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『ビッグラビット』周回 始まりの町帰還
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「ステータスの調整できたか?!」
周回に行きたくてうずうずしているコルドが、声をかけてきた。
声色から、「早く行こう!」っていう気持ちがにじみ出ていた。
「おう! できたぞ!」
「できたわ!」
俺とローズの返事を聞いたコルドは、バッと立ち上がり言った。
コルドは、『ビッグラビット』討伐の周回に行きた過ぎて、いつもより動きのキレが3割増しになっている。
「じゃあ、『ビッグラビット』討伐、周回行くぞ!」
「おう!」
「うん!」
俺とローズは、コルドの後を付き従うように歩いた。
コルドの歩調はいつもより気持ち速かった。
歩き始めてすぐ、急にコルドが立ち止まった。
どうしたんだ?
「これって、どうやってもう1回『ビッグラビット』と戦うんだ?!」
あぁ、確かに、さっき倒したばっかりで復活とかしてるもんなのかな?
遠目で見る限り、さっき『ビッグラビット』と戦った場所には復活していない。すぐに復活していてすぐに戦えるとかではなさそうだな。
「確かに、さっきいた場所に、復活してるとかではなさそうだな」
「まぁ、遠くで見てるだけじゃわからないものかもしれないし、『ビッグラビット』がもともといた場所に行ってみましょう」
ローズに促され、立ち止まっていた俺たちは再び歩き出した。
まぁ、ちゃんと現場を見てみないことには、何も言えないしな。
『ビッグラビット』と戦った場所に近づいてきたところで、コルドが叫んだ。
「あ! なんか『ビッグラビット』がいたところらへんに、でかいウィンドウが浮いてるぞ!」
そういうとコルドは、一目散に走り出した。
急に走り出さないでよぉ……ちょっとは落ち着きを持ってくれるとありがたいなぁ……
「なんて書いてあるか見に行こう!」
「そうね!」
コルドを追うように俺とローズも走り出した。
『ビッグラビット』がもともといた場所には、透明なウィンドウが1枚浮いていた。
浮いているといってもふわふわ浮いているんじゃなくて、空中に固定されていた。
そのウィンドウにはこんなことが書かれていた。
”『ビッグラビット』に再挑戦しますか?
はい/いいえ
※このウィンドウは、既に『ビッグラビット』を討伐した人にのみ表示されています。”
こんな感じになってるんだぁ。
これなら、一度ボスを倒せば、ここを自由に通ることも出来るし、戦いたくなったらいつでも戦うことができるなぁ。
ゲームっぽさも出てていいな!
俺は、観察するように、なめまわすようにウィンドウを見ながら、感動を口に出した。
「おぉ! こんな感じになってるんだな!」
「じゃあ、さっそく『はい』を押すぞ!」
コルドはこの感想を言う前に、「早く戦いたい!」という気持ちが前面に出てきたのか、すぐさまボタンを押そうとした。
「「了解」」
俺とローズは、好戦的すぎるコルドに苦笑いをしながらも了承した。
コルドは、勢いよく『はい』を押した。
すると、ウィンドウに表示される文言が変化した。
”『ビッグラビット』への再挑戦の意志を確認しました。
『ビッグラビット』が復活します。”
文言が変わって5秒後くらいに、だいたい10歩分先に『ビッグラビット』が現れた。
ウィンドウは、『ビッグラビット』が現れたときに消えた。
コルドが興奮気味に言う。
「うぉ! 『ビッグラビット』が急に出てくると、迫力があるな!」
興奮で暴走しそうなコルドに釘を刺しつつ皆を鼓舞する。
「油断さえしなければ、さっきよりは余裕のある戦闘になるはずだ!」
ローズも俺と同じように気合いを入れる発言をする。
「気合い入れていきましょう!」
「「おう!」」
これにより気合いが入って、みんな引き締まった顔になった。
戦闘用の顔だ。
俺は前回と同じように、指示をする。
「とりあえず、全力の初撃を決めるぞ!」
「「了解!」」
それから、数秒で準備を整え、第2回『ビッグラビット』討伐が始まった。
10体目の『ビッグラビット』を倒し終わった。
再挑戦時の『ビッグラビット』の強さは、最初の『ビッグラビット』と変わらなかった。
10体目の『ビッグラビット』を討伐した時に新しい称号を手に入れた。
『ラビットキラー』
ラビット系の魔物をいろんな種類、大量に狩ったものに与えられる称号。
獲得条件:4種類のラビット系の魔物を合計500体以上狩る。※1種類最低10体以上狩る必要がある。
ラビット系魔物との戦闘時、能力値が10%アップする。
ラビット系魔物との戦闘で得られる経験値が10%アップする。
『ウサギの天敵』
ラビットのボスを連続で討伐し続けたことで、ラビット全体から天敵と認識されたものに贈られる称号。
獲得条件:ラビットのボスを10体連続で同じ人たちが討伐する。
ラビット系魔物との戦闘で得られる経験値が10%アップする。
ラビット系魔物から得られるドロップ品の量が10%アップする。
ラビット系魔物からの好感度が下がり敵意を向けられるようになる。
10体目にもなると、動きがだんだんと洗練されて来た。
ほとんど機械みたいに決まった動きをして、最速記録を更新した。
記録は13分24秒。
レベルがあと1つ2つ上がるか、ステータスアップ系のスキルのレベルが1つ2つ上がると、大幅な記録更新が狙えそうだ。
ちなみに一度コルドが大きなミスをして、それにつられて俺もミスをした結果、泥沼になった回があって、その回で最遅記録も更新した。
10体の『ビッグラビット』を討伐している間にコルドとローズのレベルも10に上がった。
ちなみに俺のレベルはLv.10からまだ上がっていない。
Lv.10にあげるのも大変だけど、こっからレベルを上げるのはさらに大変なんだなって思った。
そういえば最初の『ビッグラビット』を倒した時にアナウンスで流れた『ワールドクエスト』って何だったんだろう? 細かい説明がなかったから流しちゃったけど、なんだったんだろうなぁ。
10体目を倒したあと、地面に寝転がりコルドは叫んだ。
「飽きてきた!」
まぁ、10回も同じ敵と同じように戦ってたら飽きちゃうよなぁ。
だんだんと行動が最適化されてきて、やることも同じになってたし、飽きるよなぁ。
「まぁ、さっきので10匹目の『ビッグラビット』だったしな!」
「じゃあ、そろそろ、町に帰る?」
ローズの提案に、コルドが勢い良く乗った。
「そうだな!」
俺もちょうど飽きてきたし、同じことをしすぎて精神的に疲れていたので、素直に乗った。
「まぁ、周回なんて楽しめるぐらいでやめるのが1番だよな!」
「まぁ、私たちは、ガチ勢でもないし、廃人プレイとかをしてるわけじゃないしね!」
そうだ! 俺たちはガチ勢じゃないのだ。
エンジョイ勢なのだ。
このゲームを楽しむ目的で始めたエンジョイ勢なのだ。
強くなるのは楽しいから、多少の修行パートみたいなのはいいけれど、所業パートばかりになると疲れちゃうのだ。
適度に息抜きが必要!
適度に新しい刺激が必要!
1分1秒を争うことを主目的としてない!
「じゃあ、帰ろう! 始まりの町へ!」
「「了解!」」
俺たちは、始まりの町へ向けて歩き出した。
始まりの町へ帰る道中、雑談をしていると、コルドが楽しそうに言った。
「俺たちが、ワールドで最初にボスを倒したって聞いたら、ふみちゃんと樹璃ちゃんは驚くかな?! 尊敬とかしてくれるかな?!」
「まぁ、驚きはするんじゃない? でも、どれくらいすごいことかを実感するまでに時間がかかるんじゃないかな?」
確かに、初心者にそのゲーム内のことを自慢しても、どんだけすごいのかって実感がわかないよな。
「そもそも、私たちですら、どんだけすごいことなのかがいまいちピンと来てないしね!」
確かに、俺たちもどれぐらいすごいことなのか、よくわからないな。
とりあえずめっちゃ喜んだけど、どれくらいすごいことなんだろうな?
「確かにそうだな!」
俺は続けて素直に思ったことを言った。
「まぁ、ワールド最初だからって、威張るわけでも自慢するわけでもないんだから、ピンとくる必要もない気がするな!」
「それもそうね!」
雑談の話題はすぐに話題は変わっていった。
俺たちは着実に始まりの町に近づいている。
雑談の途中、俺は時計を確認した後、言った。
「まだ、3時半とかだけど、この後どうする?」
「うーん……どうしよう?!」
コルドはすごく悩んでいる。
これはやりたいことがありすぎて迷っているのか、みんなでやりたいことが出てこないのかどっちなんだろうな。
「久しぶりに自由行動にしてみる?」
ローズから盲点だった、提案が来た。
確かに、個人行動が適度にあったほうが面白いよな。
「1日ぶりの自由行動か! いいかもな!」
俺は賛成しつつ、個人行動の後にしたいことを2人に伝える。
「今日の最終ログアウト前に北のボスにチャレンジしてみたいから、夜にもう一度集合でいいか?」
「いいぞ!」
「いいわ!」
「じゃあ、町に帰ったら自由行動だな!」
「「うん!」」
うまく意見がまとまってよかった。
町に帰ったら何をしようかな。
しばらく他愛もない雑談をしていると、コルドが元気良く言った。
「北のボスに行く前に、自由時間でステータスがどうなったか見せ合おうぜ!」
2人の周回後のステータスも見てない。それに、さらに自由行動を経たら、2人のステータスはどうなってるのか気になるな!
「「分かった!」」
コルドがこぶしを握って、気持ちと気合いを込めた宣言をする。
「じゃあ、2人を驚かすような成長をしてやるぜ!」
コルドの熱にあてられて、俺も宣言する。
「楽しみだな! 俺も、2人をあっと驚かせて見せるぞ!」
ローズもそれに乗ってきた。
「じゃあ、私も!」
それからも楽しく雑談しながら街を目指した。
けっこうな時間歩いたような気がするが、雑談が楽しくて気が付いたら始まりの町についていた。
町についていの一番に俺は宣言した。
「町に着いたし、じゃあ、解散!」
「「了解!」」
俺たちは、各々のやりたい事のある方へ散っていった。
周回に行きたくてうずうずしているコルドが、声をかけてきた。
声色から、「早く行こう!」っていう気持ちがにじみ出ていた。
「おう! できたぞ!」
「できたわ!」
俺とローズの返事を聞いたコルドは、バッと立ち上がり言った。
コルドは、『ビッグラビット』討伐の周回に行きた過ぎて、いつもより動きのキレが3割増しになっている。
「じゃあ、『ビッグラビット』討伐、周回行くぞ!」
「おう!」
「うん!」
俺とローズは、コルドの後を付き従うように歩いた。
コルドの歩調はいつもより気持ち速かった。
歩き始めてすぐ、急にコルドが立ち止まった。
どうしたんだ?
「これって、どうやってもう1回『ビッグラビット』と戦うんだ?!」
あぁ、確かに、さっき倒したばっかりで復活とかしてるもんなのかな?
遠目で見る限り、さっき『ビッグラビット』と戦った場所には復活していない。すぐに復活していてすぐに戦えるとかではなさそうだな。
「確かに、さっきいた場所に、復活してるとかではなさそうだな」
「まぁ、遠くで見てるだけじゃわからないものかもしれないし、『ビッグラビット』がもともといた場所に行ってみましょう」
ローズに促され、立ち止まっていた俺たちは再び歩き出した。
まぁ、ちゃんと現場を見てみないことには、何も言えないしな。
『ビッグラビット』と戦った場所に近づいてきたところで、コルドが叫んだ。
「あ! なんか『ビッグラビット』がいたところらへんに、でかいウィンドウが浮いてるぞ!」
そういうとコルドは、一目散に走り出した。
急に走り出さないでよぉ……ちょっとは落ち着きを持ってくれるとありがたいなぁ……
「なんて書いてあるか見に行こう!」
「そうね!」
コルドを追うように俺とローズも走り出した。
『ビッグラビット』がもともといた場所には、透明なウィンドウが1枚浮いていた。
浮いているといってもふわふわ浮いているんじゃなくて、空中に固定されていた。
そのウィンドウにはこんなことが書かれていた。
”『ビッグラビット』に再挑戦しますか?
はい/いいえ
※このウィンドウは、既に『ビッグラビット』を討伐した人にのみ表示されています。”
こんな感じになってるんだぁ。
これなら、一度ボスを倒せば、ここを自由に通ることも出来るし、戦いたくなったらいつでも戦うことができるなぁ。
ゲームっぽさも出てていいな!
俺は、観察するように、なめまわすようにウィンドウを見ながら、感動を口に出した。
「おぉ! こんな感じになってるんだな!」
「じゃあ、さっそく『はい』を押すぞ!」
コルドはこの感想を言う前に、「早く戦いたい!」という気持ちが前面に出てきたのか、すぐさまボタンを押そうとした。
「「了解」」
俺とローズは、好戦的すぎるコルドに苦笑いをしながらも了承した。
コルドは、勢いよく『はい』を押した。
すると、ウィンドウに表示される文言が変化した。
”『ビッグラビット』への再挑戦の意志を確認しました。
『ビッグラビット』が復活します。”
文言が変わって5秒後くらいに、だいたい10歩分先に『ビッグラビット』が現れた。
ウィンドウは、『ビッグラビット』が現れたときに消えた。
コルドが興奮気味に言う。
「うぉ! 『ビッグラビット』が急に出てくると、迫力があるな!」
興奮で暴走しそうなコルドに釘を刺しつつ皆を鼓舞する。
「油断さえしなければ、さっきよりは余裕のある戦闘になるはずだ!」
ローズも俺と同じように気合いを入れる発言をする。
「気合い入れていきましょう!」
「「おう!」」
これにより気合いが入って、みんな引き締まった顔になった。
戦闘用の顔だ。
俺は前回と同じように、指示をする。
「とりあえず、全力の初撃を決めるぞ!」
「「了解!」」
それから、数秒で準備を整え、第2回『ビッグラビット』討伐が始まった。
10体目の『ビッグラビット』を倒し終わった。
再挑戦時の『ビッグラビット』の強さは、最初の『ビッグラビット』と変わらなかった。
10体目の『ビッグラビット』を討伐した時に新しい称号を手に入れた。
『ラビットキラー』
ラビット系の魔物をいろんな種類、大量に狩ったものに与えられる称号。
獲得条件:4種類のラビット系の魔物を合計500体以上狩る。※1種類最低10体以上狩る必要がある。
ラビット系魔物との戦闘時、能力値が10%アップする。
ラビット系魔物との戦闘で得られる経験値が10%アップする。
『ウサギの天敵』
ラビットのボスを連続で討伐し続けたことで、ラビット全体から天敵と認識されたものに贈られる称号。
獲得条件:ラビットのボスを10体連続で同じ人たちが討伐する。
ラビット系魔物との戦闘で得られる経験値が10%アップする。
ラビット系魔物から得られるドロップ品の量が10%アップする。
ラビット系魔物からの好感度が下がり敵意を向けられるようになる。
10体目にもなると、動きがだんだんと洗練されて来た。
ほとんど機械みたいに決まった動きをして、最速記録を更新した。
記録は13分24秒。
レベルがあと1つ2つ上がるか、ステータスアップ系のスキルのレベルが1つ2つ上がると、大幅な記録更新が狙えそうだ。
ちなみに一度コルドが大きなミスをして、それにつられて俺もミスをした結果、泥沼になった回があって、その回で最遅記録も更新した。
10体の『ビッグラビット』を討伐している間にコルドとローズのレベルも10に上がった。
ちなみに俺のレベルはLv.10からまだ上がっていない。
Lv.10にあげるのも大変だけど、こっからレベルを上げるのはさらに大変なんだなって思った。
そういえば最初の『ビッグラビット』を倒した時にアナウンスで流れた『ワールドクエスト』って何だったんだろう? 細かい説明がなかったから流しちゃったけど、なんだったんだろうなぁ。
10体目を倒したあと、地面に寝転がりコルドは叫んだ。
「飽きてきた!」
まぁ、10回も同じ敵と同じように戦ってたら飽きちゃうよなぁ。
だんだんと行動が最適化されてきて、やることも同じになってたし、飽きるよなぁ。
「まぁ、さっきので10匹目の『ビッグラビット』だったしな!」
「じゃあ、そろそろ、町に帰る?」
ローズの提案に、コルドが勢い良く乗った。
「そうだな!」
俺もちょうど飽きてきたし、同じことをしすぎて精神的に疲れていたので、素直に乗った。
「まぁ、周回なんて楽しめるぐらいでやめるのが1番だよな!」
「まぁ、私たちは、ガチ勢でもないし、廃人プレイとかをしてるわけじゃないしね!」
そうだ! 俺たちはガチ勢じゃないのだ。
エンジョイ勢なのだ。
このゲームを楽しむ目的で始めたエンジョイ勢なのだ。
強くなるのは楽しいから、多少の修行パートみたいなのはいいけれど、所業パートばかりになると疲れちゃうのだ。
適度に息抜きが必要!
適度に新しい刺激が必要!
1分1秒を争うことを主目的としてない!
「じゃあ、帰ろう! 始まりの町へ!」
「「了解!」」
俺たちは、始まりの町へ向けて歩き出した。
始まりの町へ帰る道中、雑談をしていると、コルドが楽しそうに言った。
「俺たちが、ワールドで最初にボスを倒したって聞いたら、ふみちゃんと樹璃ちゃんは驚くかな?! 尊敬とかしてくれるかな?!」
「まぁ、驚きはするんじゃない? でも、どれくらいすごいことかを実感するまでに時間がかかるんじゃないかな?」
確かに、初心者にそのゲーム内のことを自慢しても、どんだけすごいのかって実感がわかないよな。
「そもそも、私たちですら、どんだけすごいことなのかがいまいちピンと来てないしね!」
確かに、俺たちもどれぐらいすごいことなのか、よくわからないな。
とりあえずめっちゃ喜んだけど、どれくらいすごいことなんだろうな?
「確かにそうだな!」
俺は続けて素直に思ったことを言った。
「まぁ、ワールド最初だからって、威張るわけでも自慢するわけでもないんだから、ピンとくる必要もない気がするな!」
「それもそうね!」
雑談の話題はすぐに話題は変わっていった。
俺たちは着実に始まりの町に近づいている。
雑談の途中、俺は時計を確認した後、言った。
「まだ、3時半とかだけど、この後どうする?」
「うーん……どうしよう?!」
コルドはすごく悩んでいる。
これはやりたいことがありすぎて迷っているのか、みんなでやりたいことが出てこないのかどっちなんだろうな。
「久しぶりに自由行動にしてみる?」
ローズから盲点だった、提案が来た。
確かに、個人行動が適度にあったほうが面白いよな。
「1日ぶりの自由行動か! いいかもな!」
俺は賛成しつつ、個人行動の後にしたいことを2人に伝える。
「今日の最終ログアウト前に北のボスにチャレンジしてみたいから、夜にもう一度集合でいいか?」
「いいぞ!」
「いいわ!」
「じゃあ、町に帰ったら自由行動だな!」
「「うん!」」
うまく意見がまとまってよかった。
町に帰ったら何をしようかな。
しばらく他愛もない雑談をしていると、コルドが元気良く言った。
「北のボスに行く前に、自由時間でステータスがどうなったか見せ合おうぜ!」
2人の周回後のステータスも見てない。それに、さらに自由行動を経たら、2人のステータスはどうなってるのか気になるな!
「「分かった!」」
コルドがこぶしを握って、気持ちと気合いを込めた宣言をする。
「じゃあ、2人を驚かすような成長をしてやるぜ!」
コルドの熱にあてられて、俺も宣言する。
「楽しみだな! 俺も、2人をあっと驚かせて見せるぞ!」
ローズもそれに乗ってきた。
「じゃあ、私も!」
それからも楽しく雑談しながら街を目指した。
けっこうな時間歩いたような気がするが、雑談が楽しくて気が付いたら始まりの町についていた。
町についていの一番に俺は宣言した。
「町に着いたし、じゃあ、解散!」
「「了解!」」
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