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少年期[605]本気を出せば災害
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「……良い品だな。有難く受け取っておく。それと、今回の件で懲りたらあんたらのクランの奴らに伝えておけよ。下手に俺と関わったら首を飛ばす的な感じでな」
「十分に伝えさせてもらうわ。あんたらが本気を出したら文字通り歩く災害やからな」
「歩く災害、ね……確かにあの戦いも周囲から見れば災害だったかもな」
悪獣との戦いで拳と拳が、蹴りと蹴りがぶつかればその衝撃波で周囲の木々が揺れる。もしくは折れる。
遠慮無しに上級クラスの攻撃魔法がいくつも放たれ、相殺しても周囲に響き、逸れた場合は大きく地面を抉る結果となる。
「悪獣との戦いか。あれはまさに一つの災害だったかもしれないな」
「そうねぇ……あの戦いに割って入ろうと思える者がこの世に何人いるでしょうね」
少なくとも二人は絶対に無理だと思っている。
ゲイル達も総合的な力はゼルートよりも低いので、あまり援護の意味はないと思っていた。
「そんじゃ、飯美味かったよ。ご馳走さん」
「おう、急に読んですまんかったな」
こうして一応無事にゼルートとオーラスの交渉は終わった。
店が吹き飛ぶことはなくめでたしめでたし……ではあるが、ゼルート達が店を出て行った後にオーラスは大きなため息を吐いた。
「はぁ~~~~~~……マジでヤバいなあのパーティー」
「そうだな。本当に銀獅子の皇に所属しているフルメンバーで戦っても勝てなさそうだ」
「だろうな。Cランク以下の冒険者はそもそも相手ならず、一撃でやられる。Bランクや俺達Aランク冒険者であっても……向こうがマジの本気を出したら無理だろうな」
「……噂として何度も聞いたが。悪獣をソロで倒したという話はどこか信じ切れていなかったが……あれだけの戦意と殺気を出されたら信じるしかないな」
Sランクのモンスターをソロで倒した。
それはいくら実力が本物であったとしても、到底信じられる話ではない。
子供の頃に貴族の実家を潰したことがある。
それを知っていたとしても流石に直ぐには信じられない。
しかしマジかで殺気と戦意を浴びた二人はその話を信じるしかなかった。
「もしかしてやけど……ホーリーパレスの最下層まで辿り着くかもな」
「その可能性は十分にあるだろう。話によれば、中身の時間が全く経過しないアイテムバッグやリングを所有しているようだ」
「その話は俺も聞いたけど……それもマジかもしれんな」
そういった機能が付いているマジックバッグやリング、ポーチは確かに存在する。
存在するのだが……一生ダンジョン探索を続けても手に入らない場合が殆ど。
それ程までに入手難易度が高い。
「そういえば韋駄天のベーザルがゼルート君に絡んだって聞いたけど、あれってマジなん?」
「あぁ、本当らしいぞ。うちのメンバーがその場にいたらしい」
「へぇ~~~……なぁ、何か起こると思うか?」
「…………どうだろうな。あのパーティーのタンクは少々短気だが、他の面子は基本的に冷静な判断が下せる。バカな行動は起こさないだろう……そこの二人みたいにな」
アホバカ坊ちゃん子息の二人は未だに気絶しており、すっかり尿が服に染みついてしまった。
「まっ、俺らの情報収集不足と噂を信じてなかったってやらかしはあるが……原因をつくったのはこいつらだし、しっかりと取れるもんは取らないとな」
「悪い笑みを浮かべてるぞ、オーラス。店に出るまでには隠しとけ」
今回の件でゼルートに渡した黒曜金貨八枚と絶対針のコンパス。
これでゼルート達との関係が一応ゼロに戻ったことを考えれば安いものではあるが、それでも懐には少々痛いダメージを食らった。
引き続き気を失っている馬鹿共の面倒を見るのは構わないが、しっかりと今回の件の損した分は払ってもらう。
相手の貴族もそれなりに地位は高いが、大手のクランを蔑ろに出来るほどの力は持っていない。
骨の髄までしゃぶってやろうとは思っていないが、失った分……それとプラスして何かを得る。
それは銀獅子の皇として決定事項となった。
(貴族の子息……そして今回は俺達もその立場になってしまったが、本当に権力を恐れない者は恐ろしい限りだな)
そう思いながらアルゼルガがアホ二人を担ぎながらオーラスと一緒にクランハウスへと戻って行った。
「十分に伝えさせてもらうわ。あんたらが本気を出したら文字通り歩く災害やからな」
「歩く災害、ね……確かにあの戦いも周囲から見れば災害だったかもな」
悪獣との戦いで拳と拳が、蹴りと蹴りがぶつかればその衝撃波で周囲の木々が揺れる。もしくは折れる。
遠慮無しに上級クラスの攻撃魔法がいくつも放たれ、相殺しても周囲に響き、逸れた場合は大きく地面を抉る結果となる。
「悪獣との戦いか。あれはまさに一つの災害だったかもしれないな」
「そうねぇ……あの戦いに割って入ろうと思える者がこの世に何人いるでしょうね」
少なくとも二人は絶対に無理だと思っている。
ゲイル達も総合的な力はゼルートよりも低いので、あまり援護の意味はないと思っていた。
「そんじゃ、飯美味かったよ。ご馳走さん」
「おう、急に読んですまんかったな」
こうして一応無事にゼルートとオーラスの交渉は終わった。
店が吹き飛ぶことはなくめでたしめでたし……ではあるが、ゼルート達が店を出て行った後にオーラスは大きなため息を吐いた。
「はぁ~~~~~~……マジでヤバいなあのパーティー」
「そうだな。本当に銀獅子の皇に所属しているフルメンバーで戦っても勝てなさそうだ」
「だろうな。Cランク以下の冒険者はそもそも相手ならず、一撃でやられる。Bランクや俺達Aランク冒険者であっても……向こうがマジの本気を出したら無理だろうな」
「……噂として何度も聞いたが。悪獣をソロで倒したという話はどこか信じ切れていなかったが……あれだけの戦意と殺気を出されたら信じるしかないな」
Sランクのモンスターをソロで倒した。
それはいくら実力が本物であったとしても、到底信じられる話ではない。
子供の頃に貴族の実家を潰したことがある。
それを知っていたとしても流石に直ぐには信じられない。
しかしマジかで殺気と戦意を浴びた二人はその話を信じるしかなかった。
「もしかしてやけど……ホーリーパレスの最下層まで辿り着くかもな」
「その可能性は十分にあるだろう。話によれば、中身の時間が全く経過しないアイテムバッグやリングを所有しているようだ」
「その話は俺も聞いたけど……それもマジかもしれんな」
そういった機能が付いているマジックバッグやリング、ポーチは確かに存在する。
存在するのだが……一生ダンジョン探索を続けても手に入らない場合が殆ど。
それ程までに入手難易度が高い。
「そういえば韋駄天のベーザルがゼルート君に絡んだって聞いたけど、あれってマジなん?」
「あぁ、本当らしいぞ。うちのメンバーがその場にいたらしい」
「へぇ~~~……なぁ、何か起こると思うか?」
「…………どうだろうな。あのパーティーのタンクは少々短気だが、他の面子は基本的に冷静な判断が下せる。バカな行動は起こさないだろう……そこの二人みたいにな」
アホバカ坊ちゃん子息の二人は未だに気絶しており、すっかり尿が服に染みついてしまった。
「まっ、俺らの情報収集不足と噂を信じてなかったってやらかしはあるが……原因をつくったのはこいつらだし、しっかりと取れるもんは取らないとな」
「悪い笑みを浮かべてるぞ、オーラス。店に出るまでには隠しとけ」
今回の件でゼルートに渡した黒曜金貨八枚と絶対針のコンパス。
これでゼルート達との関係が一応ゼロに戻ったことを考えれば安いものではあるが、それでも懐には少々痛いダメージを食らった。
引き続き気を失っている馬鹿共の面倒を見るのは構わないが、しっかりと今回の件の損した分は払ってもらう。
相手の貴族もそれなりに地位は高いが、大手のクランを蔑ろに出来るほどの力は持っていない。
骨の髄までしゃぶってやろうとは思っていないが、失った分……それとプラスして何かを得る。
それは銀獅子の皇として決定事項となった。
(貴族の子息……そして今回は俺達もその立場になってしまったが、本当に権力を恐れない者は恐ろしい限りだな)
そう思いながらアルゼルガがアホ二人を担ぎながらオーラスと一緒にクランハウスへと戻って行った。
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