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しおりを挟むがっこうのしゅくだい
作文、テーマ、楽しかったこと及び友達について
書けない
楽しいことがなかったから
ともだちがいないから
ぼくとはなすひとがいないから
原稿用紙は真っ白のまま
僕は先生に怒られた
作文には嘘を書くことになった
昼休み放送で職員室に呼び出された僕。もちろん心当たりは微塵もない頭皮と毛根に誓って!いやホントに。
「いえ先生、僕は桐沢さんの家に行ったこと一度も無いですよ。そもそも家の場所も知らないですし行く理由もないので」
担任の何度されたか分からない質問に同じように何度返したか分からない返答をする。再生機能がバグったスマホかな?もしくは無限ループ。
「本当に早朝桐沢の家に行ってないんだな?」
目がこぼれ落ちそうなぐらいのガン開きで迫る担任にビビりながらも変わらない返答をした。五秒、十秒、十はt「そうか」二十秒には満たない間中年男性との熱い視線の交わしあいをした。職員室のどこかでポッと赤面したかのような擬音が聞こえたのは気のせいだ、そうだと思う、そうであって欲しい。定年間近の教頭(好きなタイプは金の稼げる男)が両手に頬をあててイヤンイヤンと身を捩らせてるのは僕の幻覚だ。ほら僕ってしょっちゅう幻聴聴こえてるから、きっとそうだようんいやホントにぃ!
はあぁぁ盛大なため息を出してギシギシと悲鳴をあげる背もたれにおも一気し寄りかかる担任。ギシギシがバキバキになりやがてポキッと逝くのは時間の問題だな。
「悪かったな昼休みに。こんだけしつこく質問してたのは桐沢の家から学校にクレームがいれられたんだよ。お宅の生徒がポストに怪文書?を投函していたってな。もう勘づいてるだろうが、その生徒やらの特徴を訊いたらお前さんと似てたって訳だ。すまんな」
「はぁ」
どう答えていいか分からず生返事。自分と似た外見の生徒なんてごまんといるだろう。それを今みたく時間を潰して尋m、失礼、質問ですね。質問を繰り返していくつもりならばお疲れ様ですとしか言いようがない。桐沢の件でいまだに大炎上中なのに。それが顔に出ていたのか、担任が苦笑いを浮かべた。
「ほれ、さっさと教室に戻って飯食え飯。食べて寝りゃ気分は変わるもんだ大抵の事は。あっでも授業中は寝るなよ」
「ういっす」
失礼しましたと頭を下げて職員室から出ようと動いた所で、またちょっとした好奇心がわいた。そう、また沸いてしまった。
「先生」
「なんだ?」
「その怪文書の内容は命を脅かすぞーみたいなやつですか?」
「いやいや違う。詳しい内容は教えてもらってないが、早朝ポストに5枚の手紙が入っていてその内容が全くもって事実無根の事を書かれていたとか怒りながら言ってたぞ。んで辺りを見回したら見覚えのある制服姿の男子学生が居たという話の流れだ」
「あーーそれじゃこう言っちゃあれですけど、ただのいたずらですか」
「だろうな。気分が悪くなるのは当然だろうし何より家が大変な時にそんなことをされたら誰だって頭にくるだろうよ。亡くなった娘を使って誹謗中傷されたら」
「亡くなった娘を使ってですか?」
「ああ、しきりに言ってたぞ。『よくも亡くなった娘を使ってあること無いことを』って電話越しに延々と」
それって、と更に質問をしようとしたが担任は「話は終わり俺も忙しいんだよ」と職員室から追い出された。追い出された僕は言われた通り飯を食うことにした。腹が減っていたのはたしかだし。人口密度が普段より三割ましとなった廊下を購買で何を買うか頭の中で候補を浮かべては消しながら歩き進めた。
灰色の空に点々とした黒い箇所が見えていて荒れる予兆を見せていた。学校で過ごす時間を終えて真っ先に向かった先は事故現場ではなく昨日体調不良を起こした場所。
山の付近
畑の反対側に鬱蒼とした木々がまるで境界線のように遮っていた。時折聞き慣れない鳥の鳴き声が奥の方から聞こえては消えていく。木々の隙間から見える奥には濃い緑を通り越して黒で塗られた景色。これが僕が見えている山の姿である。この町に来たばかり、まだ建前とか本音とか知らない理解していない子供の時に他の子供と山に行く機会があった。その子らと僕が見えていた景色は違っていた。少なくとも山を見て、視て、観て、はしゃぐ精神になれたことは皆無だった。
昨日の
体調不良はこうして山に近づけばよくなる生理現象として認識している。今は気張ってるからかなってないけどそれもいつまで持つか不明。心の中が見えたらきっとぐちゃぐちゃにされた何かになっているんだろう。
そのぐちゃぐちゃした心境で一歩一歩、恐る恐る、地雷原にいるかのような足取りで山に向かう。
思春期に発病する心のはしかにかかっていた僕はその手の現象に関する書物(主に漫画)を読み漁りその中に幼少期に暗闇の山の奥から名前を呼ばれるという自分と同じ境遇の者が山にお供えして難を逃れるという情報を手にし早速実行した。
そして限りなく失敗に近い形となった
その時の僕を間近に見ていた人は、こう評した「まるで猿憑きだった」と。
猿憑き
オカルトで動物の幽霊に憑依されて暴れたり体調を崩したりすることを○○憑きと言われるメジャーなのは狐憑きだろう。
猿憑きはこの土地での読ばれ方でその名の通り当時の僕は猿のように騒ぎ猿のように暴れていたらしい。らしいというのは記憶が曖昧なのだ。たしかに覚えている記憶な中ではすぐに怒って奇声を発して物を壊したりしていた。だがそうなる原因については全くもって覚えてないというか、その場面だけ記憶がプッツリと切られてるような感じになっていた。
もっともそんな状態は数日で終わった
恐らくだがお供えは無駄では無かったのだろう。ただお供えの内容がダメだったからあんな形になったのだと思っている。
ノンアルは飲んだことがないから分からないけどチータラは旨いんだけどなぁ
この町に来る前に聞いた僕を呼ぶ声。正体は結局分からずじまい。物語でありがちな実はこの地方に古くから伝えられている大妖怪やら神様ということは掠りもせず。
まあ言えるのはあれが幻聴では無かったのだ
なんでかだって?そりゃ、
今も聴こえているからだよ
いやホントに
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