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少年期[343]生き残った二人
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「・・・・・・見事に酔いつぶれてるな」
宴会を終えたゼルート達はゼルートと一人の教師を除き、全員が酔いつぶれていた。
「まぁ、ここが宿でもあるから別に構わないんだが」
「皆さん結構な量を飲んでいましたからね。仕方ないことでしょう」
「そう言うフーリアさんは見事にザルですね」
「? 酔いに強いという意味でしょうか?」
「そんな感じです。エルフはそこまで酒に強いイメージが無かったんですけどね」
魔法や弓を使うオーソドックスなエルフの戦闘スタイルを持つフーリアは酔いつぶれているアレナやボウド達よりも酒を飲んでいるのだが、一向に酔う気配が無い。
「そうですね・・・・・・種族全体で見ればそこまでお酒に強くないでしょうが、エルフの中にもお酒に強い方はそこそこいますよ。ドワーフの方達には負けますけどね」
バーコスの街で出会ったドワーフの鍛冶師に酒を好むエルフの錬金術師がいた事を思い出し、ゼルートはフーリアの説明に自然と納得した。
「それにしてもゼルートさんは本当に人族ですか?」
「? 勿論人族ですけど・・・・・・あぁーーー、魔力量を考えればそう思うかもしれないですけど、至って普通の人族ですよ」
フーリアからの突然の質問にどういう意図が解らなかったゼルートだが、フーリアがエルフなので相手の大体の魔力量が分るのではと予想する。
結果ゼルートの予想は正しく、フーリアはゼルートの種族と年齢からは考えられない程の魔力量を感じ取ったので、あった時から尋ねたかった事をこの場でようやく訊く事が出来た。
しかし返答は少し怪しい素振りの無い半ば予想通りの答えだった。
「君の様な子供を普通とは言いませんが、嘘をついている素振りも無いのでそこは信じましょう。ですが、それ程の魔力を持っているのなら宮廷魔導士等を目指そうとは思わなかったのですか? 実際見た訳ではありませんがゼルート君は徒手空拳とは別に魔法の方も達者だと思います」
「・・・・・・まぁ、魔法もそこそこ得意っちゃ得意ですね」
「私も魔法や精霊魔法には少し自身が有ります。並行詠唱もそこまで錬度は高くありませんが出来ますからね。しかしそんな私よりもゼルート君は魔法の才にプラスして経験の差も加わって勝てるイメージが出来ません。そんなゼルート君ならば引く手数多かと思うのですが」
ゼルートのが持つ魔法の才能とセンスに経験の差だけを見るならば貴族や国が欲する人材に思えるかもしれない。
しかし自分が周囲の貴族にあまりそのような考えを持たれていないと思っているゼルートは手を横に振りながら答える。
「俺は実力はあったとしても、貴族が欲しがるような性格はしてませんよ。売られた喧嘩は大体買うでしょうし、物理的に相手を潰します」
「・・・・・・ふ、ふふふ。はっはっは、なるほど。嘘じゃないみたいね。確かにそんな考えを持つ人をどんなに高い実力を持っていたとしても自身の陣営に引き入れようとかは考えないでしょう。君は根っからの冒険者ね」
「両親が冒険者ってのも少しはあるんでしょうけど、やっぱり自身が知らない場所に行ったり何かを体験するのが楽しんですよ。そういう感覚は何も刺激が無い場所に居ては得られない感覚だと思うんです」
多くの者が外の世界に出ず、里の中で一生を過ごそうとするエルフ。
そんなエルフの習慣的なものに嫌気がさし、外への興味も相まって外に出たフーリアにとってゼルートの考えはとても共感出来るものだった。
「その気持ちは良く解る。私も授業が連続してない人かはダンジョンに潜ったりギルドのクエストを受けているのよ。子供達に戦い方や知識を教えるのは楽しいけど、後数十年もすればまた冒険に出るつもりなの」
「そ、そうなんですか」
数十年もなんでもないように言うフーリアにゼルート人族の自分とエルフではやはり生きる感覚が違うなと感じた。
宴会を終えたゼルート達はゼルートと一人の教師を除き、全員が酔いつぶれていた。
「まぁ、ここが宿でもあるから別に構わないんだが」
「皆さん結構な量を飲んでいましたからね。仕方ないことでしょう」
「そう言うフーリアさんは見事にザルですね」
「? 酔いに強いという意味でしょうか?」
「そんな感じです。エルフはそこまで酒に強いイメージが無かったんですけどね」
魔法や弓を使うオーソドックスなエルフの戦闘スタイルを持つフーリアは酔いつぶれているアレナやボウド達よりも酒を飲んでいるのだが、一向に酔う気配が無い。
「そうですね・・・・・・種族全体で見ればそこまでお酒に強くないでしょうが、エルフの中にもお酒に強い方はそこそこいますよ。ドワーフの方達には負けますけどね」
バーコスの街で出会ったドワーフの鍛冶師に酒を好むエルフの錬金術師がいた事を思い出し、ゼルートはフーリアの説明に自然と納得した。
「それにしてもゼルートさんは本当に人族ですか?」
「? 勿論人族ですけど・・・・・・あぁーーー、魔力量を考えればそう思うかもしれないですけど、至って普通の人族ですよ」
フーリアからの突然の質問にどういう意図が解らなかったゼルートだが、フーリアがエルフなので相手の大体の魔力量が分るのではと予想する。
結果ゼルートの予想は正しく、フーリアはゼルートの種族と年齢からは考えられない程の魔力量を感じ取ったので、あった時から尋ねたかった事をこの場でようやく訊く事が出来た。
しかし返答は少し怪しい素振りの無い半ば予想通りの答えだった。
「君の様な子供を普通とは言いませんが、嘘をついている素振りも無いのでそこは信じましょう。ですが、それ程の魔力を持っているのなら宮廷魔導士等を目指そうとは思わなかったのですか? 実際見た訳ではありませんがゼルート君は徒手空拳とは別に魔法の方も達者だと思います」
「・・・・・・まぁ、魔法もそこそこ得意っちゃ得意ですね」
「私も魔法や精霊魔法には少し自身が有ります。並行詠唱もそこまで錬度は高くありませんが出来ますからね。しかしそんな私よりもゼルート君は魔法の才にプラスして経験の差も加わって勝てるイメージが出来ません。そんなゼルート君ならば引く手数多かと思うのですが」
ゼルートのが持つ魔法の才能とセンスに経験の差だけを見るならば貴族や国が欲する人材に思えるかもしれない。
しかし自分が周囲の貴族にあまりそのような考えを持たれていないと思っているゼルートは手を横に振りながら答える。
「俺は実力はあったとしても、貴族が欲しがるような性格はしてませんよ。売られた喧嘩は大体買うでしょうし、物理的に相手を潰します」
「・・・・・・ふ、ふふふ。はっはっは、なるほど。嘘じゃないみたいね。確かにそんな考えを持つ人をどんなに高い実力を持っていたとしても自身の陣営に引き入れようとかは考えないでしょう。君は根っからの冒険者ね」
「両親が冒険者ってのも少しはあるんでしょうけど、やっぱり自身が知らない場所に行ったり何かを体験するのが楽しんですよ。そういう感覚は何も刺激が無い場所に居ては得られない感覚だと思うんです」
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「その気持ちは良く解る。私も授業が連続してない人かはダンジョンに潜ったりギルドのクエストを受けているのよ。子供達に戦い方や知識を教えるのは楽しいけど、後数十年もすればまた冒険に出るつもりなの」
「そ、そうなんですか」
数十年もなんでもないように言うフーリアにゼルート人族の自分とエルフではやはり生きる感覚が違うなと感じた。
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