裸のプリンスⅡ【Ｒ１８】

愛の代理人⑨

「シュウくんのいつものやり方で、遠慮なく、私のことを抱いてください」

　そこまで言われては、全身全霊で彼女を抱くしかない。

　僕は本格的に腰を動かし始めた。バナナとザクロが馴染むように、小刻みに動かしたり円を描くように回したりしながら、彼女の感じるスポットを探る。

　可愛らしい悲鳴が耳に心地好い。何度も、僕の名前を呼んでくれる。

「美紗緒さん、とても素敵です」

　スマホ片手に、華奢な身体を抱きしめる。唇を交わしながら、バナナでザクロをこすり上げる。

　舌をからめながら、彼女の敏感なスポットに狙いを定める。ザクロの奥底，ポルチオではなく、ずっと手前のＧスポットだ。バナナの先端で引っ掛けるイメージで、繰り返しこすり上げる。

　美紗緒さんの反応は予想以上に激しかった。

「すごい、すごいのっ」

　ガクガクと身体を震わせながら、何度も悲鳴を上げる。

　正常位だけでは、映像に変化がない。彼女の上体を抱き上げて、座位に変えた。唇を情熱的に交わしながら、繰り返し腰を跳ね上げる。

　美紗緒さんのセクシーな表情は、キチンとスマホに収めた。さらに、貞淑な彼女にとっては屈辱的な体位も試してみる。

　ケダモノのように四つん這いにさせた後背位だ。ザクロの奥底を突くのに最も適した体位だが、今は角度を買えたり回したりして、Ｇスポットを意識して責める。

　美紗緒さんは上体をシーツに押しつけて、悲鳴を上げ続けた。

　ケダモノの体位でエクスタシーを味わってもらい、もう一度、正常位に戻る。

　彼女のセクシーな表情や声、快感に乱れる姿もすべてスマホで収録した。〈ハメ撮り〉の内容としては充分だろう。

　僕は彼女を組み敷いて、バナナでザクロをこすり上げながら、タイミングを計る。彼女の何度目かのエクスタシーに合わせて、僕は引き金を引き絞った。

　冷静に振り返ってみれば、貞淑な人妻に対し、残酷なことをしたものだ。

　御主人は〈ハメ撮り〉の映像を見て、どのように感じるか、想像に難くない。僕に殺意を抱いていても仕方ないと思う。

　だが一週間後、それが杞憂きゆうにすぎなかったことがわかる。『ナイトジャック』の事務所に、美紗緒さんからお礼状が届いたのだ。

〈ハメ撮り〉で乱れる妻の姿を見て、御主人のバナナが久し振りに大きくなったという。美紗緒さんは達筆な文字で、感謝の言葉を書き綴っていた。

　こんなことは僕にとって、初めての経験だ。しかも、その後、さらに予期せぬ展開を見せることになる。