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♡ 王宮魔導師長再び
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しおりを挟む「ねえ、私は水属性魔法だけで、全属性の魔法なんか使えないわよ?」
何故か不満気な公爵令嬢ディアドラ。
「だって、なっちゃんそういうの想像できる?」
「え?」
「他の属性の魔法とか想像できる?」
「ウ~ン・・・あんまり知らないというか、興味無かったし、自分がそういうの使えるなんていうのも想像出来ないわ・・・」
フォボスが眉を下げ情けない顔になる。
「そうだね、なっちゃんどっちかって言うとスポ根系の漫画ばっかりだったもんね。よく俺の小説読んでたよねって思うよ。今更だけど・・・」
「・・・バラさないでよ」
ジト目でフォボス王子を睨むディアドラ嬢である。
「ウ~ン、それはまあ置いといてさあ。悪意があるようなもんでもないし・・・かと言って王子の相手である聖女が下位貴族出身だと不味いんじゃない? 王子と男爵令嬢のカップルとか、まるでどっかの乙女ゲームでしょお? ・・・あ? ・・・!」
「「!!」」
と。そこまで言ってハッとした顔をする転生者3人組。
「「「乙女ゲームだっ!!」」」
ワイプ魔導師長だけが、首を傾げ
「おとめげーむ? そりゃあ何じゃ?」
と呟いたのであった。
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