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少年期[1072]壁の先なら……
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「へぇ~~~、それなりに広いな」
ラルが何かを感じ取った方向へ向かい、洞窟の中に入ると……広さはゼルートたちがそれなりに本気で動いても問題無いほど幅がある。
(……思ってたより、天井も高いな)
幅が広いだけではなく、転移が広いとなれば……背丈がそれなりに高い魔物が生息していてもおかしくないという事になる。
「因みにラル、いったいどのような気配を感じ取ったのだ?」
「複数の気配……としか言えませんね。それ以上の事は、まだ解りません」
「なるほど……つまり、ラルが思わず気になってしまう気配が複数存在するということだな」
そのままの意味ではないか? とツッコむことなかれ。
ルウナからすれば、ただの斥候冒険者が気になる気配を感じたという発言よりも、雷竜である……強者であるラルが気になる気配という発言の方が非常に戦闘欲がそそられる。
(ラルが気になる存在が複数……多分、固まって動いてるってことだよな。それなら、強い魔物と既に他の冒険者たちが戦ってるってことはないか)
ゼルートもルウナと同じく、ラルが気になる気配という内容に興味を持っている。
できれば、他の冒険者たちに取られる前に存在を確認したい。
「……別れ道か。ラル、どっちの方向かって解るか?」
「…………左の通路の方かと」
「オッケー」
数回ほど別れ道を選び続け……ついに、ゼルートとルウナもその気配を感じ取った。
「………………多分、あれだよな。この奥……だよな?」
「うむ、おそらくそうだな」
EランクやDランクではない、Cランク以上の魔物の気配を感じる二人。
ただ……その気配は、現在二人がいる壁の奥から感じる。
「申し訳ありません、ゼルートさん。ルウナさん」
「いやいや、ラルが謝ることないって。俺らがラルだけに探索を任せてたのもあれだし」
「そうだな……私たちがラルに任せ過ぎた。さて…………ゼルート。この壁なら、そのまま行っても問題無いと思わないか?」
「そのままって、あぁ……そういう意味か。うん、まぁ良いんじゃないか」
「?」
ラルだけが状況を理解出来ていないでいると、ルウナは身体強化のスキルを発動し、全身に魔力を纏い……壁をぶん殴り始めた。
「ふっ! しっ!! ハッ!!!!!」
多少の堅さはある。
しかし、それはほんの少しの話であり、ルウナは気にせず壁を殴って殴って殴り続けた。
どんどん壁は掘られ続け……ついに、別の場所に繋がった。
「ふぅーーーー……はっはっは!! 流石ラルだ!!! 確かに、面白い奴がいたぞ!!!!!」
壁を壊して進み続けた先にいたのは、複数体のゴーレム。
(ロックゴーレムにメタルゴーレムが複数……それに、あれって……)
複数体いるゴーレムの中でも一際大きな体を持つゴーレムの姿が気になり、ゼルートは鑑定眼を使って調べた。
「っ、ルウナ。一番奥のゴーレムはエレメントゴーレムっていうBランクの個体だ」
「ほほぅ~~~、なるほどなるほど。それは戦り応えがありそう、だな!!!!」
二人の会話が終わるまで待つ気はなく、一体のロックゴーレムがロケットパンチを放つも、ルウナはそれを一蹴。
「ゼルート、どうやら向こうは既に戦る気満々のようだな」
「みたいだな。とりあえず、俺とラルで他の相手をしておくから、目当ての奴と戦ってきて良いぞ」
「ありがとう、二人とも!!!!」
ルウナは跳び、壁を蹴り、他の属性ゴーレムが放つ遠距離攻撃を越え……エレメントゴーレムに蹴撃波を放つ。
「っ……」
「ふふ、さすがに挨拶代わりの一撃では倒せないか」
エレメントゴーレムはあっさりとルウナの蹴撃波を弾き飛ばし、左腕を赤く染め、無造作に炎を放出。
「っ!!! 中々、熱いじゃないか!!!」
放たれた炎は若干地面を溶かしており、その火力の高さが窺える。
だが、その炎は……ルウナの闘争心を更に加熱させる燃料にしかならなかった。
ラルが何かを感じ取った方向へ向かい、洞窟の中に入ると……広さはゼルートたちがそれなりに本気で動いても問題無いほど幅がある。
(……思ってたより、天井も高いな)
幅が広いだけではなく、転移が広いとなれば……背丈がそれなりに高い魔物が生息していてもおかしくないという事になる。
「因みにラル、いったいどのような気配を感じ取ったのだ?」
「複数の気配……としか言えませんね。それ以上の事は、まだ解りません」
「なるほど……つまり、ラルが思わず気になってしまう気配が複数存在するということだな」
そのままの意味ではないか? とツッコむことなかれ。
ルウナからすれば、ただの斥候冒険者が気になる気配を感じたという発言よりも、雷竜である……強者であるラルが気になる気配という発言の方が非常に戦闘欲がそそられる。
(ラルが気になる存在が複数……多分、固まって動いてるってことだよな。それなら、強い魔物と既に他の冒険者たちが戦ってるってことはないか)
ゼルートもルウナと同じく、ラルが気になる気配という内容に興味を持っている。
できれば、他の冒険者たちに取られる前に存在を確認したい。
「……別れ道か。ラル、どっちの方向かって解るか?」
「…………左の通路の方かと」
「オッケー」
数回ほど別れ道を選び続け……ついに、ゼルートとルウナもその気配を感じ取った。
「………………多分、あれだよな。この奥……だよな?」
「うむ、おそらくそうだな」
EランクやDランクではない、Cランク以上の魔物の気配を感じる二人。
ただ……その気配は、現在二人がいる壁の奥から感じる。
「申し訳ありません、ゼルートさん。ルウナさん」
「いやいや、ラルが謝ることないって。俺らがラルだけに探索を任せてたのもあれだし」
「そうだな……私たちがラルに任せ過ぎた。さて…………ゼルート。この壁なら、そのまま行っても問題無いと思わないか?」
「そのままって、あぁ……そういう意味か。うん、まぁ良いんじゃないか」
「?」
ラルだけが状況を理解出来ていないでいると、ルウナは身体強化のスキルを発動し、全身に魔力を纏い……壁をぶん殴り始めた。
「ふっ! しっ!! ハッ!!!!!」
多少の堅さはある。
しかし、それはほんの少しの話であり、ルウナは気にせず壁を殴って殴って殴り続けた。
どんどん壁は掘られ続け……ついに、別の場所に繋がった。
「ふぅーーーー……はっはっは!! 流石ラルだ!!! 確かに、面白い奴がいたぞ!!!!!」
壁を壊して進み続けた先にいたのは、複数体のゴーレム。
(ロックゴーレムにメタルゴーレムが複数……それに、あれって……)
複数体いるゴーレムの中でも一際大きな体を持つゴーレムの姿が気になり、ゼルートは鑑定眼を使って調べた。
「っ、ルウナ。一番奥のゴーレムはエレメントゴーレムっていうBランクの個体だ」
「ほほぅ~~~、なるほどなるほど。それは戦り応えがありそう、だな!!!!」
二人の会話が終わるまで待つ気はなく、一体のロックゴーレムがロケットパンチを放つも、ルウナはそれを一蹴。
「ゼルート、どうやら向こうは既に戦る気満々のようだな」
「みたいだな。とりあえず、俺とラルで他の相手をしておくから、目当ての奴と戦ってきて良いぞ」
「ありがとう、二人とも!!!!」
ルウナは跳び、壁を蹴り、他の属性ゴーレムが放つ遠距離攻撃を越え……エレメントゴーレムに蹴撃波を放つ。
「っ……」
「ふふ、さすがに挨拶代わりの一撃では倒せないか」
エレメントゴーレムはあっさりとルウナの蹴撃波を弾き飛ばし、左腕を赤く染め、無造作に炎を放出。
「っ!!! 中々、熱いじゃないか!!!」
放たれた炎は若干地面を溶かしており、その火力の高さが窺える。
だが、その炎は……ルウナの闘争心を更に加熱させる燃料にしかならなかった。
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