悪役令息上等です。悪の華は可憐に咲き誇る

竜鳴躍

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聖女?は悔しい

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「マーガレットが性病の保有者!!?」

「ええ。ですから、アルバート殿下も念のため検査を…。とはいえ、教会に行ってから関係を持った相手が発症しているようですので、恐らく大丈夫かとは思いますが。」


「……あいつ、そんなばい菌女だったのか。私は騙されていた!やはり私にはアレンしか…。」


「殿下、大切な場所にかゆみはありますか?」

「ん、ないぞ。」

「一応念のため検査しましょう。因みに殿下のこれまでのご関係も洗いざらい教えていただきたく。」

「必要なことなのか?」

「そうですね。」


アルバートは処女好きだったために、病気ではなかった。
マーガレットのことを本心では好きでなかったからか、ムッツリスケベでも初のエッチは初夜を望む質だからか、マーガレットとまだ体の関係はなかった。

マーガレットも、王子の妃になれるならと、先に性交するのを無理に勧めることもなかった。
ボディタッチまではしていたが……。

陛下たちはホッと胸をなでおろした。

しかし、一度は好いていると公言した女性に対して、この発言はまた、城の者からの信頼を損ねるものだった。






「徹底的に治療するんだ、保有菌がなくなるまで!なくなっても、今後は慎んでもらう!」

教会の奥に軟禁され、代わる代わる聖職者に浄化される日々。

暮らしていた部屋には、消毒のための粉が撒かれた。
男爵家や以前暮らしていた場所でも、同じようにされたらしい。

マーガレットは自身が軽い治癒が使えるために、症状が表に出ないだけで、性病の菌を保有している、という状態だった。


「なによ、なによ。みんな私をばい菌扱いして!」

「仕方ないじゃない。消毒しなきゃ。あんただって早くよくならないと。性病にかかると子どもができにくくなることだってあるのよ!」

「あなたがうつした男性たちは、ちゃんとした聖女がしっかり治しているから安心して。でもね、彼らはもうここには住んでいられないって。完治すればニューイーストが受け入れてくれそうだから、引っ越すらしいわ。家族みんなでね。それはそうよ、噂になってしまったら暮らしにくいもの。」


「また!!!!アレンアレンアレン!!!みんなあんな澄ました人のどこがいいの!」

「アレン様は素晴らしい人よ。差別しないし、まあ物言いは高位貴族らしいけれど、その真意は温かい人だわ。あなたがやった炊き出しなんて、その場しのぎだし、お金のばら蒔きだって、その人自身の生活力を奪うことになるんだから。その点アレン様は、困りごとを解決して、しっかりと独り立ちするまで支えてくださる。そっちの方がいいわ。アレン様の良さが分からないなんて、愚かなことだわね。」


「大体誰にうつされたのよ。ちょっといいなと思ったら手当たり次第に寝るからよ。相手のことを調べもしないで…。体の相性だけで相手を決めようとするのはよくないわよ。」

「なによ、ブス!!自分が誰にも相手にされないからって!」


「人が心配してるのに!」


「おおきなお世話よ!」


アレン、アレン……っ、許さないっ、許さないんだから!
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