日本の闇百景

Ittoh

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安全の闇百景

オンとオフは、異なる「#仮面__ペルソナ__#」を持つ

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 人へ誹謗中傷の書き込みをおこなう、相手が優しければ優しいほどに、書き込みの度合いというのは、厳しく辛いモノとなることが多い。相手を本当の意味で追い詰めてしまった、結果として自殺や凶行に走らせたとしたら、その罪は問われるのだろうか?

 追い詰めた側の罪は、罪として問われるのか?



 福岡でおきた刺殺事件は、そんな言葉を思い出させた。



 「ネット弁慶」という方は、リアルで会うと、非常に優しい方であることも多い。とても、ネット上での性格と現実が一致しない方を示しているようです。
 これは、ハンドルを握ったら性格が変わる、「亀有」に出てきた本田速人もまた、「仮面ペルソナ」のあり方が極端に変化する方である。



 個人的には、前から、人間は、コミュニケーションをとるにあたって、自分が相手に対して持っている「仮面ペルソナ」と相手が自分に対して抱く「仮面ペルソナ」にギャップがあると考えている。これは、昔々、大学生の頃に、自分が見た相手の性格分析と相手が自分を見た性格分析をおこなったことがある。この実行には、非常に神経を使い、お互いにどのような結果が出ても相手に対して害意が無いという条件でなければ、とても怖くて実行できない検査方法である。



 福岡で起きた刺殺事件は、このような「仮面ペルソナ」リアルとヴァーチャルの乖離が、融合しようとした結果、引き起こした事件なのかもしれない。



 お爺ぃが、問題と考えるのは、書き込みを行った側の意識である。



 ネット上で、イジメを受けて、キレタ結果として生じた事件だったように思う、お爺ぃは間違っているかもしれない。



 イジメは実行してはいけないことであり、誹謗中傷も実行してはいけないことなのだと、ネットで書き込みを行うモノは、認識はしていることが多い。だが、オンラインという「仮面ペルソナ」には、リアルでは書き込んではいけないと考える「言葉」を書き込んでしまう世界である。
 リアル上の人間と、ヴァーチャル上の人間では、異なる「仮面ペルソナ」を持っているとお爺ぃは推定する。乖離という点では、誰もが「ネット弁慶」と考えられる。
 ネット上の自分と、リアルの自分が、完全に一致しているとは、お爺ぃも考えていない。完全に一致している人間がいるとも考えていない。それが、お爺ぃが、ネットを判断する基準となっている。オンライン上で書き込んでいる人が、リアルとは違う人格を持つ人間であるという前提で、相手を傷つけないように書き込むことができているのだろうか。
 お爺ぃ自身、本当にできているという思いは無い。言葉ひとつひとつは、きわめて危険な綱渡りをしているようなモノだと認識している。



 警察の捜査が、動機の解明という点で、どのように行われるかは、不明であるが、裁判等の推移を含めて、お爺ぃが気になってしまう事件がまた一つ起きてしまった。



 犯人は自主しており、犯行そのものは明確である。おそらく裁判で殺人そのものについて争われることは無いと判断される。裁判で争われるのは、動機なのではないだろうか。刑期を判断するにあたって、動機を巡る犯人側の弁護が、裁判で争われると推定される。



 どのような理由があろうとも、オンで傷つけられた行為を、オフで返すことは、許されることではない。だからといって、オンだからといって、人を傷つけて良いということにはならない。



 お爺ぃは、冗談を言うのが苦手である。本当に冗談なのか、本気なのかの判断が、自分自身でできるとは思わないからだ。100%の冗談も、0%冗談も言って面白いとは感じない。どこかに本音が混ざってしまうのが、冗談なのではないかと、お爺ぃは考えてしまっている。
 怯えが過ぎれば、何も発言しないで、既読スルーということになるが、これはオンに対する引きこもりとも言えてしまう。
 まぁ、リアルが基本とすれば、オンから引き篭もったとしても、問題は無いのかもしれない。
 ネット上であったとして、和気藹々という時代は、人々の記憶という神話の中にしか残っていないのかも知れない。

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