聖女の力を搾取される偽物の侯爵令息は本物でした。隠された王子と僕は幸せになります！もうお父様なんて知りません！

帝国の王子たち

「よく来たね。ようこそ、オランジュリー帝国へ。」

ストロベリーブロンドの髪と青い瞳が魅力的な人は、気さくに僕たちを歓迎してくれた。

少し、チャーリーに似てるかな？



「私には二人の王子がいる。第二王子を紹介しよう。ブラウン。こちらへ。」


「はい。」



入って来た王子様は、騎士に手を引かれている。


キラキラした銀髪が肩で切り揃えられ、可愛らしい感じの方。


だが、その目は開かない。



息をのむ。



「私の王子たちは狙われた。この子はこのとおり視力を失い、上の子は脳死状態なのだ。」


なんてこと。