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これって同棲ですか?
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朝、目が覚めると、隣にシンがいる。
公爵家の大きなベッド。
「おはよう、ロイ。」
「お、おはよう…。」
ストロベリーブロンドの髪は伸びて、肩甲骨あたりまでになっている。
シーツの上に波を描いているそれは艶やかで絹のようで。
菫色の瞳が潤んでいて、朝陽がカーテンから透け、部屋を明るくし、シンは天使のようだった。
なんだか気恥ずかしくて、たぶんまた顔が赤くなっている。
供寝はしたけど、何もしてない。
精々おやすみのキスをして、手を繋いで寝てただけ。
2人で起き上がると、お互いに軽く寝ぐせがついていた。
コンコンとノックがあり、合図をするとシンの爺やと王家からよこされた私の侍従が入ってくる。
2人ともシーツをじっと見て、ため息をついた。
なんだよ!ヤってなくて悪かったよ!
「どうして据え膳も食えないのでしょう。」
「本当に。」
聞こえているんですけど!
「能力はともかく、性格は逆だったらよかったですよね。殿下と王女。」
シンまで!
「僕ってそんなに魅力ない?」
いじらしく見上げる瞳に、また胸が苦しくなる。
魅力はある!ありすぎるんです!
「ふふ、でも奥手なロイは可愛いよ。子犬みたいで。いきなりイケイケになってもなんか違うし、僕はそのままのロイが好き。」
いざとなったら、自分が押し倒してしまおう。
目の前の天使がそんなふうに思っていることなど、ロイは知らない。
朝餉の後は二人で軽く運動をして、執務をする。
私は客室で、シンは自分の執務室で。
今日の分の公務を侍従が城から運んできて、処理済を持っていく。
量はだいぶ減らしてもらっている気がする。
私がヘタレなばかりに…みんなに苦労をかけてるなぁ。
しゅんとなってたら、「義務でやるもんでもなし、イイ雰囲気になったら勢いに乗ればいいんです。自分の心に正直になればいいんですよ。シン様が好きで好きでたまらないんでしょう?」と、慰められた。
うん、がんばる!
公爵家の大きなベッド。
「おはよう、ロイ。」
「お、おはよう…。」
ストロベリーブロンドの髪は伸びて、肩甲骨あたりまでになっている。
シーツの上に波を描いているそれは艶やかで絹のようで。
菫色の瞳が潤んでいて、朝陽がカーテンから透け、部屋を明るくし、シンは天使のようだった。
なんだか気恥ずかしくて、たぶんまた顔が赤くなっている。
供寝はしたけど、何もしてない。
精々おやすみのキスをして、手を繋いで寝てただけ。
2人で起き上がると、お互いに軽く寝ぐせがついていた。
コンコンとノックがあり、合図をするとシンの爺やと王家からよこされた私の侍従が入ってくる。
2人ともシーツをじっと見て、ため息をついた。
なんだよ!ヤってなくて悪かったよ!
「どうして据え膳も食えないのでしょう。」
「本当に。」
聞こえているんですけど!
「能力はともかく、性格は逆だったらよかったですよね。殿下と王女。」
シンまで!
「僕ってそんなに魅力ない?」
いじらしく見上げる瞳に、また胸が苦しくなる。
魅力はある!ありすぎるんです!
「ふふ、でも奥手なロイは可愛いよ。子犬みたいで。いきなりイケイケになってもなんか違うし、僕はそのままのロイが好き。」
いざとなったら、自分が押し倒してしまおう。
目の前の天使がそんなふうに思っていることなど、ロイは知らない。
朝餉の後は二人で軽く運動をして、執務をする。
私は客室で、シンは自分の執務室で。
今日の分の公務を侍従が城から運んできて、処理済を持っていく。
量はだいぶ減らしてもらっている気がする。
私がヘタレなばかりに…みんなに苦労をかけてるなぁ。
しゅんとなってたら、「義務でやるもんでもなし、イイ雰囲気になったら勢いに乗ればいいんです。自分の心に正直になればいいんですよ。シン様が好きで好きでたまらないんでしょう?」と、慰められた。
うん、がんばる!
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