毎日記念日小説

百々 五十六

文字の大きさ
95 / 147

10月2日 豆腐の日 大久保大興奮

しおりを挟む
今日は何しようかな?
なんだろうな?
何かな何かな?
楽しい雑談かな?
目標は、今日もいらないや。
明確に何かができなかったわけじゃないし。
今日も頑張っていこう!!
ふわふわな感じで気合を入れた俺は、『雑談部屋』に入っていった。







今日もまた、白い空間に放り出された。
そしてどこからともなくアナウンスが鳴った。


”シチュエーションの設定、人物選択、話題選択が終了しました。
これより雑談を始めます。”

やっぱりアナウンスが止んだ。
やはり、雑談部屋で一番無駄な時間なう。
AIはここを修正しないのだろうか?
やっぱ、修正しないかぁ。
修正してくれないかなぁ。
毎回同じこと思ってるなぁ。
ある意味、これがルーティーンみたいなところあるしなぁ。
そう考えると、意味があるのかなぁ?
意味、あったのかな…
このルーティーンやめようかな?
どうしよう。
でも、これをやめて、調子崩したら辛いから、続けるかぁ。
再びアナウンスが鳴った。


”雑談所要時間は30分、盛り上がり等により自動で延長や短縮を行います。
シチュエーションは、『スーパーの豆腐コーナーの前』です。
雑談に参加するメンバーは、『田中様』『関様』『大久保様』『渡辺様』です。
決まった役職、役割等はございません。ご気軽に参加してください。
それでは雑談を始めさせていただきます。
今回の話題は『豆腐』です。
それでは楽しい雑談の時間をお過ごしください。”

アナウンスがやんで、光に包まれた。
豆腐か。
豆腐かぁ…
食べ物話題だから、当たりっぽいなぁ。
当たりな気がするなぁ。
イージー話題であってくれ!!!
何の話になりそうかな?
豆腐料理の話かな?
豆腐の作り方の話かな?
好きな豆腐の派生形の話かな?
豆腐の思い出の話かな?
いろいろ話ができそうだな。
選択肢が多すぎて、全然絞れないな。

テーマを考えるかぁ。
テーマ何がいいかな?
さっき何の話になりそうか考えたときに出した、『好きな豆腐の派生形の話』がいいテーマだったから、それにしようかな。
よし!決定!!
今日持って行くテーマは『好きな豆腐の派生形の話』!!!
テーマは、出さなくていけるなら、出さない方が良いけど、このテーマで話してみたい気もする。
うーん、悩ましい。
悩んでいると、光が収まってしまった。

今日は、大久保が最初に話し始めた。
珍しいな。
大久保が話し始めるなんて。
あ、雑談のテンポはもちろん流行り?のハイテンポ。

「今日の、話題は、『豆腐』、だね。みんなって、豆腐、好き?私は、結構、好き」
「俺も、結構好きだな。豆腐っていろんな料理に合うから、豆腐があると安心感あるよな」
「すごく、分かる。豆腐の、安心感って、すごい!!」
「私も好きですね、はい。豆腐の優しい味が、いろんなものを引き立ててていいですよね、はい」
「分かる!すごく、わかる!!みんな、豆腐の、解像度が、高くて、うれしい!!」
「俺も、豆腐は最高じゃねって思ってる。大豆からできてるし、大豆製品との相性も最強じゃね?」
「それも、すごく、分かる!!大豆、製品、との相性、すごくいい。そして、大豆、製品は、汎用性が、高い、食材が、多い!!!みんな、豆腐が、好き、なのが、うれしい。豆腐が、好きな、人たちと、豆腐の、話が、出来て、うれしい!!!」
「そんなに、豆腐が大好きな大久保は、豆腐はどうやって食べるのが好きなんだ?」
「それは、悩ましい、質問。難しい、だって、豆腐って、どんな、食べ方、でも、美味しい、から。本当に、難しい、質問、だけど、強いて、言うなら、やっぱり、みそ汁の、豆腐。安心感が、他とは、頭一つ、抜けて、違う。他の、豆腐、料理、にも、それぞれの、良さが、あるけど、やっぱり、みそ汁の、安心感が、うれしい!皆は、豆腐料理、何が好き?」
「俺は、やっぱり鍋じゃね。アツアツの豆腐って、凶器的な熱さだけど、その分うまさも凶器的じゃね」
「鍋も、いい!アツアツで、とろとろの、豆腐も、熱されて、ちょっと、固まった、豆腐も、スープの、味を、いい感じに、吸ってて、いい!!渡辺君、センスを、感じる!!」
「そんなに褒めてもらえるって、最高じゃね?」
「私は、冷ややっこかな、はい。私は、どちらかというと、冷たい豆腐が好きだから、冷ややっこかな、はい」
「冷ややっこも、いい!!調味料、とか、薬味の、引き立て役に、徹している、感じが、あって、いい!だけど、しっかり、存在感も、あって、豆腐が、消えすぎて、いない、ところも、いい!!関さんからも、センスを、感じる!!」
「褒められると嬉しいですね、はい」




それから、熱意MAX、興奮MAXの大久保が主導で話が回っていった。
大久保は、誰かが言ったことに毎回、熱意のこもった返しと、褒めの言葉を言ってくれるので、みんな気分よく雑談をすることができた。
大久保に乗せられて、みんなだんだん饒舌になっていった。
楽しい雑談を振り返っていると、アナウンスが鳴った。






”34分23秒87が経過しました。お話の途中かと思いますが、教室の方に転送いたします。話し足りないかと思いますが、この話題はこの場限りといたしますようよろしくお願いします。教室で同じ話題をしたとしても特に罰則等はございませんが、ご協力よろしくお願いいたします。それと同じように、教室での話題をこの場に持ち込まないようよろしくお願いいたします。このアナウンスの内容を何度もお聞きになっていると思いますがなにとぞご協力よろしくお願いいたします。


豆腐はいいですよね。
年中無休で、いろんな料理にも合いますからね。
各季節の料理を思い浮かべたときに、どの季節にも豆腐がいるような気がします。


今日の残りの時間も頑張ってください。
それでは教室にお送りいたします。
それでは良い学校生活を”

アナウンスが止んだ。

教室に戻ってきた。
楽しかった。
大久保があんなに熱く語ってるのが珍しくて面白かった。
あんな文量を話す大久保、初めて見たかもなぁ。
大久保に褒められていい気分になっている。
俺は、鼻歌交じりで次の授業の準備を始めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!

オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。 ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。 学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。 当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。 同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。 ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。 そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。 まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。  その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。 こうしてジュリーとの同居が決まった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

BODY SWAP

廣瀬純七
大衆娯楽
ある日突然に体が入れ替わった純と拓也の話

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...