おうとした奴らも許さない。殿下が味方に付いてくださる。何も心配いらないからね、大丈夫」

手を伸ばし私の頬に触れた
それはあまりにも優しく甘い

「美しい」

目が合ったまま離せない
私の奥にいる人を見つめるような熱い視線に私は動けなくなった

「美しいよ本当に」

恍惚の表情だ
伯父はもしかしたら‥
私は自分の考えを止めた

「あぁすまない、さぁ馬車が待っている。屋敷の者には、アリーが体調を崩して屋敷で眠っていることにしておこう。戻ってきたら庭から部屋に戻りなさい。
秘密の抜け道を知っているのだろう?」

ばれているようだ
伯父は立ち上がると私に手を差し出した
その手を取り私も立ち上がると深く頭を下げた

「申し訳ございません」

「ははっ、あそこは子供の頃、私だけの秘密だったのに今では使用人にもばれているなんて困ったものだ」

と頭を掻いて笑った
私もつられてふふっと笑う

「あの抜け道は運命の大通りに繋がっていたようだね」

頭をひと撫でされた

少し微笑んで伯父を見上げると、また少し悲しそうな顔をした瞳と目が合った
その瞬間、軽く抱きしめられ、瞼と頬に口付けされた
それはやはり甘く熱かった
伯父は母を‥

「すまない、行ってくれ」

私が部屋を出るとラウル様が扉の横に立っていた
その瞳には涙が浮かんでいた

「気をつけて行ってらっしゃい」

ラウル様は頭をそっと撫で背中をそっと押してくれた
ラウル様の涙の意味と切ない表情がとても気になってしまった
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