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回復魔法のマオは無力
⑥
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「じゃあクエスト、受けるぞ」
翌日。極東支部の建物の中で勇者様に言われた。
行動はやい。
「そうですね……この辺、いいんじゃないですか?」
「ソメラプッペ? ダメだ」
冷た。
「チームで行くとしたら、これだろう」
勇者様が依頼掲示板の一番上の紙を取る。
え。
「それ、最高ランク、ですけど」
「どうした。報酬が不満か?」
「報酬はいいんですけど」
むしろ高すぎるくらい。
「難易度高すぎませんか?」
「私たちは、チームなのだよ」
そっか。チーム、なんだ。
「これ受けるぞ」
「お願いします!」
「出発するか」
「はい」
って……馬、とかは? 馬車まではなくとも馬、くらいは?
「何を言っているんだ」
どうやって行くんですか。
「走るに決まっているだろう」
何を言っているんですか。
「馬など、邪魔ではないか」
「でも勇者様、極東支部来た時は馬に乗ってましたよね?」
「あれは部長に言われたからな」
そうなんですか。
「よし、走れ」
待って速い。
「君、走ったことがないのか?」
「ありますけど」
「ならばいいだろう」
そういう問題じゃなくて。遠いでしょ。
「頑張れ」
助けて。
「着いたぞ」
「はぁ……はぁ……はぁ…………」
「どうした? 走らされたのか?」
走らされました。
「見ろ」
「はい?」
「あれが今回討伐対象の、プランポルンだ」
名前可愛い。
けど、何あれ。数が異常に多いし。
「じゃ、やるか」
適当すぎませんか?
「他に何をするんだ」
何もないですけど。
「やるぞ」
「お願いします」
「君も来るんだ」
でも僕、
「でも僕、戦えないんですけど、と思っただろう。見ればわかる」
「見ればわかるんですよね」
勇者様の台詞を削っていく方向で。
「今私が言ったじゃないか」
せこい。
「私を回復させるという仕事があるだろう」
「自分で回復できるじゃないですか」
「チーム、だろ」
チーム、だから。
マオも。
「はい!」
「行くぞ」
勇者様が、プランポルンの群れに向かって走り出す。
その体力は何処にあるんですか。
慌てて追いかける。
マオ達に気付いた一体が、こっちを向く。コワ。
つられて周りのプランポルンも、一斉に振り向く。激コワ。
マオ達を見つけたプランポルン達は、全力で走って来る。コワすぎて何も言えない。
「プランポルンは、その巨体が消費するエネルギーを賄うため、日中のほぼ全てを食事に費やす」
勇者様が走りながら説明する。
流石、勇者様は物知り。
プランポルンまでは意外に遠く、近付くほどにその大きさを見せられる。
「主に30体ほどの群れで行動し、狩りも群れで行う」
30体もいるのか。
「その性格は凶暴にして、……マオ、これなんて読むんだ」
「どうもう、ですよ」
「凶暴にしてどうもう。見かけたらすぐに逃げるべし」
カンペ使ってたんですか。
あと獰猛くらいは読んでください。
「来るぞ、マオ」
勇者様と、先頭で走ってきたプランポルンがぶつかる。
プランポルンが宙に舞う。
勇者様は次々と、プランポルンを投げる。
っていうか、バケツ以外の武器持ってないんですか。
マオも、何かせねば。
マオは呪文を唱え、魔法を放出する。
緑色の光がマオの手から伸び、モンスターの眉間に、
「マオ!」
あ。
翌日。極東支部の建物の中で勇者様に言われた。
行動はやい。
「そうですね……この辺、いいんじゃないですか?」
「ソメラプッペ? ダメだ」
冷た。
「チームで行くとしたら、これだろう」
勇者様が依頼掲示板の一番上の紙を取る。
え。
「それ、最高ランク、ですけど」
「どうした。報酬が不満か?」
「報酬はいいんですけど」
むしろ高すぎるくらい。
「難易度高すぎませんか?」
「私たちは、チームなのだよ」
そっか。チーム、なんだ。
「これ受けるぞ」
「お願いします!」
「出発するか」
「はい」
って……馬、とかは? 馬車まではなくとも馬、くらいは?
「何を言っているんだ」
どうやって行くんですか。
「走るに決まっているだろう」
何を言っているんですか。
「馬など、邪魔ではないか」
「でも勇者様、極東支部来た時は馬に乗ってましたよね?」
「あれは部長に言われたからな」
そうなんですか。
「よし、走れ」
待って速い。
「君、走ったことがないのか?」
「ありますけど」
「ならばいいだろう」
そういう問題じゃなくて。遠いでしょ。
「頑張れ」
助けて。
「着いたぞ」
「はぁ……はぁ……はぁ…………」
「どうした? 走らされたのか?」
走らされました。
「見ろ」
「はい?」
「あれが今回討伐対象の、プランポルンだ」
名前可愛い。
けど、何あれ。数が異常に多いし。
「じゃ、やるか」
適当すぎませんか?
「他に何をするんだ」
何もないですけど。
「やるぞ」
「お願いします」
「君も来るんだ」
でも僕、
「でも僕、戦えないんですけど、と思っただろう。見ればわかる」
「見ればわかるんですよね」
勇者様の台詞を削っていく方向で。
「今私が言ったじゃないか」
せこい。
「私を回復させるという仕事があるだろう」
「自分で回復できるじゃないですか」
「チーム、だろ」
チーム、だから。
マオも。
「はい!」
「行くぞ」
勇者様が、プランポルンの群れに向かって走り出す。
その体力は何処にあるんですか。
慌てて追いかける。
マオ達に気付いた一体が、こっちを向く。コワ。
つられて周りのプランポルンも、一斉に振り向く。激コワ。
マオ達を見つけたプランポルン達は、全力で走って来る。コワすぎて何も言えない。
「プランポルンは、その巨体が消費するエネルギーを賄うため、日中のほぼ全てを食事に費やす」
勇者様が走りながら説明する。
流石、勇者様は物知り。
プランポルンまでは意外に遠く、近付くほどにその大きさを見せられる。
「主に30体ほどの群れで行動し、狩りも群れで行う」
30体もいるのか。
「その性格は凶暴にして、……マオ、これなんて読むんだ」
「どうもう、ですよ」
「凶暴にしてどうもう。見かけたらすぐに逃げるべし」
カンペ使ってたんですか。
あと獰猛くらいは読んでください。
「来るぞ、マオ」
勇者様と、先頭で走ってきたプランポルンがぶつかる。
プランポルンが宙に舞う。
勇者様は次々と、プランポルンを投げる。
っていうか、バケツ以外の武器持ってないんですか。
マオも、何かせねば。
マオは呪文を唱え、魔法を放出する。
緑色の光がマオの手から伸び、モンスターの眉間に、
「マオ!」
あ。
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