蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(BL)

桜花(sakura)

文字の大きさ
275 / 813

追憶のキミ27

しおりを挟む
  ○○城 本丸御殿 西の対屋

『蘭の方様、正室の櫻の方のお産みになられた若君は、お身体も弱くこの国を治めるには… 側室とは言え… 蘭の方様…』

『日向の守… 兄上… そのような事軽々しく口になさるのは、辞めて下さりませ…』


風(もう何度も私は、家督を継ぐ事に、何のこだわりも無いと申し上げているのに…)
 
涼也「風若様!良かった… いらっしゃった。風若様!何故こちらの対の屋(タイノヤ)の方におられるのですか?」

風「昨日無くした蹴鞠(ケマリ)を、探していたらこちらの対屋で見つけたのだ…」

涼也「風若様!そのような事、我々家臣に…」

風「涼也… 北の対屋に戻りながら話そう。私は 己の事は己で出来る様になりたいのだ。何でもかんでも家臣任せにしていたら、将来生きて行くのに困るではないか」


 -北の対の屋-

 (風若様は、17の年になるお方で。我が◎◎国… イヤ… 将来、日の本の国を治める。器量と才覚をお持ちのお方なのだが…)


『櫻の方様、側室の蘭の方のお産みになられた心紀様に、この国を治めさせる等… 正室の、櫻の方様のお産みになられた、風若様が継がれるのが筋なのです!何を気弱な事を…』

『内大臣… 兄上… そのような事軽々しく口になさるのは、辞めて下さりませ…』

風「涼也… ここにも愚かな妄執に捕らわれた者がいたな… 私は身体が弱いゆえ… 心紀君が継がれる事が… 母上も私が継ぐ事に拘っては居られないのに… 」

涼也「風若様…」

 (家臣の… 正室の櫻の方様に、側室の蘭の方様の… 二人の兄の愚かな争い… それより私には風若様が、少しばかりお身体が弱いという事をお嘆きなのが… 辛かった… 美しくて、気高く、賢い風若様…)


 




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

寂しいを分け与えた

こじらせた処女
BL
 いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。  昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

処理中です...