王道君と空気が読めない転校生

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来たる季節外れの転校生たち 1

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「うわ、でっけー門」

 見上げるほどに大きな門を前に、1人の少年は期待に胸を躍らせた。
以前入学した学校で、不祥事を起こし退学させられてしまったが、叔父が経営するこの学園に2か月遅れだが転入することになったのだ。
家族と叔父に迷惑をかけないよう穏便な学園生活を送らねば、と誓う少年。

以前叔父と約束した変装道具であるビン底メガネをかけ門へと一歩踏み出す。
すると、

「ここがあいつが通っている学校か!」

と底抜けに明るい声が聞こえた。
少年は自分以外の転校生がいたのかと思い振り返る。
彼はにこりと満面の笑みを浮かべこちらを見た。

「よう!お前も転校生か?おれは香取天だ。よろしくな!」

そういい右手を差し出す。普段なら挨拶するときに握手は求めないはずなのにさすが御曹司が多く通う学校だ。
咄嗟に手を出しながら少年も自己紹介をする。

「俺は和久田歩。こちらこそよろしく!」

すると、そうか歩だな!とにこやかに言うが次の一言に衝撃を受けた。

「なんでお前もじゃもじゃなかつら被ってんだ?さすがに不審者だぞ?」



少年は自分以上に正直者に会ってしまったのかもしれないと思った。
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