僕が玩具になった理由

Me-ya

文字の大きさ
124 / 195
かりそめの日々の鎖-雅樹の章-

29

しおりを挟む
「…………………………っ!!」

雅樹がドアノブを掴んだ時、嬌声が聞こえて眞司は足を止めた。

振り返り、見上げたステージ上では、腸内洗浄を終わった優紀が黒服の男性に犯されていた。

最初は痛がっていた優紀も、段々と感じ始めたらしく黒真珠を付けられたペニスが大きくなり、勃起し始める。 

だが、ぺニスの根元はリングが嵌められていてイキたくてもイケないようになっていた。

そんな優紀のペニスに、後ろから犯している黒服の手が伸びて扱き始める。

「~~っ!!~~~……っ!!」

快感とイケない苦痛に、優紀は声にならない悲鳴を上げて、身体を何度も硬直させた。

そんな優紀を見ている事ができず、思わずステージ上の優紀から顔を背けた眞司の耳に、雅樹が楽しそうに囁く。

「……ほら、行くよ…眞司もアレと同じ事をその内、してもらうかもしれないから」

「……え…?」

「…何、驚いた顔をしてんの?当たり前でしょ。何の為に眞司をここまで連れて来たと思ってんのさ。彼に会わせる為じゃないからね」

雅樹の言葉に、眞司の顔色が変わる。

「…彼も可哀想に。眞司に係わらなければ、こんな場所まで堕ちる事もなかっただろうに…」

雅樹の呟きに言葉もなく項垂れた眞司は、聞こえてきた拍手と笑い声に、視線をステージの方に向けた。 

そこでは、ぺニスリングを外された優紀が、白濁を客席に向かって撒き散らしているところだった。

ギリギリまで我慢させられていた射精を許された優紀の顔は、恍惚とした顔をしている。

「…ま、あれはあれで幸せなのかもな」

優紀の顔を見詰めて、雅樹が呟く。

優紀の射精が続いている中、スポットライトが消えてステージが暗くなっていった。

眞司は暗くなり優紀の姿が見えなくなったステージ上を、思い詰めた顔で見詰めている。


しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

処理中です...