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ゴージャス・ボディ②
しおりを挟む僕の周囲を歩き回り、身体をチェックする。
「シュウはいくつなの?」
「先月、22歳になりました」
「そう、若い身体はやっぱりいいわね」
僕の二の腕やヒップに触れながら、ノアさんは溜め息を吐く。
「ノアさん、何か御要望があれば……」
「黙ってて」
ぴしゃりと言われた。ノアさんは常に上から目線だ。
ココナさんの話では、銀座有名店の元ホステスで、今は大きな貴金属店の社長さんらしい。日頃から人の上に立っていると、命令口調が癖になるのかもしれない。
「私はシュウを買ったわけだから、これから好きなように扱っていいわけよね」
ノアさんの口角が上がる。双眸が情欲に染まっているのが見てとれた。
僕の腰につかまりながら、ノアさんは絨毯の上にひざまずく。視線を下げて、僕の欲望の固まりを正面にとらえている。もちろん、バナナのことだ。
初めて会ったばかりなのに、あからさまな視線にさらされ、久し振りに羞恥心を覚えた。立ち上がりかけだったそれは、たちまち大きくなってしまう。スベスベした指先で先端をなでられると、ピクンと反応してしまう。
「あの、シャワーを浴びてきましょうか?」
僕の問いかけはスルーされ、ヒップの肉に爪を立てられた。「黙っていろ」と言うことらしい。
ノアさんはバナナをなでさすり、その先端に軽くキスをする。
出掛けにシャワーを浴びてきたし、春先だから汗もかいていない。でも、いきなり生のバナナを責められるのは、気恥ずかしかった。仕事でなければ、こんなことは絶対に許さない。
ノアさんはとりわけ、バナナに執着していた。真っ赤な唇の間からピンク色の舌を突き出し、丁寧になめあげてくる。オーラルセックスの経験が豊富らしい。よく動く舌を駆使して、絶妙な強さで何度も繰り返し、愛撫を加えてくる。
身体の奥から快感が湧き上がり、僕のそれはビビッドに反応する。すでに逞しくそそり立ち、鋼鉄の硬さになっている。
「若いっていいわね」ノアさんがポツリと呟いた。「大きさはともかく、こんなに硬いのは初めてよ」
パトロンの方と比較されたのだろうか。もしくは、これまで抱かれてきた男性たちかもしれない。
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