万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
365 / 1,103

流石に緊張する

しおりを挟む
「よし、行くか」

アリクとの食事を終えた翌日、リーベとの集合場所に一人で向かう。

「行ってらっしゃいませ。大丈夫だとは思いますが……よその学園で暴れることは無いように」

「メリルの言う通りっすよ、ラガスさん。仮に誰かと衝突して決闘、模擬戦騒ぎに発展したら、最悪の場合は相手の骨と心がポッキリと折れちゃうんすから」

「解てるって。そもそも向こうに俺に恨みを持ってる奴なんていないだろうから、そんな面倒事が起きはしないよ」

セルシアはまだ寝ているので、起こさないように静かに特別寮から出て門にまで軽く走る。
すると約束の集合時間までまだ十五分ほどあるんだけど、既にリーベが門の前に立っていた。

……早くないか?

約束の時間に遅れないように早く到着するってのは良い心構えだと思うけど……まっ、アザルトさんとのデートとかに遅れないようにしようと思っていれば、自然と約束の時間前には到着しよう、って思うのかもな。

「よう、おはよう」

「あぁ、おはよう。まだ集合時間まで時間はあったが、随分と早いな」

「いや、それはこっちのセリフだって。まだ時間まで十五分もあるんだぞ」

「俺は君に依頼を頼んだ側だ。こういう時に君より早く到着するべきだと思っただけだ」

「そ、そうか……ちょっと時間は早いが、出発するか」

時間は八時過ぎ。

この時間はまだ寝ている学生が多いが、おそらくライド君は起きている筈だ……多分な。

「…………」

「どうした、ちょっと緊張してるのか?」

普段、口数が多い訳ではないが、特に喋らず少々ピリピリしてる。

「そうだな……今日、決闘を行いはしないが、絶対に倒すべき相手と会うとなれ……多少なりとも緊張はする」

「そうか。でも、あまり相手にそれを悟られない方が良いぞ」

ザックス達からの話を聞く限り、心を揺さぶる様な戦い方はしないと思うが、一応気を付けておいて損はない筈だ。

「なるほど、確かにその通りだな……それなら、到着するまで話でもしよう。ラガス、今の俺の実力ならばライドに勝てると思うか」

「……ストレートな質問だな。まだ相手の実力を見ていないから何とも言えないが……不利ということはない筈だ」

向こうも特待生を勝ち取るほどの強さは持っていても、俺と出会うまでの戦力はそこそこ高く、俺達と訓練を始めてから予想外の才能を開花させた。

そして明日には有能な武器が届く……それらを考えれば決して不利ではない。

「明日には武器が届くんだろ。なら対武器用の訓練をメインにした方が良さそうだな」

「そうしてくれると有難い……しかし、ラガスは本当に実力が高いな。接近戦が出来、属性魔法が使えなくても遠距離攻撃は出来る。そして、大抵の攻撃魔法は破壊してしまう。改めて驚かされるステータスだ」

「褒めたって何も出せないぞ。接近戦に関しては地道に訓練を続けていけばなんとかなる。。遠距離攻撃は……おれはある意味幸運だったんだよ」

魔弾、このアビリティを得たお陰で寧ろ一般的な攻撃魔法よりも強力で、コストが低く発動出来る攻撃を手に入れることが出来た。

それに、魔弾は汎用性が尋常ではない……まだ人前ではあまり使っていないけど学年が上がったり、卒業してハンターになれば人前で使う機会が増えるかもしれないな。

「それに、攻撃魔法の破壊はもうリーベも出来るじゃないか」

「……そうだな、今までの常識が覆ったような感覚だ。ラガスの様に接近戦と遠距離戦、両方とも優れているならば対処に困るが、そうでない相手は完封出来そうだ」

基本的には上手くいきそうだが、今回は相手が相手……もしかしたら無詠唱、詠唱破棄のどちらかを習得しているかもしれない。

そう考えると本当に気の抜けない相手だ。
色々と手札を揃えた。

本番まで磨ける部分は全て磨こうと思っているが、現状……一番強力な切り札は本当に奥の手だ。
それを使って倒せなかったら、負けたも同然だ。

…………あまり行儀良くは無いが、サラッと……本当にサラッと視るか。
不安要素はなるべく先に知っておきたいからな。
しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。

灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。 曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。 婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。 前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

婚約破棄から50年後

あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。 そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

悪役令嬢は永眠しました

詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」 長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。 だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。 ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」 *思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

処理中です...