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♡ やってきました入学式・・・アレ?
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しおりを挟む「「「「「え?」」」」」
「来てないってこと?」
「ええ、予定では明日からの登校となってますね。それでは」
2人は王子と公爵令嬢、そして高位貴族の子息の集団に頭を下げると講堂に向かって去っていく。
「なんで・・・」
「んー、4年前と一緒だねえ。何か間違ってるんじゃない?」
キッと王子を睨むディアドラ嬢。
「そんなの困るわっ!!」
「だって、ここで君と出会うのが王道なんでしょ?」
「入学式に来ないとお話しにならないじゃないのっ」
「だってご令嬢が来てないんだから仕方ないじゃないのさ。諦めて僕のお嫁さんでいいじゃないの~」
「うるさいっ!!」
扇をまたしても王子の頭にヒットさせる公爵令嬢。
「アンタの嫁なんか1回でゴメンだわよっ!」
またもやプンスコ怒りながら講堂に向かって去っていくディアドラ。
それを見送りながらクスクス笑うフォボス王子。
「殿下、ディドラ様の予測がまた外れたってことですか?」
銀縁眼鏡をかけた宰相の嫡男が眉根を寄せながら問いかける。
「うん、そう。でもいいんだよ、予測が当たっちゃうと僕のお嫁さんが彼女じゃなくなっちゃうかもしれないからねえ~」
肩をすくめる王子を困った顔で眺める周囲の取り巻きである。
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