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最もセクシーな仕事②

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 以前、マヤさんに言ったことがある。
「とてもおとなしそうに見えるのに、マヤさんは本当にHなんですね」

「ううん、そうじゃないの」意外にも、かたくなに否定した。「いやらしいんじゃないの。ただ、Mなだけなの」

 よくわからない理屈だけど、何となく理解できる。マヤさんは、セックスの最中にいじめられると、ゾクゾクしてしまうらしい。抱かれながら言葉責めを受けると、嘘かまことか、快感が二倍になるとか。

 その告白を受けて以来、言葉責めは僕たちの必須アイテムになった。時には、マヤさんに命じて、いやらしい言葉を言わせることもある。そんな時の彼女は、処女のように恥じらっているが、一度も断ったことはない。

「××××で××××するみたいに、思い切り××××してください」とか「シュウくんの×××××で、どうしようもなくHな××××を満たして」とか、彼女を知っている人が想像もつかない、淫らな言葉を口にした。

 ザクロをしとどに濡らしながら。マヤさんは潤みきった眼で、僕を見上げている。もちろん、今日も言わせることにした。

「マヤさん、どうしてほしいんですか?」

「私……、私は……」言葉を切ると、顔が見えないように、僕にしがみついてくる。「お願いだから、早くしてちょうだい」

 僕は苦笑して、マヤさんの身体を押しのける。

「ダメですね。はっきり言わないと、まだインサートはしてあげませんよ」冷ややかな声音で告げた。

 マヤさんは表情を歪めて、唇を噛み締める。だけど、屈辱を快感のスパイスにしていることは、百も承知だ。

 今、ザクロがどんな具合になっているかは、指先で確認しなくてもよくわかる。僕はやや乱暴に、美しい身体をベッドに押しつけた。

「言ってください。どうしてほしいんですか?」

 マヤさんは身体をよじりながら、意を決した表情で僕を見つめる。

「シュウくんの……」セクシーな唇が言葉をつむぐ。「シュウくんの逞しい×××××で……私の××××を……」
「××××を?」
「ムチャクチャにして……」

 僕はマヤさんの顔を見つめて、たっぷり間をとる。

「マヤさん、本当にいやらしいんですね」

 彼女は驚いた顔をして、両手で顔を覆ってしまう。
 しまった。調子にのりすぎて、彼女を傷つけてしまったのかもしれない。心の中で詫びる。

 でも、正式に謝るのは事が終わってからだ。僕は無駄のない動きで、マヤさんの両脚を開き、自分の身体を捻じ込む。

 さらに大胆に押し開いて、潤みきったザクロを露にすると、僕は屹立したバナナを荒々しく突き立てた。

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