万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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持って帰れた物

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「落ち着け、とりあえず落ち着いてくれ、メリル。確かに大きい音はしたけど、それはシュラが残しておいては駄目な物を壊した音だから」

「残しておいては駄目な物、ですか…………とある上位種が、それを用いて更に同種族を強化していた、ということですね」

「そんな感じだ」

相変わらず理解が早くて助かる~。

「残しておいたらまた今回みたいなことになる。持って帰ってもそれはそれで面倒な事になりそうだからさ」

「同感です。ギルドに渡して、ギルドがどこかの学者に売却……いつ起こるかは分かりませんが、ラガス坊ちゃまの言う通り面倒で悲惨な出来事が起こってもおかしくありません」

「だろだろ。んで、そっちの人たちが掴まってた人たちか」

「えぇ、その通りです。やや栄養不足気味ですが、全員命に別状はありませんでした」

「それは幸いだったな」

体力が著しく低下してるのか、全員ルーフェイスの上でぐったりしてる。

「直ぐに街に戻るんで、もう少しの辛抱です」

「あ、ありがとう、ございます」

……この遺跡? 自体は、このまま放置しておいても良いか。

『ルーフェイス、帰りはあまり揺れないように走ってくれ』

『任せて!!!』

俺の注文通り、ルーフェイスは背負うハンターたちがうっかり落ちてしまわないよう、足音すら殆ど聞こえない軽快な走りでカルパに到着。

遺跡? からそれなりに距離はあったけど、強化アビリティを使用すればちょっと疲れるぐらいで済む。

「むっ!! 何かあったのか!」

俺たちの到着で何か異変を感じ取ったのか、直ぐに手の空いている兵士たちが駆け寄って来た。

「刺青を入れた特徴的なコボルトに捕らえられていた方たちです」

「刺青を入れたコボルト……分かった。直ぐにギルドの方に情報を提供してくれ」

こちらも理解が早くて助かる~。

言われた通り速攻でギルドに向かい、とりあえず解体専用の倉庫に死体を預け、職員に何があったのか細かいことを伝える。

「刺青を入れたコボルト、か。ゴブリンやオークのそういった例は確認されていたが……しかも、人間の血を使ってか」

「これまで確認された個体も人間の血を使っていたかもしれませんが、今回刺青を入れていたシャーマンは、特に人間が攫いやすいと思って行動していたのかもしれませんね」

「……これまでの調べで、コボルトはゴブリンやオークよりも知能が上と解っていたが……今回の件で、更に信憑性が増したと言っても過言ではないな」

カルパのハンターギルド幹部である男は大きなため息をつき、テーブルの上に置かれた物に視線を向ける。

(…………クソッ!!! 未開拓の地、ダンジョンよりも魔境だとは解っていたが……)

視線が再度、こちらに向けられた。

「ありがとう……こいつらを、持って帰ってきてくれて」

「ハンターとして、当然のことをしただけです」

捕らえられていた人たち以外の人体はなかった。
多分、もう用済みになって食べられてたんだと思う。

それでも……残っていた物があった。
それは、捕らえられ……血を抜かれ、最後は食べられた彼らのギルドカード。

「そうか…………本当に、ありがとう」

「……どうも」

「さて、次は君たちが戦った特殊な刺青コボルトについて、更に詳しく聞かせてほしい」

っ……切り替えが早い人だな。
それだけ中間管理職は辛くても前に進まなければならない、ということか。

「俺が戦ったコボルトはトロールやサイクロプスの大きさでした。ただ、腕力だけが優れていた訳ではなく、スピードや堅さも並以上でした。おそらく、推定ランクはBで間違いないかと」

「私が、戦ったコボルト、は……ロングソードを使う、剣士、タイプ。速く、達者? モンスターで、あの腕前は、かなり、びっくり。ラストと、同じく、多分……Bランク」

「自分が戦ったシャーマンの遠距離攻撃の力は、Bランクの中でも上位に位置するかと。加えて、俺が追い詰めた時に何かしらの奥の手を発動しようとしました。状況が状況だったので発動される前に倒しましたが、最終的にAランクの並みの攻撃を使用出来た可能性があります」

場合によっては……Aランク並みの怪物へと変化した可能性もあっただろうな。
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