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第1章
11 国王陛下との面会
しおりを挟む今俺の目の前にはこの国の国王陛下がいる。
お城の入口では恥ずかしい思いはしたが、何とか気持ちを切り替えてお城の中を案内してもらった。
で、だ。
何故か王族のプライベートスペースへ案内され、応接室らしき部屋のとっっっても座り心地の良いソファにとっっっっっても居心地悪く座っている。
どうしてこうなった……………………
対面のソファには国王陛下が座っておりその後ろにはアルフィーノが立っている。
俺の横にはリヴィタルスさんが座っておりニコニコしている。
取り敢えず、女神から依頼されたことを俺の言葉で国王陛下に伝えるが、国王陛下はジッとこちらを見ているだけで声を出すことはなかった。表情も変えることなく何を考えているか分からない。
いくら女神に依頼されても国王陛下が俺を受け入れなければどうすることもできない。
現状アンジェリーク人の身体の構造についてはこれから勉強するわけだし、即戦力になるかと言われればそうではない。納得出来ないのだろうか。
「…………なるほど」
俺からの話が終わり暫くの間を置いて国王陛下が一言漏らす。
「アルフィーノはどう考える?」
「はい。歳若いながらも聡明で知識はあるかと。実践の経験は見ていないので何とも……」
2人のやり取りを聞いて疑問が浮かぶ。
『歳若い』……確かに医療業界では歳若いになるだろう。しかし、一般にはアラサーは若くない。
早ければ少し老いを感じ始める頃合だ。
「リヴィタルスさん。こちらに世界で32歳は『歳若い』になるのかな?」
「「「32!?」」」
アルフィーノとリヴィタルスさんと国王陛下の声が揃う。
仲が良いな。
「セイゴさんて32歳なんですか?」
「ん?そうだけど?」
「「「……………………」」」
3人が目で会話している様子だったので、俺は出された紅茶を一口飲む。紅茶の善し悪しは分からないが美味しいと思う。
香りも良い。喉を通ったあと鼻から抜ける匂いに目を瞑って感じ入っていた。
視線を感じ、目を開けると3人が俺を凝視していた。
何だ!?
「んん……。セイゴさんの国では皆さんセイゴさんのようなのですか?」
「???」
「あ~。セイゴ殿は歳より若く見えるので」
国王陛下の言葉で理解出来た。
「俺の国、年齢より若く見られるヤツが多いんだよ」
「……いやいやいや。若くって……17、18歳くらいだと……」
国王陛下の言葉にアルフィーノとリヴィタルスさんが頷く。成人してるか……と心配したらしい。
えっ?俺、高校生くらいにに見られてたの?
「…………32…………」
アルフィーノが何か呟いているようだが離れているから聞き取れない。
リヴィタルスさんも横で「私も若く見られることはよくありますが……流石にこれは……」と呟いている。
えらく若く見られていたんだな。
海外に研修で行かされた時もそこまでではなかったんだけどな。
3人とも暫く何事か考え込んでいる様子であったがリヴィタルスさんが今後の予定について話し始めたので紅茶のカップを置き話に集中する。
「セイゴさんは魔法のない世界からいらしたので明日からは魔法について学んでいただきたいと思います。それと並行して一般常識も……」
国王陛下とアルフィーノは頷きながら聞いている。
どうやら明日からリヴィタルスさんがお城へ通って教えてくれるらしい。
それはありがたい。人見知りはないが、こちらの事情を分かってる人が教えてくれるのは不必要なものを排除できるからとても助かる。
その後、国王陛下がアルフィーノも座らせゆったりとお茶をいただき、俺に宛てがわれた部屋まで案内された。とても大きな部屋で居間のような部屋以外に扉がいくつかあり、その中でも大きめな扉が俺の部屋に繋がっていると説明を受けた。その他の扉は専属の護衛と専属の侍従の部屋だと説明を受けた。
俺は自分のことは自分で出来るので専属の侍従は必要無いことを伝えたが、それでも侍従は必要なようで、朝一日の予定を確認したり必要であれば服の選択もしてくれるらしい。TPO大事!ということで、専属ではあるが日中のみということで話がついた。
護衛に関しては女神より託されているので、安全を考えれば譲れないということで俺の傍には常時護衛が付くことが決められた。
殆ど寝に帰るだけだからとワンエルディーケーのマンションを賃貸で生活していた。護衛が付くからと言ってもこんな広い部屋での生活に慣れてしまって1年半後自分の家に満足できるか不安だ……
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お読みいただきありがとうございます(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
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