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魔力を君に
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「リリー様はチャーリーを癒すことだけを考えて。魔力は私があげる。」
そうこうしている間に、チャーリーはこぽっと血を吐き、器官を詰まらせないよう横向きにする。
「リリー様。僕の魔力も使ってください。」
ベリー王子とブラウン王子は、リリーの肩に触れる。
「いくよ、チャーリー。」
リリーは体内に循環する二人の魔力を感じながら、力を使う。
光。
晴れた闇の先に、光が花びらのように積もっていく。
幻想的な様子を、みな、目の当たりにした。
このことは、後世に語り継がねばならない。
帝国も、ユーカリ王国も。
そして、仕切り直しのデビュタントでは、『聖女』リリーがチャールズとダンスを踊った。
「振られちゃったね、お兄様。」
ブラウン王子はずっとスタンリーと踊り続けている。
「ぶ、ブラウン王子、そろそろ…。」
意外とブラウン王子は体力があるようだ。
「お前の花嫁はいつ現れることか。」
ブライト団長にからかわれ、ベリー王子は頭をかいた。
「魔女に騙されても困るし、気長に探すさ。」
さて。
魔女の脅威は去った。
今度は、リリーとチャーリー。
幼い愛は結ばれる。
奥手な二人はどうなることやら。
そうこうしている間に、チャーリーはこぽっと血を吐き、器官を詰まらせないよう横向きにする。
「リリー様。僕の魔力も使ってください。」
ベリー王子とブラウン王子は、リリーの肩に触れる。
「いくよ、チャーリー。」
リリーは体内に循環する二人の魔力を感じながら、力を使う。
光。
晴れた闇の先に、光が花びらのように積もっていく。
幻想的な様子を、みな、目の当たりにした。
このことは、後世に語り継がねばならない。
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そして、仕切り直しのデビュタントでは、『聖女』リリーがチャールズとダンスを踊った。
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さて。
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奥手な二人はどうなることやら。
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