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3章
(1)復興
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あの後、俺はシャルとハウラを野戦病院に運び、エラムラの治癒士の中に混ざって重傷者の治療に奔走した。ハウラを野戦病院に運び込んだ時は何故か周りが阿鼻叫喚になったが、それ以降は特に問題は起きず、シャルも安全な場所に寝かせてもらえることになった。
重傷者ばかりが集められた野戦病院で、俺の『雷光』は真価を発揮した。能力を使うと、患者だけでなく俺の肉体の疲労まで回復してしまうので、いくら酷使しても疲れなかった。しかも治療を施すたびに周囲の人間まで回復するから、俺のいるテントは治癒士の永久機関と化していた。
しかも『雷光』は千切れた部位まで生やしてしまうとんでもない回復力だった。流石に時間が経ち過ぎて古傷と化した部位は治せなかったが、手や足を失った重症者は優先的に俺に回されることになっていた。
治療の合間、俺はテントの外でエトロとアンリに再会できた。
エトロは気絶した状態で運ばれてきたので会話できなかったが、大した怪我は負っていなかったので安心した。彼女には色々と聞きたいことがあったが、他の負傷者の治療を急かされたため、エトロの治療は他の治癒士に任せることになった。
問題は、ベッドでご対面したアンリの方である。
アンリは全身に深い裂傷を負い、大量出血で意識が朦朧としていた。極めつけは複雑骨折でグロテスクになった左足で、俺は悲鳴を上げながら急いで治療した。俺がいない間、アンリはダウバリフと一体どんな戦いを繰り広げたのだろうか。治療を終えたらアンリはすぐに眠ってしまったため、話は聞けずじまいだった。
エトロたちの治療が終わった後、今度はレブナとシュイナが負傷者の運搬を手伝ってくれた。二人は成人男性を平然と両肩に担ぎながら、俺にだらだらと里の様子を教えてくれた。
スキュリアの狩人は完全に撤退し、里の外にも残党はいない。ドラゴンの襲来も止まったが、薄明の塔が崩壊したせいで巫女の結界は使えない。薄明の塔には特殊な歯車が使われているため、再建には相当な時間がかかるようだ。そのため、巫女の代わりに守護狩人が里の警備に回るらしい。
そう言った現況を語る間、レブナとシュイナは寂しそうに笑っていた。自分たちの生活が立ち行かなくなるかもしれないのだから、部外者の俺でも彼女達の気持ちが手に取るようにわかった。
しかし、翌日のエラムラの復興は意外にも順調に進んでいた。
青々とした空の上を、小鳥が滑る真昼間。
道端では、写真片手に談合する商人と建築士が溢れ返り、屈強な男たちが瓦礫の撤去作業に精を出している。綺麗になった土地ではすでに仮設住宅が乱立し、エラムラギルドも元通りの姿を取り戻していた。
建築作業に携わっているのは、ロッシュが外部から呼び寄せた業者がほとんどだ。潤沢な資金があるエラムラだからこそできる急ピッチの復興のおかげで、里の中は戦後と思えないほど活気に満ち溢れていた。
もちろん、業者の身元ははっきりしているため、スキュリアの工作員対策はばっちりである。
ありがたいことにボランティアで来てくれた人もいて、広場の一角では炊き出しが行われている。炊き出しが始まったのは朝の九時にも関わらず、正午を過ぎてもなおテント前には大行列があった。
その行列の先頭で、俺は一仕事終えた身体でランチプレートを受け取っていた。
真夜中から午後二時まで、蒸し暑いテントで全力稼働していたから俺はふらふらだった。約十四時間ぶりの日光とご飯、そして清々しい昼の日差しが滅茶苦茶心地よく、少し気を抜いたら眠ってしまいそうだ。『雷光』で体力を維持できても、精神的疲労まではどうにもならないらしい。
重傷者の治療が全て終わったので、俺の業務はすでに終わった。今すぐベッドに飛び込みたいが、寝ている間に飢え死にしては堪らないので、こうして飯にありついているのである。
俺はしおしおになった目をこじ開けつつ、広場の隅っこに座って両手を合わせた。
本日のメニューは、今朝狩人にぶっ殺されたドドックスの煮込みスープと、噛み応えのありそうなカンパーニュだ。ドラゴンの死体を好んで食べるドドックスの肉なんてゾッとしないが、スープの味はまともだった。豚骨と鶏がらスープを混ぜたような濃厚な旨みで、ラーメンにしたらバカ売れするだろう。
「あ゛ー……身体に染み渡る……」
炊き出しの大行列を眺めながらお行儀悪くスープを啜っていると、俺の横にぬっと背の高い男が現れた。
「よぉ坊主。ちゃんと生き残ったみたいだな!」
バトルアックスを背負った赤毛の男だ。俺は数秒静止した後、疲れ切った頭で昨日の記憶を引っ張り出した。
「あ! 俺を殴ったおっさん!」
「それは謝ったじゃねぇか! あと名前も名乗っただろ! アークだアーク! 次忘れたらもっかいぶん殴るぞおい!」
と言いながら背中を引っ叩いてきたので、俺はスープに細心の注意を払いながら濁った悲鳴をあげた。
「ぎゃ! スープ溢れるだろ! ……まぁでも、アークさん? も無事でよかったよ」
「さん付けなんざ気持ち悪りぃ。呼び捨てにしろ」
「そ、そこまでいうなら」
アークの推しの強さにドン引きしながら、俺はスープを一口啜る。
丁度そのタイミングで、大通りの方から男性の雄叫びが響き渡った。
「はあああああああ!」
今日初めて知ったのだが、この世界では建築専門の能力者がいるらしい。今そこで気合の入った雄叫びを上げている男がまさにそれだ。
パァン! と建築士が両手を叩いた瞬間、乱雑に置かれていた木材が一人でに立ち上がり、あっという間に柱と壁に変化した。その後は別の大工が耐震工事やら湿気対策やらを横付けし、ものの数分で立派な一軒家が完成した。地球の建築技術もびっくりな早業である。
「何度見ても凄いな、あれ」
「建築士は狩人の次に食える職だぜ? あれぐらいできて当然だろ」
確かに、ドラゴンがしょっちゅう街を壊す世界だから、あれぐらいのスピードでないとやっていけないのだろう。瓦礫の撤去も昨日今日と思えない速度で、この調子ならエラムラの里も一ヶ月で元通りになるだろう。
職人技の建築風景をぼんやり眺めながら、俺はスープにパンを浸して大きく頬張った。全粒粉のごわごわパンの口溶けがマイルドになり、麦の香りと甘じょっぱい味がいっぱいに広がった。
のんびり美味しいものを食べているだけで、昨日の地獄が遠い出来事のように思えてくるから不思議だ。いろいろ失いすぎて、まだ現実を受け止めきれていないのかもしれない。あるいは、こんなに人がいれば何とかなるだろうという、根拠のない楽観があるのかもしれない。
俺は無言でパンとスープを食べ尽くした後、空になったランチプレートを脇に置きながらアークに言った。
「そういや、俺がいなくなった後どうなった?」
昨日、俺がクラトネールを討伐して戻ってきた時には、すでにドラゴンの襲来は止まり、アークたちの姿は見当たらなかった。野戦病院も身内の顔しか判別できないほど忙しかったので、ドラゴン討伐の面々がどうなったのか定かでない。
アークは俺の隣で胡座をかいて横目で俺を見た。
「坊主の言った通り、あの後中位ドラゴンがわんさか来てフィーバーだったぜ? 素材が多すぎて全部回収できねぇし、自分がぶっ飛ばした分をマーキングしなきゃいけなかったぐらいだ」
「どんぐらい稼げた?」
「そりゃあガッポガポだぜ。さっと五千金貨ってところか?」
「ごっ!?」
俺の日給が霞むどころか消し飛ぶ金額だ。日本円で換算すれば五億円。この世界の武器が割高なので狩人にかかれば十年で消し飛ぶ額だが、一般人なら中央都市に引っ越しても一生遊んで暮らせるだろう。
顎を外さんばかりに驚く俺に、アークは得意げに歯を見せた。
「中央都市のスタンピードにゃあ負けるが、いい稼ぎだったぜ」
「中央のスタンピードは地獄かよ……」
ゲームで参戦した時は上位ドラゴン祭りだったが、やはりと言うか、こちらの世界でも同じ光景が広がっているのだろう。そんな場所に俺が飛び込んだらきっと瞬殺である。
やはりゲームのようにはいかないな、と思う傍ら、ふとアークの発言に引っ掛かりを覚えた。
「っつーか、先月あった中央都市のスタンピードって、おっさんも参加したのか?」
「したぜ。それがどうした?」
「ドミラスって人見なかったか? 『傀儡』の能力者なんだけど」
アークはドミラスの名を聞いた途端、意外そうな顔をした。
「ドミラスって言やぁ、白衣の死神のことか? 初日は前線で大暴れしてやがったが、二日目は変な薬品ぶちまけてドラゴンに追いかけ回されてたぞ」
「何してんだあの人」
返事が来ないので心配していたのだが、意外と元気そうで何よりだ。むしろ、返事を書くのが面倒だから放置してる可能性も出てきた。
「坊主、ドミラスと知り合いなんか?」
「まぁそんな感じ。あの人、スタンピードのお助け役で呼ばれたんだよな?」
「さぁなぁ。そこはおれも知らねーよ。ただ噂じゃ、討滅者に昇進しないかって王様に呼ばれたって話だ」
「えっ!? あの人いつマガツヒ討伐したんだ!?」
厄災のあだ名を持つマガツヒが現れたら、リデルゴア国中の空が黒く染まり、稲妻が雨霰のように降る。だがこの三ヶ月、一度もそのような超常現象は起きていないため、マガツヒ討伐なんてできるわけがない。
俺が疑い深い目つきになると、アークは舌を鳴らしながら人差し指を左右に振った。
「例外があんだよ。マガツヒ自体が滅多に出現しねぇから、他のドラゴンの討伐実績によっちゃあ昇進していいことになってる。つっても、その方法で討滅者になれる狩人も数えるほどだぜ」
「へぇ……じゃあ、ドミラスってすごいんだな」
「すごいで片付けられねぇぜ。あいつが中央都市のスタンピードに参加するだけで死者が半分も減るんだ」
「半分、か。……すごいな」
意外と知らなかった身近な人間の武勇伝に、俺は足元に視線を落としながら呟いた。
冷静になって考えてみると、ドミラスは装備を作ったり、討滅者昇進のために国王にお呼ばれしたりと、実績だけ見れば俺よりよっぽど転移者らしい。これでドミラスが討滅者になって帰ってきたら、俺はどんな顔で話しかければいいんだろう。
そういえば、俺の知っているゲームにスタンピードはほぼ討滅者で構成されていたが、こちらの世界では討滅者は希少なはず。ならば必然的に、中央都市のスタンピードは守護狩人ばかりの構成になっているだろう。攻略難易度もゲームとは大きく違っているはずだ。
「因みにだけどさ、中央のスタンピードってどんぐらいやばいんだ……?」
不躾な質問だったが、俺は心のどこかでスタンピードを甘く見ている節がある。ヨルドの里がスタンピードで滅びたと聞いてもいまいち実感がないぐらいだ。この際、現場を実際に見てきたアークに聞いた方がいい。
アークは一瞬表情を消すと、眉間に皺を刻みながら声を落とした。
「十人に一人が確実に死ぬって言われてんな。討滅者がいなけりゃもっと死ぬぜ。知ってっか? 中央都市の人口は一千万人で、毎年スタンピードに顔出す狩人は十万ちょいだ。要するに、三日の間に一万人がドラゴンにぶっ殺されてるってことになるな」
「嘘だろ。たった三日で?」
中央都市には、全国各地から腕自慢の狩人が集まってくるはず。そんな彼らをもってしても、毎年一万人という多大な犠牲を払わなければならないらしい。
沈鬱な面持ちになる俺にアークは平然と付け加えた。
「討滅者でもなけりゃ、どんな狩人も有象無象と変わりゃあしねぇぜ。喧嘩した奴、飯奢った奴、昔共闘した奴……見境なく死ぬ。死体が見つかっても誰なのかも判別できねぇ」
「それでも辞めようと思わないのか?」
アークはじっと俺を見た後、胡座を崩して不敵に笑った。
「中央都市のスタンピードは稼ぎがいいぜ。自分より強い狩人について行きゃ、おこぼれにありつける。金儲けのために戦ってる連中ばっかりで、ハイエナも珍しいもんじゃねぇ。……だがな、いくら大金を手に入れても、おれたち狩人がドラゴン狩りをやめられねぇのは、きっと職業病って奴だろうなぁ」
アークはしみじみと言うと、背中に背負ったバトルアックスの柄を指先で撫でた。長く使い古された武器はすり減った痕跡があるが、まだまだ現役で使えそうなぐらい刃に輝きが残っている。
俺はバトルアックスを見上げながら片頬で笑った。
「エラムラにわざわざ来たのも、そんな感じの理由か?」
「ああ。そんな感じの、なんとなくってやつだ。強いて言やぁ、最前線がどんなもんか見てみたかったんだろうぜ」
「……分かる気がする」
もう随分と昔に思えるが、俺がシンビオワールドで初めてマルチ討伐に参戦した時もそうだった。友人は「トッププレイヤーの戦いぶりを見たかった」とか「自分の実力を見てみたかった」とか言っていたが、俺には何もなかった。強いて言うなら、アークと同じ「なんとなく」だった。
「戦う理由って、案外難しく考えなくていいんだな」
「ああ? 大勢の前で啖呵切ったくせに、んなことでウジウジ悩んでんのか」
俺は呆気に取られた後、ムキになって手を左右に振りまくった。
「いやいや! 周りの奴が凄いからさ、俺もそんぐらい真面目にやらなきゃなんないのかって思ったんだよ! おっさんだって復讐に燃える友達ばっか持ってたら分かると思う!」
「そりゃあ、御愁傷様って奴だな?」
「少しは同情してくれよ!」
泣き叫ぶ俺にアークは声を上げて笑い、バシバシとしつこいぐらいに背中を叩いてきた。
「だっはっはっは! 同情なんかしなくたって、てめぇはもう戦う理由って奴を見つけてんだろ?」
「そうなんだけど、もっとこう、あるじゃん! 俺は割と本気で悩んでたんだぞ? 強くなれないのは動機が不十分だからとか!」
「面接かよ! だっせぇなおい!」
アークは天を仰ぐように爆笑し、目尻の涙を拭いながら俺を見た。
「はぁー笑った笑った。あ? 拗ねてんのかてめぇ」
「……拗ねてねーし」
「ぶっくくくっ……そういうことにしてやるぜ」
アークはもう一発俺の背中を叩いた後、マメだらけのゴツい手でサムズアップをした。
「坊主、強くなりたいんだったら中央都市に来い! そしたら狩りのついでに、飯の一つでも奢ってやるよ!」
「……行けたら行く」
「はっきり行くって言え!」
「ぶっ!? 何回背中叩くんだよこの馬鹿力!」
「はっはっは! いやぁ、エラムラに来て正解だったぜ!」
「聞けよ!」
堪らず立ち上がって喚くがアークは馬耳東風である。
この野郎、と歯噛みしながら全力で睨みつけていると、ギルドの方角から俺を呼ぶ声がした。
「リョーホ!」
昨日、複雑骨折で俺にトラウマを植え付けた男が、人垣を掻き分けて元気に走っている。無事に骨も治っているようで何よりだ。
俺は地面に置いたままだったランチプレートを拾いながらアンリに手を振った。
「よーアンリ。もう走って平気なのか?」
「お陰様で」
「エトロは?」
「まだ眠ってるよ。それより、ロッシュ様が呼んでる。すぐにギルドに来てくれ」
「え、俺なんかした?」
職員室の呼び出しじみた危機感を抱くと、後ろでアークがまた笑う気配がした。
「んなビクビクすんなよおい。どうせお褒めの言葉を貰うだけだぜ?」
「褒められるような覚えもないんだけど!?」
「おいおい! まさか知らねぇのか? 昨日あんだけ大暴れしておいて!」
前後のつながりを感じない話題に俺が眉を顰めると、アークは片眉を持ち上げながら歯切れ良く言った。
「てめぇは昨日の狩人連中に大人気だぜ。神の癒し手でありながらベアルドルフをぶっ飛ばした、英雄の卵様ってな!」
「……はぁああああああ!?」
喉がはち切れんばかりの俺の叫びが、ほんの一瞬だけ喧騒を掻き消した。
重傷者ばかりが集められた野戦病院で、俺の『雷光』は真価を発揮した。能力を使うと、患者だけでなく俺の肉体の疲労まで回復してしまうので、いくら酷使しても疲れなかった。しかも治療を施すたびに周囲の人間まで回復するから、俺のいるテントは治癒士の永久機関と化していた。
しかも『雷光』は千切れた部位まで生やしてしまうとんでもない回復力だった。流石に時間が経ち過ぎて古傷と化した部位は治せなかったが、手や足を失った重症者は優先的に俺に回されることになっていた。
治療の合間、俺はテントの外でエトロとアンリに再会できた。
エトロは気絶した状態で運ばれてきたので会話できなかったが、大した怪我は負っていなかったので安心した。彼女には色々と聞きたいことがあったが、他の負傷者の治療を急かされたため、エトロの治療は他の治癒士に任せることになった。
問題は、ベッドでご対面したアンリの方である。
アンリは全身に深い裂傷を負い、大量出血で意識が朦朧としていた。極めつけは複雑骨折でグロテスクになった左足で、俺は悲鳴を上げながら急いで治療した。俺がいない間、アンリはダウバリフと一体どんな戦いを繰り広げたのだろうか。治療を終えたらアンリはすぐに眠ってしまったため、話は聞けずじまいだった。
エトロたちの治療が終わった後、今度はレブナとシュイナが負傷者の運搬を手伝ってくれた。二人は成人男性を平然と両肩に担ぎながら、俺にだらだらと里の様子を教えてくれた。
スキュリアの狩人は完全に撤退し、里の外にも残党はいない。ドラゴンの襲来も止まったが、薄明の塔が崩壊したせいで巫女の結界は使えない。薄明の塔には特殊な歯車が使われているため、再建には相当な時間がかかるようだ。そのため、巫女の代わりに守護狩人が里の警備に回るらしい。
そう言った現況を語る間、レブナとシュイナは寂しそうに笑っていた。自分たちの生活が立ち行かなくなるかもしれないのだから、部外者の俺でも彼女達の気持ちが手に取るようにわかった。
しかし、翌日のエラムラの復興は意外にも順調に進んでいた。
青々とした空の上を、小鳥が滑る真昼間。
道端では、写真片手に談合する商人と建築士が溢れ返り、屈強な男たちが瓦礫の撤去作業に精を出している。綺麗になった土地ではすでに仮設住宅が乱立し、エラムラギルドも元通りの姿を取り戻していた。
建築作業に携わっているのは、ロッシュが外部から呼び寄せた業者がほとんどだ。潤沢な資金があるエラムラだからこそできる急ピッチの復興のおかげで、里の中は戦後と思えないほど活気に満ち溢れていた。
もちろん、業者の身元ははっきりしているため、スキュリアの工作員対策はばっちりである。
ありがたいことにボランティアで来てくれた人もいて、広場の一角では炊き出しが行われている。炊き出しが始まったのは朝の九時にも関わらず、正午を過ぎてもなおテント前には大行列があった。
その行列の先頭で、俺は一仕事終えた身体でランチプレートを受け取っていた。
真夜中から午後二時まで、蒸し暑いテントで全力稼働していたから俺はふらふらだった。約十四時間ぶりの日光とご飯、そして清々しい昼の日差しが滅茶苦茶心地よく、少し気を抜いたら眠ってしまいそうだ。『雷光』で体力を維持できても、精神的疲労まではどうにもならないらしい。
重傷者の治療が全て終わったので、俺の業務はすでに終わった。今すぐベッドに飛び込みたいが、寝ている間に飢え死にしては堪らないので、こうして飯にありついているのである。
俺はしおしおになった目をこじ開けつつ、広場の隅っこに座って両手を合わせた。
本日のメニューは、今朝狩人にぶっ殺されたドドックスの煮込みスープと、噛み応えのありそうなカンパーニュだ。ドラゴンの死体を好んで食べるドドックスの肉なんてゾッとしないが、スープの味はまともだった。豚骨と鶏がらスープを混ぜたような濃厚な旨みで、ラーメンにしたらバカ売れするだろう。
「あ゛ー……身体に染み渡る……」
炊き出しの大行列を眺めながらお行儀悪くスープを啜っていると、俺の横にぬっと背の高い男が現れた。
「よぉ坊主。ちゃんと生き残ったみたいだな!」
バトルアックスを背負った赤毛の男だ。俺は数秒静止した後、疲れ切った頭で昨日の記憶を引っ張り出した。
「あ! 俺を殴ったおっさん!」
「それは謝ったじゃねぇか! あと名前も名乗っただろ! アークだアーク! 次忘れたらもっかいぶん殴るぞおい!」
と言いながら背中を引っ叩いてきたので、俺はスープに細心の注意を払いながら濁った悲鳴をあげた。
「ぎゃ! スープ溢れるだろ! ……まぁでも、アークさん? も無事でよかったよ」
「さん付けなんざ気持ち悪りぃ。呼び捨てにしろ」
「そ、そこまでいうなら」
アークの推しの強さにドン引きしながら、俺はスープを一口啜る。
丁度そのタイミングで、大通りの方から男性の雄叫びが響き渡った。
「はあああああああ!」
今日初めて知ったのだが、この世界では建築専門の能力者がいるらしい。今そこで気合の入った雄叫びを上げている男がまさにそれだ。
パァン! と建築士が両手を叩いた瞬間、乱雑に置かれていた木材が一人でに立ち上がり、あっという間に柱と壁に変化した。その後は別の大工が耐震工事やら湿気対策やらを横付けし、ものの数分で立派な一軒家が完成した。地球の建築技術もびっくりな早業である。
「何度見ても凄いな、あれ」
「建築士は狩人の次に食える職だぜ? あれぐらいできて当然だろ」
確かに、ドラゴンがしょっちゅう街を壊す世界だから、あれぐらいのスピードでないとやっていけないのだろう。瓦礫の撤去も昨日今日と思えない速度で、この調子ならエラムラの里も一ヶ月で元通りになるだろう。
職人技の建築風景をぼんやり眺めながら、俺はスープにパンを浸して大きく頬張った。全粒粉のごわごわパンの口溶けがマイルドになり、麦の香りと甘じょっぱい味がいっぱいに広がった。
のんびり美味しいものを食べているだけで、昨日の地獄が遠い出来事のように思えてくるから不思議だ。いろいろ失いすぎて、まだ現実を受け止めきれていないのかもしれない。あるいは、こんなに人がいれば何とかなるだろうという、根拠のない楽観があるのかもしれない。
俺は無言でパンとスープを食べ尽くした後、空になったランチプレートを脇に置きながらアークに言った。
「そういや、俺がいなくなった後どうなった?」
昨日、俺がクラトネールを討伐して戻ってきた時には、すでにドラゴンの襲来は止まり、アークたちの姿は見当たらなかった。野戦病院も身内の顔しか判別できないほど忙しかったので、ドラゴン討伐の面々がどうなったのか定かでない。
アークは俺の隣で胡座をかいて横目で俺を見た。
「坊主の言った通り、あの後中位ドラゴンがわんさか来てフィーバーだったぜ? 素材が多すぎて全部回収できねぇし、自分がぶっ飛ばした分をマーキングしなきゃいけなかったぐらいだ」
「どんぐらい稼げた?」
「そりゃあガッポガポだぜ。さっと五千金貨ってところか?」
「ごっ!?」
俺の日給が霞むどころか消し飛ぶ金額だ。日本円で換算すれば五億円。この世界の武器が割高なので狩人にかかれば十年で消し飛ぶ額だが、一般人なら中央都市に引っ越しても一生遊んで暮らせるだろう。
顎を外さんばかりに驚く俺に、アークは得意げに歯を見せた。
「中央都市のスタンピードにゃあ負けるが、いい稼ぎだったぜ」
「中央のスタンピードは地獄かよ……」
ゲームで参戦した時は上位ドラゴン祭りだったが、やはりと言うか、こちらの世界でも同じ光景が広がっているのだろう。そんな場所に俺が飛び込んだらきっと瞬殺である。
やはりゲームのようにはいかないな、と思う傍ら、ふとアークの発言に引っ掛かりを覚えた。
「っつーか、先月あった中央都市のスタンピードって、おっさんも参加したのか?」
「したぜ。それがどうした?」
「ドミラスって人見なかったか? 『傀儡』の能力者なんだけど」
アークはドミラスの名を聞いた途端、意外そうな顔をした。
「ドミラスって言やぁ、白衣の死神のことか? 初日は前線で大暴れしてやがったが、二日目は変な薬品ぶちまけてドラゴンに追いかけ回されてたぞ」
「何してんだあの人」
返事が来ないので心配していたのだが、意外と元気そうで何よりだ。むしろ、返事を書くのが面倒だから放置してる可能性も出てきた。
「坊主、ドミラスと知り合いなんか?」
「まぁそんな感じ。あの人、スタンピードのお助け役で呼ばれたんだよな?」
「さぁなぁ。そこはおれも知らねーよ。ただ噂じゃ、討滅者に昇進しないかって王様に呼ばれたって話だ」
「えっ!? あの人いつマガツヒ討伐したんだ!?」
厄災のあだ名を持つマガツヒが現れたら、リデルゴア国中の空が黒く染まり、稲妻が雨霰のように降る。だがこの三ヶ月、一度もそのような超常現象は起きていないため、マガツヒ討伐なんてできるわけがない。
俺が疑い深い目つきになると、アークは舌を鳴らしながら人差し指を左右に振った。
「例外があんだよ。マガツヒ自体が滅多に出現しねぇから、他のドラゴンの討伐実績によっちゃあ昇進していいことになってる。つっても、その方法で討滅者になれる狩人も数えるほどだぜ」
「へぇ……じゃあ、ドミラスってすごいんだな」
「すごいで片付けられねぇぜ。あいつが中央都市のスタンピードに参加するだけで死者が半分も減るんだ」
「半分、か。……すごいな」
意外と知らなかった身近な人間の武勇伝に、俺は足元に視線を落としながら呟いた。
冷静になって考えてみると、ドミラスは装備を作ったり、討滅者昇進のために国王にお呼ばれしたりと、実績だけ見れば俺よりよっぽど転移者らしい。これでドミラスが討滅者になって帰ってきたら、俺はどんな顔で話しかければいいんだろう。
そういえば、俺の知っているゲームにスタンピードはほぼ討滅者で構成されていたが、こちらの世界では討滅者は希少なはず。ならば必然的に、中央都市のスタンピードは守護狩人ばかりの構成になっているだろう。攻略難易度もゲームとは大きく違っているはずだ。
「因みにだけどさ、中央のスタンピードってどんぐらいやばいんだ……?」
不躾な質問だったが、俺は心のどこかでスタンピードを甘く見ている節がある。ヨルドの里がスタンピードで滅びたと聞いてもいまいち実感がないぐらいだ。この際、現場を実際に見てきたアークに聞いた方がいい。
アークは一瞬表情を消すと、眉間に皺を刻みながら声を落とした。
「十人に一人が確実に死ぬって言われてんな。討滅者がいなけりゃもっと死ぬぜ。知ってっか? 中央都市の人口は一千万人で、毎年スタンピードに顔出す狩人は十万ちょいだ。要するに、三日の間に一万人がドラゴンにぶっ殺されてるってことになるな」
「嘘だろ。たった三日で?」
中央都市には、全国各地から腕自慢の狩人が集まってくるはず。そんな彼らをもってしても、毎年一万人という多大な犠牲を払わなければならないらしい。
沈鬱な面持ちになる俺にアークは平然と付け加えた。
「討滅者でもなけりゃ、どんな狩人も有象無象と変わりゃあしねぇぜ。喧嘩した奴、飯奢った奴、昔共闘した奴……見境なく死ぬ。死体が見つかっても誰なのかも判別できねぇ」
「それでも辞めようと思わないのか?」
アークはじっと俺を見た後、胡座を崩して不敵に笑った。
「中央都市のスタンピードは稼ぎがいいぜ。自分より強い狩人について行きゃ、おこぼれにありつける。金儲けのために戦ってる連中ばっかりで、ハイエナも珍しいもんじゃねぇ。……だがな、いくら大金を手に入れても、おれたち狩人がドラゴン狩りをやめられねぇのは、きっと職業病って奴だろうなぁ」
アークはしみじみと言うと、背中に背負ったバトルアックスの柄を指先で撫でた。長く使い古された武器はすり減った痕跡があるが、まだまだ現役で使えそうなぐらい刃に輝きが残っている。
俺はバトルアックスを見上げながら片頬で笑った。
「エラムラにわざわざ来たのも、そんな感じの理由か?」
「ああ。そんな感じの、なんとなくってやつだ。強いて言やぁ、最前線がどんなもんか見てみたかったんだろうぜ」
「……分かる気がする」
もう随分と昔に思えるが、俺がシンビオワールドで初めてマルチ討伐に参戦した時もそうだった。友人は「トッププレイヤーの戦いぶりを見たかった」とか「自分の実力を見てみたかった」とか言っていたが、俺には何もなかった。強いて言うなら、アークと同じ「なんとなく」だった。
「戦う理由って、案外難しく考えなくていいんだな」
「ああ? 大勢の前で啖呵切ったくせに、んなことでウジウジ悩んでんのか」
俺は呆気に取られた後、ムキになって手を左右に振りまくった。
「いやいや! 周りの奴が凄いからさ、俺もそんぐらい真面目にやらなきゃなんないのかって思ったんだよ! おっさんだって復讐に燃える友達ばっか持ってたら分かると思う!」
「そりゃあ、御愁傷様って奴だな?」
「少しは同情してくれよ!」
泣き叫ぶ俺にアークは声を上げて笑い、バシバシとしつこいぐらいに背中を叩いてきた。
「だっはっはっは! 同情なんかしなくたって、てめぇはもう戦う理由って奴を見つけてんだろ?」
「そうなんだけど、もっとこう、あるじゃん! 俺は割と本気で悩んでたんだぞ? 強くなれないのは動機が不十分だからとか!」
「面接かよ! だっせぇなおい!」
アークは天を仰ぐように爆笑し、目尻の涙を拭いながら俺を見た。
「はぁー笑った笑った。あ? 拗ねてんのかてめぇ」
「……拗ねてねーし」
「ぶっくくくっ……そういうことにしてやるぜ」
アークはもう一発俺の背中を叩いた後、マメだらけのゴツい手でサムズアップをした。
「坊主、強くなりたいんだったら中央都市に来い! そしたら狩りのついでに、飯の一つでも奢ってやるよ!」
「……行けたら行く」
「はっきり行くって言え!」
「ぶっ!? 何回背中叩くんだよこの馬鹿力!」
「はっはっは! いやぁ、エラムラに来て正解だったぜ!」
「聞けよ!」
堪らず立ち上がって喚くがアークは馬耳東風である。
この野郎、と歯噛みしながら全力で睨みつけていると、ギルドの方角から俺を呼ぶ声がした。
「リョーホ!」
昨日、複雑骨折で俺にトラウマを植え付けた男が、人垣を掻き分けて元気に走っている。無事に骨も治っているようで何よりだ。
俺は地面に置いたままだったランチプレートを拾いながらアンリに手を振った。
「よーアンリ。もう走って平気なのか?」
「お陰様で」
「エトロは?」
「まだ眠ってるよ。それより、ロッシュ様が呼んでる。すぐにギルドに来てくれ」
「え、俺なんかした?」
職員室の呼び出しじみた危機感を抱くと、後ろでアークがまた笑う気配がした。
「んなビクビクすんなよおい。どうせお褒めの言葉を貰うだけだぜ?」
「褒められるような覚えもないんだけど!?」
「おいおい! まさか知らねぇのか? 昨日あんだけ大暴れしておいて!」
前後のつながりを感じない話題に俺が眉を顰めると、アークは片眉を持ち上げながら歯切れ良く言った。
「てめぇは昨日の狩人連中に大人気だぜ。神の癒し手でありながらベアルドルフをぶっ飛ばした、英雄の卵様ってな!」
「……はぁああああああ!?」
喉がはち切れんばかりの俺の叫びが、ほんの一瞬だけ喧騒を掻き消した。
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