冒険がしたい創造スキル持ちの転生者

Gai

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少年期[416]さぁ、どうする?

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「なぁ、お前らに俺の姉を攫うように依頼してきた奴の内容を無視してさ、俺からの依頼を受けないか?」

「俺達に契約を裏切れというのか」

「裏に生き、交渉によって行動に移すあんたらにとっては忌避するかもしれないが、今ここで死ぬのと依頼された金額よりも高い金額を得る。あんたはどちらを選ぶ」

男達の中でゼルートの言葉が揺れる。
依頼者から正式に受けた依頼。当主では無いにしろ貴族の子息から受けた依頼。
そう簡単に破棄出来る物では無い。

「裏の世界で裏切る行為なんて当たり前なんじゃないのか? 別に良くは知らんけどさ。貴族達の間でだって状況が変われば普通に行われる。それに今回の場合は悪い話では無いと思うんだけどな。それにしっかりと言い訳できるじゃん。より高い報酬を得たから契約を破棄したってさ」

「そういった単純なもんじゃ無いんだけどなぁ・・・・・・というか、お前さん本当にガキか? 幾らなんでも修羅場を潜り抜け過ぎだろ」

「はっはっは、これでも冒険者に成る前から色々と無茶はしてだんでな。さて、そんな事を言うってことは俺に逆立ちしても勝てないのは解ってるみたいだな。一応もう一度聞くぜ。俺と、一戦やるか?」

出来る事ならその方法を取り、依頼者からの依頼を遂行しなければならない。
だが・・・・・・そう頭を回転させても一矢報いるイメージすら浮かばない。

(本当に、どんな過去を送って来たんだこのガキは。どんなに戦いの才能があったとしても、ここまで百戦錬磨の雰囲気が出されるものなのか?)

ゼルートが今までどういった人生を送ってきたなど、男が想像出来ない。
だが、自分達よりも濃く濃密で戦いの絶えない人生を送って来た事を二人は本能的に感じ取った。

(俺達より十数も年下のガキに完全に気圧されるとはなぁ・・・・・・ボスには悪いが、今回は完全に失敗だ。だが、こいつが払う依頼料によっては上機嫌になるか?)

一先ず戦うという選択肢を捨てた二人は武器から手を放す。
そしてゼルートの話に乗ろうとした時、サイドから二つの気配を感じた。

「まだ話し合いをしていたのかゼルート。こっちはもう終わったぞ。悪いが行動不能という選択を取った」

「僕はしっかりと捕縛出来たよ!!!」

現れたのは老人族の女とゼルーよりも年齢が下だと外見から解る少年。

「もうすぐ終わりそうだ。っと、一応紹介しておくぞ。こっちのお前らの仲間を行動不能にしたのは俺の仲間であるルウナ。そんでこっちの捕縛に成功した少年は人の姿をしているが、本当は俺の従魔のスライムだ」

「スライムだよ~~~」

ラームは拘束に使っていない左手の五指を触手に変えて挨拶する。

「は、ははは。あんまり外に出ないからモンスターの事情はあんまり知らねぇーーが、喋るスライムとか見た事も聞いた事も無いぞ」

「俺だってラーム以外にそんなスライムに遭遇した事無いって。んで、俺からの提案・・・・・・受ける?」

「・・・・・・はぁーーーー。今日はいけると思ったんだがな。わかった、お前からの依頼を受けようと思う。ただ、最終的に決めるのは俺達のボスだ。勝手に破ったり受けることは出来ない」

「やっぱりそうか。なら俺が今から直接そっちに行く。ルウナ、悪いが先に戻ってアレナ達に伝えて貰っても良いか。んで、姉さん達が学校に戻るまで他の馬鹿共がちょっかい出さないか視といてくれ」

「むぅ・・・・・・分かった。流石に未知の領域だし、まだ私の技量も足りないだろうから了承した」

ルウナとしては是非付いて行きたいところだったが、相手の根城に存在する戦力がどれほどか分からない以上、自分が行くべきでは無いと思った。

「結果はゲイルを通して連絡する」

「了解だ」

ゼルートからの連絡を伝える為にルウナはアレナ達の元へと戻った。

「んじゃ、案内を頼むぜ」

会った時から笑顔を絶やさないゼルートが暗殺者たちは段々と自分たち以上に恐ろしい奴だと思い始めた。

(どこに暗殺者に脅迫じみた交渉するガキが目の前の奴以外にいるってんだ、全く・・・・・・まっ、殺されなかっただけ良しとしよう)
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