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少年期[1070]覚悟を決めた者が来る
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「思ったよりも見つからないわね」
「だな~~~」
既にオーガマジックナイトを探し始めてから五日間が経過。
ゼルートたちは依頼書に書かれていた、目撃場所などは全て向かったものの、お目当てのオーガマジックナイトとは一度も遭遇出来ていない。
「アレナはもうギアが上がっているというのにな」
「……そうね。正直、今なら夜中以外ならいつでも構わないって感じね」
活きの良いCランクモンスターだけではなく、アラクネの様なBランク魔物とも再度戦っており、いつでも強敵と戦える状態となっている。
それもあって、アレナとしては珍しく目当ての強敵と早く遭遇出来れば良いのに状態となっていた。
「…………こういった事を言うのはあれですが、もしや別の地に移動したのではないでしょうか」
「別の場所に? そんな事……ないとは言えないか」
「……そうね。せっかくここまで準備したのに、あまりそういう事は考えたくないけど、あり得ない話ではないわね」
魔物は人間ほど知能が高くない。
だからこそ、特に目的もなく別の地域に移ることはそこまで珍しくない。
「オーガマジックナイトは一体で行動してるからこそ、あり得ない話ではないのか」
「そうね。群れで行動してる魔物たちほど、状況次第では別の地域に移るけど、そういうのがない限り移動はしない。でも、ソロで動いてる個体なんかは、あまり拠点を持たないらしいからね」
「強い奴を求めてる感じの魔物なら、インヴェス山岳を拠点にしそうだけどな~~~」
「案外、自分よりも明らかに強い魔物を見かけて、怖気づいたのかもしれないぞ」
あれこれ考えながら探索を続けるも、五日目の十六時を過ぎてもオーガマジックナイトらしき存在を遭遇しなかった。
「ん~~~~……アレナ、一回街に戻ろうか」
「……そうね。誰かに討伐されていれば、見つからなくて当然だものね」
「翌日、また直ぐに探索に向かえば、ギアは上がったままだろう」
「ふふ、そうね」
五日も探索し続ければ、戻った翌日は基本的に休息を取りたがるアレナだが、この時ばかりは翌日にはまた探索したいと思っていた。
「どうやら、オーガマジックナイトはまだ討伐されてなかったみたいだな」
スパーロに戻ったゼルートたちは、探索の最中に討伐した魔物の素材をギルドに売却するついでに、受付嬢にオーガマジックナイトが討伐されたか否かを尋ねた。
マジックナイトという珍しい上位種であるため、討伐されればとりあえず受付嬢の耳に入るだろうというゼルートの予想通り……まだ、受付嬢たちの耳にはオーガマジックナイトの討伐報告は入っていなかった。
「でも、被害は出てたみたいね」
「だな。Cランク魔物の食い潰された死体が放置されてるとか、またCランク冒険者を潰したり」
「しかしあれだな。意外と逃げ切れた冒険者いるようだな」
どういった冒険者が、どのランクの冒険者が殺されたという情報が出回っているという事は、実際に対峙した者たちが逃げ切れたという証拠でもある。
「勝てなかったとはいえ、Cランクの冒険者たちだからこそ、逃げ切ることは出来たと思うべきか……」
「敢えて見逃したという可能性もありそうだな」
酒場でエールを呑みながら、三人はオーガマジックナイトの行動理由について語り合っていた。
「……理由はなんでしょうね」
「弱者には興味がないとか?」
「それなら、最初から戦わないんじゃないの?」
「追い詰められた状況になれば、真価を発揮する可能性があるじゃん」
「それに関しては、一理あるわね」
とはいえ、魔物がそういった思考が出来るのかという疑問が浮かぶも、ゲイルやラルなどのイレギュラーが存在することから、無理矢理納得は出来る。
「…………オーガマジックナイトの目撃情報から、それなりに時間は経っているのだったな」
「もう発見されて……十日以上は経ってるでしょうね」
「ふむ……であれば、もしかしたら再度挑んだ者もいるかもしれないな」
「討伐報告がないってことは、返り討ちにされたでしょうね」
「仮にそういった件があれば、オーガマジックナイトは冒険者という存在の一部を見逃せば、絶対に自分を倒そうという覚悟を決めた者と戦えると知ってしまったかもしれないな」
そんなまさか!! という言葉がアレナとゼルートの口から零れることはなく、逆にあっさりと納得してしまった。
「だな~~~」
既にオーガマジックナイトを探し始めてから五日間が経過。
ゼルートたちは依頼書に書かれていた、目撃場所などは全て向かったものの、お目当てのオーガマジックナイトとは一度も遭遇出来ていない。
「アレナはもうギアが上がっているというのにな」
「……そうね。正直、今なら夜中以外ならいつでも構わないって感じね」
活きの良いCランクモンスターだけではなく、アラクネの様なBランク魔物とも再度戦っており、いつでも強敵と戦える状態となっている。
それもあって、アレナとしては珍しく目当ての強敵と早く遭遇出来れば良いのに状態となっていた。
「…………こういった事を言うのはあれですが、もしや別の地に移動したのではないでしょうか」
「別の場所に? そんな事……ないとは言えないか」
「……そうね。せっかくここまで準備したのに、あまりそういう事は考えたくないけど、あり得ない話ではないわね」
魔物は人間ほど知能が高くない。
だからこそ、特に目的もなく別の地域に移ることはそこまで珍しくない。
「オーガマジックナイトは一体で行動してるからこそ、あり得ない話ではないのか」
「そうね。群れで行動してる魔物たちほど、状況次第では別の地域に移るけど、そういうのがない限り移動はしない。でも、ソロで動いてる個体なんかは、あまり拠点を持たないらしいからね」
「強い奴を求めてる感じの魔物なら、インヴェス山岳を拠点にしそうだけどな~~~」
「案外、自分よりも明らかに強い魔物を見かけて、怖気づいたのかもしれないぞ」
あれこれ考えながら探索を続けるも、五日目の十六時を過ぎてもオーガマジックナイトらしき存在を遭遇しなかった。
「ん~~~~……アレナ、一回街に戻ろうか」
「……そうね。誰かに討伐されていれば、見つからなくて当然だものね」
「翌日、また直ぐに探索に向かえば、ギアは上がったままだろう」
「ふふ、そうね」
五日も探索し続ければ、戻った翌日は基本的に休息を取りたがるアレナだが、この時ばかりは翌日にはまた探索したいと思っていた。
「どうやら、オーガマジックナイトはまだ討伐されてなかったみたいだな」
スパーロに戻ったゼルートたちは、探索の最中に討伐した魔物の素材をギルドに売却するついでに、受付嬢にオーガマジックナイトが討伐されたか否かを尋ねた。
マジックナイトという珍しい上位種であるため、討伐されればとりあえず受付嬢の耳に入るだろうというゼルートの予想通り……まだ、受付嬢たちの耳にはオーガマジックナイトの討伐報告は入っていなかった。
「でも、被害は出てたみたいね」
「だな。Cランク魔物の食い潰された死体が放置されてるとか、またCランク冒険者を潰したり」
「しかしあれだな。意外と逃げ切れた冒険者いるようだな」
どういった冒険者が、どのランクの冒険者が殺されたという情報が出回っているという事は、実際に対峙した者たちが逃げ切れたという証拠でもある。
「勝てなかったとはいえ、Cランクの冒険者たちだからこそ、逃げ切ることは出来たと思うべきか……」
「敢えて見逃したという可能性もありそうだな」
酒場でエールを呑みながら、三人はオーガマジックナイトの行動理由について語り合っていた。
「……理由はなんでしょうね」
「弱者には興味がないとか?」
「それなら、最初から戦わないんじゃないの?」
「追い詰められた状況になれば、真価を発揮する可能性があるじゃん」
「それに関しては、一理あるわね」
とはいえ、魔物がそういった思考が出来るのかという疑問が浮かぶも、ゲイルやラルなどのイレギュラーが存在することから、無理矢理納得は出来る。
「…………オーガマジックナイトの目撃情報から、それなりに時間は経っているのだったな」
「もう発見されて……十日以上は経ってるでしょうね」
「ふむ……であれば、もしかしたら再度挑んだ者もいるかもしれないな」
「討伐報告がないってことは、返り討ちにされたでしょうね」
「仮にそういった件があれば、オーガマジックナイトは冒険者という存在の一部を見逃せば、絶対に自分を倒そうという覚悟を決めた者と戦えると知ってしまったかもしれないな」
そんなまさか!! という言葉がアレナとゼルートの口から零れることはなく、逆にあっさりと納得してしまった。
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