万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
908 / 1,103

どこで手に入れた?

しおりを挟む
ウッドゴーレムの魔核、死体を回収した後……地下遺跡の入り口到着まで、数回ほどモンスターに遭遇したが、どれもDランクやCランクのモンスターだったので、特に時間は掛からなかった。

「よし……いくか」

地下遺跡の前で休息を取った後、即出発。

「因みにですが、いつまでカルパに滞在するのですか、ラガス坊ちゃま」

「いつまで…………」

「そんな決まってんだろ、メリル。この地下遺跡にあるかもしれない、ダンジョンコアかそれに該当する存在を見つけるまでだろ」

「シュラは、私は今あなたに訊いてるのではなく、ラガス坊ちゃまに訊いてるのです」

いつまでここを探索する、か…………あれだな、本当に悩むやつだな。

正直言うと、この地下遺跡? の全容はまだ掴めない。
ただ、後一週間ぐらいである程度……とりあえず一番下の階まで辿り着けるとは思えない。

別に地下遺跡? の解明に障害を費やしたい訳ではない。
気になる場所は他にもあるけど、ここはここで気になるけど……本気で探索しようとしたら、あとどれぐらい掛かるのか解らない。

「…………そうだな。あと二十日……もしくは三十日ぐらい? それぐらいかな。それまでにこの遺跡のことが色々と解れば良いけど、解らなかったら解らなかったらで、後の解明はエスエールさんたちに任せる」

「そうですか。それは良かったです」

「……ラガスさんがそう言うなら、仕方ないっすね。でも、一回ぐらいはこの地下遺跡? に生息するAランクモンスターと遭遇してみたいっすね」

メリルが冷たい眼をシュラに向けるが、正直俺もその気持ちはある。

Aランククラスの実力を持つキマイラがいるのは解ってる。
それと戦ってもいいけど、他のモンスターが……マジのAランクモンスターがいるなら、それはそれで戦ってみたい。

「私も、どんな、Aランクが、いるのかは……気になる」

「やっぱそうっすよね、セルシア様」

「……はぁ~~~~~。であれば、警戒心を解かないよう、お願いします」

今、どうせ俺はシュラ寄りの考えを持ってるからって、勝手に諦めたな。

間違ってはないけどさ。

「っ、ワゥ!」

「敵か……この前、シュラが戦った個体と、似た様なオーガ、か?」

分かれ道から現れたオーガは俺たちを見るなり、全速力で走って棍棒を振り下ろしてきた。

「っ!! ねぇ、ラガス。今度は、私が、戦り、たい」

「勿論、構わないぞ」

「ありが、とう。なるべく、時間は、掛けない」

そう言うと、セルシアは着地と同時に駆け出し、細剣を抜いてオーガに斬り掛かった。

「ん~~~……ありゃあ、やっぱり俺がこの前戦ったオーガと同じじゃないっすかね」

「つまり、筋肉量、密度? が普通じゃないオーガってことだな」

地下遺跡でオーガと遭遇するのは久しぶりだけど、今回も普通の体じゃないオーガと遭遇したって事は、この地下遺跡に現れるオーガは全員そういう個体と思っても良いのかもな。

「あれが一般的と考えると、やはり最低でもブロンズランクのハンターたちでなければ、最低限の安全を確保して行動するのは難しそうですね……ところで、あの棍棒は、いったいどこで手に入れたのでしょうか」

筋肉密度が普通じゃないオーガが持っている武器は、木製ではなく鉄製の棍棒。

オーガが持つ棍棒ということもあり、基本的に人族が持つようなサイズではない。

「巨人族の冒険者なら、持てそうだな。まぁでも……やっぱり、そこら辺は気にしたら負けだと思う」

「そうですね」

とはいえ、ここが元々は地下遺跡だと思ってた俺たちからすれば、割と気になる部分ではあるか。

ダンジョンの性質? っていうのを考えれば、おびき寄せた冒険者、探索者たちを潰す為にそういった武器を……ダンジョン武器? っていうのを生み出してもおかしくない。

宝箱が用意されるぐらいだし、ダンジョンなら……っていう謎の説得力がある。

「………………って考えると、やっぱりダンジョン化してそうだな」

「何かに納得したのですか?」

「一応な」

あれこれ話してる内に、セルシアはただただ刻むことに集中し、雷の刺突が完全に突き刺さらずとも、体を回転させて上手く動きながら抜いていた。

結果、筋肉密度が普通じゃないオーガいくつものクレーターを作りはしたが、失血で動きが衰えた瞬間を狙われ、心臓を貫かれ、ついでに首を四分の一ほど切断され……ようやく息絶えた。
しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。

灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。 曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。 婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。 前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

婚約破棄から50年後

あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。 そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...